「男性視点の作品なのに珍しく感動した」バケモノの子 Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
男性視点の作品なのに珍しく感動した
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九太( 声:宮崎あおい~染谷将太)が熊徹(声:役所広司)の真似をし始めて段々と強くなるシーンと、父親が蓮と再会して人目を氣にせずに走り寄って嬉し泣きするシーン、個人的にこの中盤の辺りの二箇所が感動ポイント。
麻生久美子さん、リリー・フランキーさん、大泉洋さんの声も良かった。
父親と息子(あるいは師匠と弟子)にプラスして彼女との恋愛要素を加えると『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような大好物の組み合わせになる。
今作は、九太こと蓮が9歳の頃から約9年間、熊徹のもとで暮らしながらも人間界に行き来し、同年代の知的な楓(広瀬すず)と出会う。ラストは人間界で生きる事を選択する。
マニアックなアニメ映画を引き合いに出して申し訳ないが、『少年ケニヤ』も主人公が親と離れて野生の世界で師匠のもとで逞しくなり、ラストは人間界に戻る物語だった。ヒロインも主人公の成長には欠かせない存在で、印象的なクライマックスの現実離れした描写も共通している。言いたいのは今作のようなパターンは珍しくないということ。
珍しいのは、男性視点には厳しい私が、なぜか今回ウルウルしてしまった。正直、終盤はウトウトしてしまったが。
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