シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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退屈な怪獣映画、中途半端な組織批判
派手な怪獣映画を期待したら、退屈極まりないでしょう。そりゃ眠くなりますわな。ただてさえ長い会議室での会話のシーンが多い中、たまに現れるゴジラの迫力の無さ…。ちっとも怖くないし、逃げ惑う人たちの危機感の無さ。それが今の日本人だよ、と。事件が起きれば、自分でカメラ回せちゃう時代に、まあ自分だけは大丈夫だろう、という平和ボケを描いているのか。
そしてどんな一大事であろうと、何かを決めるには常に上長判断とプロセスを重んじる文書主義批判。確かに映画を通して客観的に見ていればイラっとしますが、組織に属していれば、仕方ないよな、とも思える。一度では覚えきれない所属名やら肩書きやらを批判したいのか、繰り返し見せつけられると、その映画的手法を批判したくなります。
でもそれを批判したいがために、ゴジラを題材にして映画にしたの?
最後の対ゴジラのシーンは、多少昭和を感じる印象があって、監督のゴジラへの愛情かと、ちょっと拡大解釈してみましたが、全体的にはほとんど何も印象に残るシーンはありませんでした。監督の趣味の範囲を越えられず、何かを訴えたかったのだとしても、ゴジラを題材として選んだ時点で失敗だったのかな。
偉そうですみません。
長谷川博己のお父さんは著名な建築評論家です!
TV放映を録画して2度目の鑑賞。
特撮も素晴らしいが、国内政治や国際背景の
要素を上手く盛り込んだ優れた脚本と
手練れた編集に、
特撮の精度にただただ圧倒された初回以上に
大人向けの見事なゴジラ映画を
観せて頂いた気分の再鑑賞となった。
ところで、主演の長谷川博己は、
「舞妓はレディ」や大河ドラマ「麒麟がくる」
でも感じたのだが、
それほど上手いとは思わない俳優だ。
しかし、それにも関わらず
彼は身近に感じる俳優の一人でもある。
何故なら、私は建築を学ぶ上で、
建築評論家の彼のお父さんには
多大な影響を受けたから。
たくさんの建築評論関連の著作がある中、
長谷川博己の父親の長谷川堯さんの本は
10冊以上も拝読させて頂いて、
建築のあるべき姿を教えて頂いた。
その中でも特に
「神殿か獄舎か」と「都市廻廊」は、
建築評論2大名著として
私の大切な蔵書となっている。
映画の話から離れてしまい
申し訳ございません🙇
革命的傑作
公開当時の衝撃は忘れられません。
それは-1.0を観た今でも変わりません。
こんな凄いゴジラ、否、怪獣映画は観たことがありませんでした。
はっきりと「シン・ゴジラ前」と「シン・ゴジラ後」の時代を作った革命的傑作だと思います。
一切の感情移入を拒否するような正体不明、目的不明、絶望的な強さ、本当にこんなゴジラが観たかったと思いました。
ゴジラシリーズ2作目の「ゴジラの逆襲」以来全ての邦画ゴジラは1作目以降の話という設定でしたが、ようやくここに来てかつてゴジラが現れた事の無い世界線での新作が作られました。
誰もがゴジラの存在を知っている世界ではなく、初めて人類の前に現れるゴジラは正に「巨大不明生物」で、想像を超えて進化し強大になってゆく様は初代以来の底知れぬ恐怖を感じさせました。
日本が、世界が、人類が滅亡の危機に瀕する恐ろしさは類を見ないものです。
ゴジラという虚構以外は可能な限りリアルに描き、観ていて現実に未知の脅威が現れ日常が破壊されるかのような感覚を覚えました。
もちろんそれは当時まだ生々しかった東日本大震災の忌まわしい記憶を呼び覚ますものでした。
従って今まで多数製作されたゴジラとは著しく毛色が違うため違和感を覚える人も少なくないかも知れませんが、最も近いのが初代であり、初代のリメイクと言っても良いのではないでしょうか。
正に賛否両論で絶賛と酷評とに分かれた感があるけれど、総合では非常な高評価なのがすべてを物語ってると思います。
それまでの怪獣映画では断然平成ガメラ3部作が優れていると思っていましたが、ここまでやられるとさすがのガメラも分が悪い気がします。
