「ゴジラ、襲来」シン・ゴジラ My映画帖さんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラ、襲来
現代日本映画の傑作の誕生だ。
圧倒的な恐怖。
圧倒的なリアリティ。
そして、圧倒的なメッセージ。
今を生きる日本人全員が
忘れてはいけない強い想いがここにはある。
ゴジラが、
今を生きる日本人全員が抱えている
3.11、原発、日米安保など
様々な問題を思い起こさせる。
どうしたって国全体が暗くなってしまう。
なすすべがない。
どうしようもない。
絶望的だ。
しかし、である。
この国にはまだ希望が残っている。
まだ終わってない。
まだやれる。
まだ頑張れる。
だから
「最後まで諦めず、この国を見捨てずにやろう。」
このセリフが刺さる。
涙がこぼれる。
我々を鼓舞し、我々の魂を震わせてくれる。
「日本 対 ゴジラ」
「日本 対 虚構」
そうではない。
この映画は「日本 対 現実」なのだ。
今我々が直面しているあらゆる困難を
国民一丸となって希望を捨てずにいこう。
そういうメッセージを感じられた。
日本という国への愛着が湧きまくった。
とても感動させられた。
それにしてもオタク感、エヴァ感が強い。
読ませる気が全くないテロップや、
戦車の横撃ち、
「ヤシオリ作戦」というネーミング。
音楽に至ってはそのまんまではないか。
自分はどちらも大好きだから
良かったが、そうではない人には
ウケが悪いかもしれない。
庵野監督は本当にオタク心を
くすぐるのがうまい。天才的だ。
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