バケモノの子のレビュー・感想・評価
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野暮な奴には…
細かい部分まで考えてしまう人には、スッキリしない作品でした。
序盤にある炎の映像、細かな街並等、映像だけで心震えるものがありました。序盤はすごくストーリーにひきこまれました。
しかし、疑問に思う部分もいくつかありました。
・なぜ一郎彦は「鯨」の文字が読めたのか。また鯨になることができたのか。(これは能力というより、一郎彦が鯨を知っていて、それに変化することができたことに対して)
・ヒロインの超速理解と順応性
・ヒロインが最後にバケモノの世界に来たこと
あとは、悲しいけれど、頑張っていこう!なハッピーエンド感がありますが、一人残された一郎彦は、人間であること、闇に呑まれたこと、禁忌をおかしたことからこれからどうなるのか、というのとを考えると本当にハッピーエンドなのか…と考えてしまいます。
野暮な奴には少しもやっとする映画でした。
ストーリーとは別に、声優として活躍される方と俳優の方が声優は上手い下手は別として、うまく混じらないなぁと感じる部分がありました。役所さんの演技は好きですし、一郎彦役の宮野さんの演技も好きですが、種類が違うというか…。
ジャパニメーション、レベル高し。
スタジオジブリが休業でもスタジオ地図がある。
世の中のジブリの認知度は相当高いようだが、結果からいくと宮崎駿作品とそれ以外とは区別があるようだ。
スタジオ地図の他作品についてはよくわからないが、僕のなかでは、細田守は特別な作家の位置付けである。
人間世界の渋谷と、バケモノ世界の渋天街。渋谷にいた蓮がひょんなことから渋天街に入り込み、九太(少年期 宮﨑あおい)と名付けられる。
熊徹(役所広司)と出会った九太は、彼と師弟関係となり修行に明け暮れるようになる。
成長した九太(青年期 染谷将太)は、いつしか渋谷と渋天街の行き来が自由にできるようになり、渋谷で楓(広瀬すず)と出会う。
この楓との出会いが、映画を少しランクアップさせるしかけになっている。
熊徹が宗師になるかどうかだけのエンターテインメントだけではなく、ひとりの少年がまた少女がもがきながら大人になっていく過程を描こうとしている。本作のフォーマットでそういったことに挑むのが細田守なのだ。
声優陣では、宮﨑あおい、広瀬すず、黒木華(一郎彦少年期)の女優陣が素晴らしかった。男優陣はどうしても顔が浮かんでくる。普段の芝居では聞けない声でないと。その点、宮﨑あおいはすごい。
アニメーションは、製作に時間がかかるだろうが、細田守の次回作、大いに期待している。
面白かった
九太と熊鉄の師弟であり、親子でもあるような関係が素敵でした
本当の親子ではないものの見てて羨ましく微笑ましかったです
多々さんや百さんもそっと見守ってくれていて素敵だと思いました
背景や炎も綺麗に描かれていて惹かれました
けれど、けっきょくはどうしたかったのかがわからなかったです
何故、九太は読めなかったのに一郎彦は「鯨」と読めたのか不思議でした
何故、楓は入ってこられたのか不思議でした
それを含めて考えても
家族との関係をこんな風にできたらなと思うような
素敵な映画でした
俺は『白鯨』なんて読まない!
面白かった!但し主人公・九太が「十七太」になるまでは—つまり個人的に期待していた『ベスト・キッド』『カンフー・パンダ』的描写が楽しかったところまでは—と言っておきましょう。九太が人間界と渋天街を自由に行き来しだすあたりから逆加速度的に面白くなくっていく…うーん
宮崎駿は凄いなと思ったんやけど渋天街の異界描写は『千と千尋の神隠し』のそれと違って風俗が全然見えてこないのよ。異界の割には地球上のどこかにありそうなというか…
小学校も通ってない少年が最初に興味を持つ文学が『白鯨』ってどうなの?文学ってそういうものなの?違うだろう。自らのリテラシーに相応しいものに興味を持つものだろう。だから俺は『白鯨』なんて読まない!