恋愛も友情も俳優のプロモーションも無い超硬派なゴジラです。
過去最恐のゴジラと日本とのガチバトルでは、敵怪獣も天才科学者も超兵器も出さずに描き切ったことに製作者の並々ならぬ意志の強さを感じます。
映画の中で、たくさんの登場人物が力を出し切った感がありましたが、おそらくこの映画のスタッフの思いを映してもいるのでしょう。
ここまで本気のものを見せられたら圧倒されるしかありません。
好き嫌いを超えて星5つです。
シンゴジラ
主役が長谷川博己で良かった
映像はすごい
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ゴジラが東京に来て、長谷川と石原コンビが対応。
国連は核ミサイルを日本に打ち込んでゴジラを殺すことを決議。
そして日本人には海外退避命令が出た。
しかし長谷川らはゴジラを冷凍する方法で対応、成功。
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ハリウッドかと思うくらい映像は綺麗だった。
出来れば劇場で見たかったなあ、TV画面じゃ迫力が伝わらない。
最初出て来た時の子供みたいな形態のゴジラが可愛かった。
ゴジラが出て来てコイツを倒すんやろなあって思ってたわ(場)
庵野監督の好きを詰め込んだ作品
ゴジラが海から現れ東京を襲撃、それを撃退する大まかなあらすじは初代と同じだけれどそれに政府の対応、外国の関係などが絡んでくるのは現代的でリアルだなと感じた。
ただ見ていて思ったのが、
爆発音やゴジラの鳴き声が昔の特撮
白く仰々しいテロップは激動の昭和史沖縄決戦
粛々と進む会議の場面が切り替わり荒々しく避難する民間人と切り替わる場面は日本のいちばん長い日の玉音放送を録音する天皇と出撃する飛行機の場面
ゴジラの放つ一刀両断する熱線は伝説巨神イデオンの光の剣
庵野監督が好きな作品のオマージュが随所にちりばめられているなと感じた
その一方で自身の作品”エヴァンゲリオン”の音楽も使われていたのは、ファンに対するサービス、あるいは自分もここまで力をつけてきたんだという自信の表れなのかいろいろと勘ぐってしまったけれど、作戦が成功するか・・・登場人物たちが葛藤し緊迫する場面にあってるなと思った。
特撮には興味なくて、正直いやいや見たけどよかった。 正直字幕がない...
こんなゴジラは嫌だ
映画としては面白い。
展開が速い、考察する暇もなくサクサク進む。
自衛隊も活躍するしVFXの出来も良い。
だがしかし、こんなゴジラは嫌だ。
こんな伝説巨人みたいなゴジラはダメだ。
たとえば、ガンダムが目からビーム撃ったりロケットパンチしたら嫌だろう?
あと、尻尾から人型の分離体が出てくるとか何それ?使徒?
『シン』としてはアリなんだろうけど『ゴジラ』としてはチョット…って感じでした。
ゴジラ-1,0が面白かったので勢いで観ましたが…
自分なりのゴジラを撮ろうという意欲が伝わってこず、庵野監督が既存の自分についているファンに媚びた監督個人のための作品だと感じてしまいました。
カットや音楽などの構成もアニメっぽいというか、役者を役者としてではなく動かせるコマとして使っている感じがして、早口で捲し立てるセリフの連続に疲れてしまいました。
緩急がなく『これセンスあるでしょ、知的でしょ、かっこいいでしょ?』という制作側のドヤ顔がチラつく場面が多かったです。
登場人物の個としての感情面、正義についての価値観や覚悟の描写が薄いせいか、監督自身を劇中のメイン人物に投影し、背負うものがあると辛いよね…という自己陶酔を見させられている気分に。
この時期は描きたいと観たいの差異にもう監督自身疲れてしまっているのでしょうかね。この後につくられたシン・エヴァンゲリオンは無事そのジレンマの昇華に成功したように感じましたが。
進化前の地面を這いずり回るゴジラはソフビ感たっぷりで気色悪く最初は驚きましたが、こちらも媚びを感じてしまいイマイチ入り込めませんでした。ですが、この作品があったからこそ、ゴジラ-1.0は生まれたと考えるとこの作品へのリスペクトの感情も湧きます。視聴環境が映画館でないため多少星を調整しています。
