シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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いやぁー いいすっ!
新たな空想科学特撮映画の誕生
シン・ゴジラを観た。
初日に一人で、そして翌日に妻と二人で計二回の鑑賞をした。
初めて映画館で観た映画がゴジラ対ヘドラである私は
チャンピオン祭り世代であり、今日まで公開された東宝特撮作品
またハリウッド製ゴジラも含め全て鑑賞済みである。
そして20代後半でエヴァに夢中になった世代、でもある。
だからこそ今回のシン・ゴジラ、期待より不安
というより諦観というような気分で公開初日を待っていた。
いわゆる、”お布施”をする気分である。
しかし、開巻10分でこの作品の異常性に飲み込まれ、
中盤ではこみ上げる感情を押し殺しながら
画面にくぎ付けになっていた。
振り返れば、終盤はかのヤシマ作戦そのものであり、
巷で言われている”エヴァのいないエヴァ”という感想は、
表層的にはその通りであるし
長谷川博巳演ずる矢口蘭堂を筆頭に、国を守ろうと一丸で
災厄に立ち向かう人々の姿は、3.11以後の疲弊した日本に対する
人間賛歌として現代性を獲得しているとも思う。
だが、私が個人的に最も感銘を受けたのは、
1954年に制作された”ゴジラ”を隅々までリスペクトしたうえで
庵野総監督が同じ土俵で勝負を仕掛けた事である。
伝わりにくいかもしれないが、
昭和29年に初めて”ゴジラ”に触れた観客と同じ驚きを
現在の観客に味わわせてやろうという意気込み、
と言い換えてもいい。
”怪獣”という概念を広めた初代ゴジラだが、
それを初めて観た観客はさぞ驚き
また、その化け物をどう退治するのか固唾を飲んで凝視していたで
あろうことは想像に難くない。
それから六十二年、もはや国民的存在と言えるゴジラを、
この作品では形容しがたい異形の物として描く事にチャレンジし、
劇中の登場人物と同様の驚きと恐怖心を我々観客に提示してくる。
次に何が起こるか解からない見世物小屋的恐ろしさを実現させた
今作は、初代以来初めて作られた”我々が知る怪獣”の登場しない
ゴジラの映画であり、本当の意味で原点回帰を果たしているのだ。
ただ好きだというだけでなく、その本質を深く理解した庵野総監督
だからこそ作り得た唯一無二の”東宝空想科学特撮映画”が本作
である。
盟友樋口監督の外連味ある画作りとともに、あらゆる意味で贅沢な
この作品はやはり劇場の大画面がふさわしい。
ちなみに、石原さとみが綺麗だから、という理由で
付き合ってくれた妻の感想。
(エヴァは開始10分で居眠りしちゃう一般人です)
”長谷川博己カッコいい!ゴジラ痛そうで可哀そう…
なんで掌がずっと上向いてるの?”でした。
退屈はしなかったようで何よりです…
圧倒的表現力の最高級映画!
庵野秀明監督がゴジラを撮るということで、嬉々として観に行きましたが、期待を遥かに上回る面白さでした。(というか正直予告編からB級映画の匂いがしていて映画としては全然期待していなかったんだけど・・まさかって感じ・・)
『ソーシャルネットワーク』を彷彿とさせるテンポの良い会話劇、ゴジラという存在の本質に迫る絶望感溢れる破壊描写、ヒロイズム溢れる超インテリ主人公の正義感(長谷川博己さんが現実離れした格好良さです)。
どの角度から見てもその表現が圧倒的で、なんて素敵な映画なんだろうって思いました。
『ゴジラ(虚構)対ニッポン(現実)』というキャッチフレーズは、見終わった後に本当にしっくりときました。
この話はゴジラと戦う一人の男の話ではなく、正にゴジラと戦うニッポンの話なんです。一応、長谷川博己さん演じる矢口が主人公ではありますが、ゴジラと戦うための知恵を出すのは『巨災対』と呼ばれるはぐれものの集まりだし、現地に赴いて戦うのも自衛隊や一般市民(!)。どの登場人物も必死で熱意があって、それがしっかり伝わってきます。これほど全員が目標に向かって一丸となる物語はあっただろうか。
見終わった時はきっともう少しこの国のことが好きになれるのではないかと思います。
ところで・・・なかなか昨今の邦画じゃ見られない画を大量に観れたわけだけど、一体どれほどの制作費をかけたんだろう・・?