あとやっぱり細田守という人はヒロインを描くのが上手くないと思う。本作のヒロイン・楓はいついかなる時も無条件で主人公に寄り添うんやけど…それがなんか気持ち悪いんよなあ。あまつさえクライマックスのバトルにまで参加する始末。邪魔
クライマックスのバトルもなあ…なぜ勝てたのか?のロジックが全然無いのはありがちやけどやっぱりそこは重要よ。あとこれは『アベンジャーズ2』もそうやけど市街戦が終わった後の「凄いことが起こったけど死者は出てません」的配慮が俺は嫌い。甘過ぎ
細田守作品は例外なくそうやけどこれも俺には刺さらんかったなあ…しかし役所広司は達者だった。あんた声優業もっといけるで
スッキリしない、期待したより面白くなかった
期待したより面白くなかったかなあ。そんな感じのぼんやりした感想です。
一緒に見た時かけ大好きな友達はわりと評価してたから、好みの問題かな…
おおかみこどもは私も好きでしたよ。(ただしこどもが小学校通うところまでね)
気になるところ。
①主役の滑舌が…
熊徹と九太が言い合ってるシーン、なんて言ってるのかわからなかった。言葉もだけど感情が伝わってこない。声がキャラクターから浮いている。
廣瀬すずは…廣瀬すずだったね、可愛かった(好きなんだゴメン)
役所広司と大泉洋、リリーフランキーは流石でした!聞きやすく、言葉も感情も深さも伝わってきた。声がキャラクターの一部になっていた。
②印象に残らない話だなあと思った。
話の主題は?何を伝えたいのか?
勢いと雰囲気だけでは…
家族愛とかが主題だと思ってたんだけど、家族愛を描くなら、ラストの一郎彦とのシーンは楓よりも九太よりも、父である猪王山が現れるべきではなかったのか…?結局九太が一郎彦を救うでもなく、力まかせにぶった切って、あれ…っ?ってなった。
③熊徹もう少し報われてもいいのでは?
うーん、それこそが無償の愛だとか、熊徹にとっては満足な最期だったとかそういうことなんだろうけど、個人的には熊徹のこともちょっとなんか幸せだとか思う描写をしてくれと思ってしまった…幸せなんだろうけど、最期は九太が楓と実の親のとこに帰っちゃったから、なんだか結局踏み台なのか…なぁ〜って…スッキリしないね〜ってね…
話や世界観は嫌いではない。面白いと感じるとこが少なくて、経緯や感情の描写が少なくてスッキリしないだけ。最近の細田氏のブームなのかな?盛り上がりイマイチなスッキリしない話描くの…
細田氏好きだし、アニメおたくだから楽しめたけど、普通の人は星1〜2くらいの評価なんじゃなかろうか?
小学5年くらいの子供なら楽しめるんじゃないかな!
師弟愛?友情?それとも???
細田守監督のアニメ初体験!リアリティーとアニメの合成等!楽しめるところもあります!ちょっと ストーリーは、色んな要素詰め込みすぎかなぁって!思います。
一郎彦の心の闇っていつの間にそんなに深くなってたんだろう?
ばけものの世界と現代ってそんなに簡単に行き来できたっけ?
蓮(九太)とお父さんが何故別れて暮らさなくてはいけなかったか?などもう少し丁寧に描いて欲しかったです。その辺がわからないままどんどんストーリーが進んでいくので腑に落ちない感じでいっぱいです!
心の剣=補完し合う師弟もしくは友情関係ってこと??なのかなぁ?!って自分を納得させてます。ストーリーわからなくてもお子さんも笑えるところもありますので御家族でもどうぞ!小さいお子さんにはちと長いかなぁ?