(自分の鑑賞体験などの感想や論評を述べることをレビューといいます。しつこくアカウントを変え文句をつける方がいるのでコメント不可にします。ご自身の行動が、作品もしくは監督のファンに対する印象低下につながると想像すらできないのでしょう。だからオタク映画と言われてしまうのですよ笑)
究極のリアル怪獣特撮
◯究極のリアル怪獣特撮
怪獣が現れた時日本政府はどう対応するのかを
どの作品よりも追求している
◯誇張しすぎた放射熱戦
背鰭や尻尾から出る意外性
圧倒的な威力
◯ゴジラの存在に関する解釈
今までの常識にとらわれない設定なので
正直ゴジラじゃなくても成立するが、
人智を超えた神の化身という解釈に
当てはまるキャラはゴジラしかない
という妙な説得力はある。
◯初代リスペクトのゴジラ造形
恐怖すら感じる異形感
◯ゴジラ討伐に奮闘する人々を描く
△人間ドラマを徹底的に排除
賛否ポイント
個人的にはそれが良かった。
△政治色強め
賛否ポイント
△早口長台詞
賛否ポイント
国家総動員の危機管理を克明に描いた日本のリアリティの面白さとゴジラ
正体不明の巨大生命体に襲われる首都東京が、未曽有の国家規模の災害対策を迫られるリアリティを突き詰めた怪獣映画。総理大臣始め各大臣と内閣役員、官僚、自衛隊、都庁、警視庁、生物学者に、アメリカ合衆国の特使とオールキャストの豪華さ。そのキャスト数328名というかつてない程の登場人物を的確且つスピーディーにモンタージュした労作にして、その災害対策過程を克明に描写するために進化するゴジラに設定した脚本のコンセプトが命の映画。狼狽える官邸の姿、専門知識に特化した官僚、個性豊かな生物学者が面白い。残念なのは石原さとみ演じる日系三世のアメリカ特使。祖母が被爆者という家系とアメリカ人の父の家柄の良さが取って付けたような設定で、背伸びした石原ひとみの努力も報われていない。ここは強弁なアメリカ人女性で良かったのではないか。大臣の中で一人女性の防衛大臣余貴美子も終始緊張した演技を求められ、彼女の良さが出ていない。主演の長谷川博己と、対立する役の竹野内豊は、何故この役職の二人なのかが意味不明ではあるが、流石に高齢の総理大臣を主役には出来ないのは理解する。ここがアメリカ映画との違いで、大統領の活躍や存在感を前面に描くのがハリウッド映画の威容と言えよう。それでも大杉連の優柔不断さと不安げな表情の演技がいいし、平泉成の頼りなさげでも冷静に対処する姿も可笑しい。それと私服で登場する生物学者の3人に、犬童一心、緒方明、原一夫が揃って出演はコントラストの面白さ。映画監督は、言葉は悪いが曲者揃いです。俳優より個性が強い監督に出演をお願いしたのでしょうね。最終形態のゴジラの特撮は見事。口と尻尾から同時に熱線を放つのが更に脅威を呼ぶ。
映画としては人間のリアリティに主力を置いた怪獣映画でした。そのための精密で細部に渡る人物配置を短いカットで畳み掛けるリズムに見入りながらも、台詞が聴き取り辛かったのは個人の問題かも知れない。それ以外は、長短合わせてとても面白く観ることが出来ました。大変な力作であると思います。
エヴァが途中で出てくる気がした!
庵野監督のエヴァ以外の作品を観るのは初めてでしたが、めっちゃエヴァでした!!
谷口さん率いるチームの作戦会議が、始まった時の音楽が
まんまエヴァすぎて、いやこれエヴァだっけか??
ってなって面白かったです笑笑
冒涜のゴジラ第2形態が街を這いずり回るのを、内閣チームがビビって何も手を出せないところがかなりイライラしました!日本のお役所のスピード感の無さえぐいです!
主人公の谷口同様、観てるこっちもイライラ。
谷口チームがはみ出しものの集まりで、スピード感増してましたねー!顔を斜めに降らない人たち笑笑
なるほどです笑笑
前編通して、エヴァ味が強かったので、これは途中でエヴァ初号機が出てきてゴジラを倒すのでは!!
と妄想してかなり楽しかったです♪
ゴジラ-1.0のゴジラより顔が怖くて、目がいっちゃってました笑笑
他のゴジラ作品もら観たくなりました!