まさに現代のゴジラ
「良い意味で裏切られた」という評判を良く聞いた今作。
ゴジラだけど怪獣映画ではなかった!という意味で納得しました。
ゴジラはまるで日本に襲いかかる大災害のように扱われています。
パニックホラーのようなところもあるし、サスペンスのように展開する場面もあるけど、怪獣同士の派手な戦闘シーンはありません。
なので大人は楽しめるけど子供たちは面白く観れるかはわかりません。
それでも、世代に関わらず観て損はないと断言できます。
ゴジラ出現に対応する日本政府の様子を見て、なんとなく「タイムリーだな」と思いました。
現代は世界的に不安定な時期にあり、さらに大震災などの大災害に脅かされる日々が続いている事実があります。
有事の際に日本はどう対処できるのか、どうするべきなのか。
自衛隊はどうあるべき?運用する際の法的問題は?
フィクションでありながら一定のリアリティを見せる今作では、そんな現実世界にある事象に対しての、明確な問題提示がなされている気がしたのです。
それらの見せ方を含め、今の時代背景に照らし合わせてみたなら、個人的にはこの作品を高く評価せざるを得ません。
もっともっとたくさんの日本人が観て、そして考えたり議論したりできたら素晴らしいですね。
物語としては、ゴジラの分裂した細胞などは残されたままなので、これが新たな火種になることは確実。
そうして全ての事が片付くわけでもなく幕を引くわけですが、制作意図に現実世界の未来へ向けての問題提起を含むのなら、「俺たちの戦いはこれからだ!」ENDがこれ以上ふさわしい映画はないでしょう。
演出が
とても好評なこの映画。とても楽しみに観ました。
ちなみに、エヴァンゲリオンは観たことございません。
この映画は、キャストがとても豪華で、各省の人は全員知っている人でした。野村萬斎さんがゴジラ役を演じているそうですし。大杉漣さんの総理役も合ってましたね〜。全ての俳優に全く違和感を感じさせない演技には圧巻。
ですが、正直私には面白くなかった…
演出が…
オープニングやエンドロールが昔風なのはいいが、会議の名前などをいちいち変哲のない字で説明してくるのはダメだと思う。
それ以外にも、資料をみてる時にそれを資料目線で撮影してる点など、私はあまり好きではない。
役者陣が豪華なだけに、もうすこし練って欲しかったですね。
待ってました。破壊神復活!
ギャレス版を観て、[なんで、ゴジラが地球を救うの?]と思い、平成ガメラの焼き直しは必要ないと思った人も少なくないと思います。
ゴジラは金子修介版の白目がよかったと、このゴジラを観るまで思っていたのは私だけ?
怪獣同士の戦闘で街が破壊されるのではなく、一頭(こう数えるんですかね)に破壊され尽くす、これこそゴジラの現実感のない恐怖です。映画の楽しみの一つです。
さすがにCGはよくできており、迫力も申し分ない。夜のシーンでは、これくらいで勘弁と久方ぶりに思いました。
政治家、官僚の先例主義には、笑いもでていましたが、これは[宣戦布告]で描かれて以来何も変わっていない日本ですから、嫌味タップリでした。
テーマ曲も変わらず、これこそゴジラ映画。ギャレス版を観て、何か違うんじゃないと思うあなたに。
未知の災害、敵に対するシュミレーション
ゴジラに変に意思を持たせず無機質に襲ってくる感じが、より不気味さを際立たせていて良かった。アメリカ版GODZILLAはゴジラが明確に意思を持ってたからMUTOを執拗に追いかけて戦う意味を考えちゃったからね。ただCGでは正直負けてますね。蒲田の街を初期形態のゴジラが襲うシーンはしょぼかった。でも他のシーンはそんなに気にならなかったな。特に口を裂けるほど大きく開けて放射能を吐くシーンの無双ぷりは感動した^^見慣れた川崎や城南地区でヘリや戦車がゴジラに攻撃するシーンも感動もの^^
会議のシーンは台詞の棒読みで安い演劇見てるみたいで辛かった。わざとそういう演出にしてるのはわかってても辛い。國村隼と平泉成は良かったけど。特に平泉成のひょうひょうとした総理代理は良かった^^
石原さとみは今作でも浮いてたなw自分なりに考えて役作りしてるのは解るが、方向性を見直した方がいいような?
日本が未曾有の災害や敵からの攻撃を受けた時のシュミレーションとしても面白かった。ハリウッドのインデペンデンス・デイなんかで攻撃にあたり法律がどうとか、責任がどうとか住民の被害がどうとか会議で揉めるシーン、ほとんど無いですよねwまあ、その方が異常なんでしょうが^^
そんな訳で、今後シリーズ化するなら、以前のシリーズの如く色んな怪獣を出して対決させるのではなく、様々な国にゴジラを出現させ、国によっての対応の違いとか描いてみると面白いのでは?w英仏独露中や、発展途上国にも出現させ先進国がどう対応するかシュミレーションしてみて欲しい^^
素晴らしい
話自体は会議のシーンなどが長く中だるみすることもあったが、対応の仕方がリアリティがあってよかった。(実際に見たことないが笑)
核兵器反対という強いメッセージが伝わってきた作品であった。
重火器のシーンも迫力があったが、洋画に比べるとあまり良くなかった。
しかし、メッセージ性と話の内容は素晴らしかったのでオススメ!