面白かったけど・・・
面白かったけど9歳の頃だけ、9歳のころはシンプルでわかりやすかったのに17歳になってから詰め込みすぎてよくわからなかった。正直楓とか勉強とかがいらない、人間界での話は父さんとか家族関係でよかった。
一郎彦の登場が少なかったからなんでそんな怒ってんの?とか
なぜ人間界で戦ってるの?とか
一郎彦を胸の穴に取り込んで一緒に~とか
最後なんの疑問もなく渋天街にきちゃう楓とか
ほんとによくわからなかった。
絵や演出が良かったのに少し残念だった。
オオカミの方が好きです。
面白かったけど、新鮮味は無かったです。既に同じようなテーマの長編アニメ映画もあったような…気がしました。
ただ、表現のアイデアは素晴らしいです。よくあんなに色々思いつくなぁ、って関心しました。ほんと、詰め込み過ぎな位いろんな事が起こります。
伝えたいことは一貫していて分かりやすいので、スッキリ観れます。
心の強さとは何か
私は、この映画で監督が描きたかったものは心の強さだと思う。
楓の台詞にもあるように、バケモノに育てられようとも人間に育てられようとも誰しも劣等感や復讐心、虚栄心といった劇中で言う心の闇を大なり小なり抱えて生きている。
蓮の心の闇は、自分が母親を亡くした後、居場所を奪った親戚や父親への憎悪であったのだろう。しかしながらバケモノの熊徹に弟子入りすることでそのような心の闇に打ち勝つ強さを身につけていく。劇中では楓の御守りが心の闇を抑える鍵となっていたが、意味を自分で見出し心身ともに鍛錬を積んだ蓮だからこそ本当の心の強さを磨けたのではないだろうか。
劇中に出てくる小説「白鯨」では復讐心に囚われたエイハブ船長の心の闇こそがモビーディックという鯨であり、エンドロールに出てくる山月記では李徴のプライドこそが猛虎であると監督は考えたのではないだろうか。このようなかなり高尚なテーマを八百万の神が剣に宿るというような日本古来のバケモノや物の怪というツールで描く発想が素晴らしかったと思う。
対子供には、美しい映像と笑える場面、魅力的なキャラクターで飽きさせない工夫もあり間延びもせずテンポもよかった。ただ他の方のレビューにもあるように、一郎丸の心の闇の深さについて少し掘り下げが少なかったように感じた。彼は人間の親こそいないものの、バケモノの親には愛されていたはずである。無論自らがバケモノではないと気付いた際の悲しみ、疎外感は彼の心を傷付けたに違いないが、その感情があれほどの闇に育つ描写や伏線が少なかった気がする。
熊徹が炎を纏った剣になる映像(なんとなく草薙の剣のようなイメージでとてもかっこよかった!)や鯨が渋谷を泳ぐ描写は圧巻であり、映像とテーマは全体的に申し分ないものだと感じた。伏線の回収も素晴らしかった。
音楽だけは、例えば同監督のオオカミこどもと比較すると、それほど心に残るものがなく、そこについて☆をマイナス1と考えた。何度か見ないと分からない点もありそうなので、是非また見たい。
子供も楽しめる映画
子供と観に行きましたが、世代を跨いで楽しめました。
ストーリーはありきたりな感じですが、だからこその分かりやすさがありました。
熊五郎と九太の師弟関係や親子としての絆が深まってくるのは見ていて気持ちがよいものでした。
良くも悪くも細田作品
ストーリーや内容は細田作品の「家族」を軸に一定のクオリティを保っていて、自分もあの異世界にいるかのようにあまり余計なことを気にせずに楽しめました
ただ成長した九太が喋る度に一瞬、染谷将太の顔が浮かんでしまうのが残念でした。それに比べて子供の九太の宮崎あおいや熊徹の役所広司、百秋坊のリリー・フランキーは声が役に合致していて役者の顔が頭に浮かぶ事もなくとても良かったです
この映画、普通に面白い映画が観たいと言う人の他に安易に役者や有名人を声優に起用する監督やスタッフにこそ観てもらいたくなりました
役所さんをはじめうむむと唸らせられるCV陣
バケモノの街の描写はどことなく「千と千尋」を彷彿させるような世界観、「おおかみこども」の父親やこどもっぽいけもみみキャラ、それからなんとなく「時かけ」に似た感じのヒロインなど…といいところがぎっしりつまっている感じです。
主人公の九太と熊徹のかけあいが見てて飽きません。
ストーリー的には対象は小学校高学年以降~
闘いのシーンでは迫力のある音響なども使用されているので
一度映画館で楽しんでおくことをおすすめします。
少年期の九太は宮崎あおいだったんですね(エンドロールで知った)
豪華CV陣、みんな、うまーい!役所さんをはじめうむむと唸らせられる演技でした。
リリーさんキャラクターそのまんまっぽい…
そんなこんなで楽しめる夏休み映画となっておりました。
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