初代を超えた『ゴジラ』映画。
前提として
・多分、4回目。
・『ゴジラ』シリーズだと、初代『ゴジラ』(1954)、『ゴジラ』(1984)、『ゴジラ2000 ミレニアム』、モンスターバース版を視聴済。
・庵野秀明監督の他作品だと、『シン・~』シリーズ、『新世紀エヴァンゲリオン』及び『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズを視聴済。
・樋口真嗣監督の他作品だと、『巨神兵東京に現わる』、『のぼうの城』を視聴済。
・尾上克郎監督の他作品はほぼ未視聴。
『ゴジラ』映画として最高かもしれない。初代を超えた可能性すらある。
まずはゴジラ。"進化""生殖ではなく増殖"などのユニークな設定を持ちながら(オタクを惹きつける)、あくまで歩行と自己防衛に徹しているゴジラ。なのに被害がえげつない。初代『ゴジラ』が東京を火の海にしたシーンもオマージュされている上に描写がもっと怖く進化している。しっかり怖い。公開された当時は東日本大震災の記憶もまだ新しかったため、津波にも観える描写、放射線の恐怖、建物の倒壊に緊急避難……などなどトラウマを抉るような演出も多い。
なによりも死人が明確に描写されている。ここ大事。瓦礫の下から見える足とか、逃げ遅れた家族が建物の倒壊に巻き込まれたりとか、内閣総辞職とか……。歩く災害とでも言うべきか。
なので核への象徴という意味では弱い。代わりに他国の人間が核を使おうとする。そこに政治ドラマも絡む。
政治ドラマと書いたが、この作品の肝はゴジラと言うよりも仕事をこなす日本人だと思う。実際、ゴジラよりも時間が割かれていると思う。ここも初代と同じか?
日本の行政システムに文句を言いながらも、着々と仕事を進めていく人間たち。「礼は要りません。仕事ですから」と言うセリフがそれを象徴している。この生き様がカッコいい。あくまで仕事、なのだが一般市民の生活を守るために人生をかける。……日本人にしかウケなくないか?
社会風刺も担っていて、責任転嫁や総理大臣のへっぽこ描写なども多くみられる。「それ、どこの役所に言ったんですか?」とか、フラグを回収しまくる総理とか、トップより優秀な補佐官とか。
ストーリーは、"ゴジラ"という不条理な災害、もしくは神に遭遇した時の、日本政府の動向および職員の葛藤。非常に共感しやすい。かつ、意外とドラマになる。ただの災害だったら、怪獣だとしてもゴジラではなかったら、ここまでのドラマにはなっていなかった。
次はキャラクターについて。濃い。実に濃い。ただ仕事をしているだけなのに、めちゃくちゃ人数も多いのに、キャストの演技力と、短くも的確なセリフですごく記憶に残る。名前はさすがに覚えられない。でもそれで良い。
仕事を終えた後に、個人としての表情が垣間見えるのがまた良い。特徴的なのは尾頭さん。へっぽことは書いたが、総理および総理代理が二人とも歴史に名を残さないような決断・仕事をしているのがまた良い。好きなキャラクター。
あと必要以上に内面を描写したり、同じ職場の摩擦を作ったり、恋愛を入れ込んだり、といった描写が皆無なのがマッチしている。バランス調整が巧い。
エヴァを除いた、『シン~』シリーズでは特徴的なセリフ回し。この作品には実に合っている。情報量過多への対処法にもなっているのだろう。
専門用語の多い難解な説明のあとに、分かりやすく嚙み砕いた状況説明が入る。すんなり頭に入る。非常に良い。というか巧い。
音楽も良い。作戦のワクワク感とかゴジラの恐怖とか、終わった後の安心感とか。オリジナルからしっかりとバージョンアップ。オーケストラ最高!
自衛隊や軍の兵器もまたグッとくる。ここはオタク向けだろう。自衛隊カッケェ……ってなるシーンがたくさん。ついでに電車もカッコいい。そしてゴジラという恐怖がそれを上回る。生理的にヤバい。
キャラの多さや、情報量の異常な多さ、個人間の関係が全然変化しない、ゴジラのグロテスクな進化要素、めちゃくちゃ熱量のこもった作戦……などなど作品のバランスとしては歪と言ってしまっていいはず。なのだが、それが最高に面白い。社会現象になったのは、災害の後というのも大きく影響しているだろうが、それ以上の化学反応を感じた。初代『ゴジラ』のリスペクトを忘れずに、ここまで偏った傑作を作るのは至難の業だと思う。
初代『ゴジラ』を超えた、傑作。ただ、時代で風化しないかどうかだけ心配。そんな作品。
何に対する批判?
