「もったいない」信長協奏曲(ノブナガコンツェルト) しんしんさんの映画レビュー(感想・評価)
もったいない
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映画版の最大の見所は、偽信長と本物信長が本能寺の変でどうなるか?サブローは現代に帰れるのか?の2点だとおもうが、結局どちらも中途半端な展開だった。
まぁ、史実でも本能寺で信長の死体が見つかっていないことが定説になっているので様々な伝説が生まれているのだけれども、普通に「逃げ出せました」だけでは工夫が無い。
最大の問題はこの作品の中でのタイムスリップのルールがさっぱりわからないこと。
サブローは戦国時代で何年間過ごして、現代のどの時点に戻ったのか?肉体的には老化していたのか?
なにより、柴咲コウからのメッセージの届き方が安易すぎる。あんな「スマホをたまたまもう一人いたタイムトリッパーが届ける」なんて直接的なメッセージでは無く、謎とされていた古文書や石碑などがじつはサブローへ向けたメッセージだった、サブローが現代で読むことによってはじめて意味を成す、時空を超えたメッセージだった。そういうタイムスリップであることを利用した展開が観たかった。
最後の最後に脱力した、画竜点睛を欠くそんな1本だった。
タイムトリッパーが多すぎるよね。
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