偉大なる失敗作
プロット、脚本、CG、特撮など個々に見ていけば、日本映画のトップクラスといっていいと思う。
でも、全体を通して見ると、何だかおかしい。これは、実写で良かったのか、アニメの方が明らかに後世に残る傑作になったんじゃないだろうか。
まるで、ガメラのでない、平成版ガメラを見てる感覚。
ゴジラがまるで自然災害的に描かれるのは、良しとしても、それらに翻弄される市政の人々が、全然出てこない(ネット上にはでてくるが)で、政府の災害マニュアルに成り下がっている。リアルの追求もよいが、現実の地震、台風災害の報道をなぞっているようにしか感じられない。
映画館でわざわざ、緊急災害特別報道を見せられてるとしか思えない。
庵野監督、アニメで作り直してください。と、言いたい。
ゴジラとはなんなのか
鑑賞の後、これは賛否両論吹き荒れるなと感じた。
日本人が知っている、今までのゴジラとは全く違う容姿、設定。
ただ、シン・ゴジラに息づく魂は明らかに初代1954年ゴジラと同じものだった。
娯楽怪獣映画のジャンルを邦画に作り上げたゴジラだが、本来はファミリー娯楽向けなテーマのキャラクターではない。
「反戦・反核」という極めて重いテーマを背負ったキャラクターである。
戦後たった9年しか経っておらず、まだ戦争の記憶が色濃く残る1954年に、「戦争、核の化身」として登場したゴジラは、人々に強烈なインパクトを与えた。
きっと今回のシン・ゴジラ同様、賛否両論吹き荒れていたに違いない。
今回のシン・ゴジラを見て、つまらないと感じる人は多いだろう。
長い会議のシーン、難解な言葉の羅列、子供にも難しいと思う。
何も間違っていないし、そのレビューが非難されることもない。
ただ、今回のゴジラを通して現実の日本を見つめてほしい。
この作品の中にある「災害、核、日本と諸外国との関係」そして何より「我々日本人とは」というテーマ。
初代ゴジラの魂はシン・ゴジラを通して現代に問いかけている。
またシン・ゴジラという作品を作り上げた庵野総監督はじめスタッフの方々には惜しみない称賛を贈りたい。
再びゴジラを通して日本を考える。
この時間こそ何よりも尊いものなのだから。
使徒・・いえゴジラです。
ゴジラ初登場シーンは、第⚪使徒?って感じで(°Д°)でした。
音楽は、わざとですかね。(笑)
シンプルに「日本政府VSゴジラ」なのもいい感じ。チープなヒューマンドラマなんかあっても白々しいだけですからね。
本当にゴジラ現れたらこんな感じなのかと思わせる日本政府の対応の演出もリアリティーがあります。
自衛隊の攻撃シーンも「すげー!」
実際の装備らしいですが、頼もしいっすな。しかし全く歯が立たず、アメリカ様が核攻撃で殲滅を提案。 (コノヤロー!ふざけんな。)それを回避すべく日本政府は、ヤシマ作・・いえヤシオリ作戦(笑)
を間に合わせようと奔走。
無事成功させ、ゴジラ退治成功。
頼り無さそうな総理代理が実は、一番の功労者だった(核攻撃までの時間稼ぎ)
現実もこうならいいですね。(笑)
派手なだけのインディペンデンス何ちゃらより
余程面白い。
気になった点は、ヤシオリ作戦簡単に成功したなってところかな?ゴジラが上手い具合に倒れたから成功したような?
列車爆弾は、最高!