好きな人は好きなアート映画
他ではオブラートに包みましたが、これはこの作品のレビューなので率直に。
エンタメ映画ではないものの、アート映画としてもエヴァ好きへのサービスは多いしソフトビニール人形のようなゴジラにはゴジラ愛を込めたのだろうというのは理解はできるが特に魅力的ではなく劇伴も映像も何度も観たくなるようなアートではなかった。
また、石原さとみさんは好きな女優ではあるが、アメリカ人のような迫力と魅力が必要な役はさすがに無謀すぎた。日本のお笑い芸人がアメリカ人のコントをオーバーにやって笑いを取る、まるでそういう役になっていた。
とはいえ、他の役者も長台詞を頑張って詰め込んで何故か短い尺(政治の局面でああなった演出だろうがその必要性は全くない)で全て吐き出さなくてはいけないので演技という演技も特にない。まあ、映画というか早口言葉の動画だね。
そんな石原さとみさんらを含め、あえてコミカルな映画を目指していたのかもしれないが、楽しい笑いにも皮肉な笑いにもならない、失笑を誘う状態なのである。
その理由は、作戦名を子どもっぽくないように変えたなどという裏話があるものの、結局はどう頑張ってもダサさが抜けきっていないためである。これはまあ個人の感性であろうが、中学二年生がよく罹患する病で「難しい覚えたての単語を繋げて難解な文章を作ってみて大真面目な顔で友達に披露してみる」というものがあるが、その空気感がずっと作り物めいた会議室に充満していて恥ずかしい。エヴァではアニメの現実離れした絵面が緩和というか恥ずかしくない段階に引き上げてくれるのだが、この現実路線な映画では致命的だった。一部なら流せるが映画そのものが「いかにカッコいいワードをそれらしくキメるか選手権」なので、この選手権が嫌いな客はお断り映画である。
ストーリーはそもそも無いので可も不可もない。
ここでもう少し現在の政治や民衆への訴えや震災のメタファーなどを描けていれば星2のつもりだったけれど、そういったものも感じなかった。そういう皮を被せているのはわかるものの、肝心の訴えるべき、問いかけるべき中身は無いのである。だからこそ、優秀なファンが考察という形であらゆるメッセージを“生み出してくれた”という有意義さはあろうか。
ゴジラはソフトビニール人形の玩具をCGで動かしたような感じで、とくに怖さはない。ゴジラが襲うことで感情や動悸が変わることも特にない。自分がゴジラの人形で遊んでみるのとこの映画のゴジラ襲来シーンを観ることは大差ないだろう。
そこが可愛らしいと人気があるのはよく理解できる。唯一、映画を観て良かった点である。
ソフトビニール人形のようなゴジラが面白かったので星1にしておく。
庵野監督は嫌いではないが、エヴァとエヴァのファンに頼りきるのは卒業してほしい。といっても、もう年齢を考えたらそれで武勇伝を語ったり好きに擦るのでもう良いのかな。
諦めず、最後までこの国を見捨てずにやろう。
現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)。
感想
ゴジラシリーズ第29作目、国内では約12年ぶりとなった日本製作のゴジラ映画。
ゴジラ-1.0を観てから気になり観ました。
がっかりでした。主役はゴジラではなかったです。日本政府の会議のシーンが主でした。登場人物が多すぎるので役職と名前の字幕は情報量が多いですね。
遅すぎる日本政府の対応は相変わらずです笑
キャストは豪華すぎでしたが石原さとみの役はちょっとキツかったです笑
色んな人がちょい役で出演してるので探してみてはどうでしょう?笑
ゴジラのモーションキャプチャーをしてるのは野村萬斎らしです。
シン・ゴジラとは新、神、進のゴジラではないでしょうか?新しく、進化する、破壊神と私は受け取りました。
ただこの第五形態ゴジラは全く怖さはありませんでした。
BGMにはエヴァの音楽が使用されているところからエヴァっぽいってなったんじゃないでしょうか笑
今までエヴァもあんまり観たことないし、庵野作品も観たことない私にはシン・ゴジラは刺さらなかったです。
ラストの尻尾の先端部分の小柄な生物数体は謎でした!
※内閣総辞職ビーム
※人類は、ゴジラと共存していくしかない。
全1634件中、41~60件目を表示













