「圧倒的な「事実」から、何を読み取るか」セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な「事実」から、何を読み取るか
観て、何を持ち帰られるかが大事な一本。
1人の写真家の人生、思想を圧倒的な美しさの映像で追ったドキュメント。
そこに押し付けは無いし、正誤もなくただ在るのは1人の人間の「事実」、そして…
「人間」と「世界」と「自然」。
とにかく画面から語る、切り取られたそれらの一瞬から何が持ち帰られるのか。
故に退屈と言えばそれは否めない。
「一から十まで何でも説明してくれる」近頃の作品に慣れた方には観ることすらオススメはしない。
ただ、本当の「ありのまま」がそこ在った。
ただそれだけ、が本当に豊かなことを知る作品。
コメントする