素晴らしかったです。
率直な感想を提示する
話はあまり面白くない。脚本があまり良くない。役者の演技が上手く見えない。
ゴジラが誕生したのは核という存在が大きいことは認めるが、今回のこの内容は震災の際の政府のゴタゴタをパロディー化したとしか思えなかった。それはそれで面白いところがあったけれど、ゴジラという存在を借りて表現するのはどうかと思ってしまった。ゴジラも政府ネタも楽しめなかった。
ただ、強烈に福島はまだ終わってなどいないという思いに駆られた。そういった志をメインにつくられた映画なのか甚だ疑問に思ってしまうだけに、楽しさが半減していたように思う。
CGの具合と特撮の具合にかなり違和感を覚えた。この辺は全くハリウッドにおよびもつかない。
ただ容姿は素晴らしい(尻尾が変だけど…)、そして攻撃能力もカッコ良すぎ。街に佇む遠景のゴジラはこうでなくてはという絵をつくりあげていた。
個人的には前のギャレス・エドワーズ監督のゴジラの方が断トツで面白いと感じたし、今回の庵野秀明監督のゴジラは負の意味でヤバいんじゃないか、と思ったりしたが、集客も周りの声も芳しくて、なかなか複雑な思い。あくまで個人的見解として、おすすめはできない。
今の日本に、ここまで骨太の政治家は居ないよね
「いま日本にゴジラが襲来したら」と言う事を描いた作品。
こう言う作品好きです。内閣府(防災担当)が制作協力したこともあり、“防災”と言う視点からの、ある意味シミュレーションになっていると思います。実際、制作に際しては、様々なところの見学や関係者とのインタビューなどがあったらしく、官邸危機管理室などは、「あまり忠実に作るとマズイ」と言う制限もありながらも、かなり似た作りになっている様です。
それと、首都防災という観点では、東京都の存在も無視できないわけですが、東京都庁の災害対策本部室も描かれていて、これも結構似た感じ。東京都庁の災害対策本部室は、昔は見学できたんですが、いまはどうなんですかね?警備上の理由で、出来なくなっていても不思議ではない昨今のご時世・・・。
この作品の防衛大臣が女性で、本物の女性の防衛大臣だった小池百合子さんが新東京都知事に当選したのは、なんか妙な巡り合わせのような、そうでも無いような・・・。
以下微妙にネタバレ。
ゴジラの活動を停止させるために、ゴジラに凍結液を経口注入するんですが、その時にコンクリート圧送車を使うというのは、これは福島第一原発事故の際に、水を注入するのにコンクリート圧送車を使ったことになぞらえていますよね。なんか、その任務も、当時の水注入部隊に似た感じがしますし。それと、このあたりの件については少し疑問も。第一小隊が注入中に全滅しているのですが、凍結液って、ギリギリの量なんじゃ無かったっけ?注入第一小隊が全滅したことで、凍結液が足りなくなったりしなかったんでしょうか?
あと、内閣府立川災害対策本部予備施設を映画で描いたのは、少なくとも私は初めて見ました。そう言うリアルな所がいいですね。
物語終盤、矢口がヤシオリ作戦部隊を前に演説するんですが、これって、最初のインデペンデンス・デイのホイットモア大統領の演説、あるいは、アルマゲドンでハリー・スタンパー達が新型スペースシャトルで宇宙に向かう時に掛けられた言葉を彷彿とさせましたね。「自衛隊は最後の砦」と言う言葉。そう言う言葉を映画で言う時代になったんですね。時代を感じました。
それと、日本への核攻撃カウントダウンを中断させるために、フランスを使ったという点。これは凄い!イギリスがアメリカと歩調を合わせないことはないですから、五大国でそう言う駆け引きに応じそうなのは、リアルにフランスだけ。その設定痺れます。
残念だったのが、カヨコ。う~ん、石原さとみは好きなんですが、大統領特使には若すぎたんじゃ無いですかねぇ?ケネディ大使位であれば納得感が有るんですが・・・。頭が良くて、血筋も良いという設定ではありますが、無理筋ではなかったかなぁ・・・。
あと、鎌倉に上陸したゴジラの東京侵入を阻止するために、張った多摩川の防衛線。戦車が配備されていましたが、あれが本当であれば、他の防御ラインへの戦車配備は諦めていたということ?若干微妙に感じないことも無かったです。
いやぁ、それでも、良かったです。面白かったです。
ハリウッドでは決して撮れない、本家ゴジラ‼︎
物凄い迫力
ゴジラは今作で2作目なのでにわかの映画好きとして感想を。
良いところ
やはりその迫力、光線を吐くシーンとその破壊力は圧巻の一言。いかにも現実的な方法で対処してるところが良かった。冒頭のハンディカムを混ぜた一般人の視点も良かった。
主人公役の演技、また環境省や生物学者、理研のキャラが立っていて良かった。
悪いところ
個人の問題だが石原さとみが相当嫌いなので興ざめ。さらにカッコつけようと喋る英語で興ざめ。
CGは迫力があるが微妙に景色とマッチしていない。時間が昼ということもあるかもしれないが、ハリウッドのゴジラと比較すると違和感。特に冒頭の進化前の箇所は気になる。巨大生物と比較という意味ではホビットのスマウグを凌駕するものはしばらく出ないんじゃないだろうか。
あと一般市民からの視点もおり合わせれば面白かったんじゃないだろうか。
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