怒りのレビュー・感想・評価
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自分への怒り
あの時ああすればよかった
あの時何もできなかった
あの時信じてやれなかった
人は何かしら後悔が残る
それは自分への怒りとなってあらわれる
怒りは人の弱さの象徴のようでもあり、それを跳ね除ける強さもまた怒りかもしれない
逃亡している殺人犯は誰かというミステリーを土台にして、
過去がわからない男3人とその周りの人間関係を描く。
さまざまな怒りを描いていて各々がそれらを代表している。
ヒューマンドラマとしての出来もいいけど、いい形でミスリーディングしていく過程もとても秀逸で面白い。ミステリーではないけど、ミステリーとしても面白い。
事件は明らかにリンゼイアンホーカーさん殺人事件を下敷きにしている。
関係ないけど、綾野剛、松山ケンイチ、森山未來の絶妙に三名の顔のどちらとも似ている似顔絵が秀逸なのは笑える。
思ってたよりずっと引き込まれた
森山未來怖すぎる!
宮崎あおいのメンヘラぷり、
素晴らしいー!!
役作りで太ったらしいけれど
相変わらず華奢!
竜也くん役の男のこの沖縄弁が自然で
沖縄地元民感とても出してた
広瀬すずちゃんは最後の叫ぶシーンで
監督にキレられたらしいけど
話を通して、あどけなさがちょっと抜けて
大人びた表情になって終わるのとてもよかった!
信じる信じられない信じたいみたいなテーマでいくと
羊の木とちょっと似てるけど
こっちのが全然おもしろい!
「怒り」とは自分を憐れむ気持ち?
最終的に犯人だとわかったあの男と他の容疑者2名の差はなんだろうか。
自分を憐れむものへの怒り、自分を他人と比較して自分自身を憐れみ自分自身にも怒っている森山未来役。
一方、身寄りもなく偽名を使って過ごしていることには変わりないが、人の愛に触れることができた2名(人の気持ちを優しさとして受け取ることができた2名)。
そこに違いがあるのかなと思った。
怒りは自分以外に向けられることがあるが、結局は自分に怒っているのかもしれない。
広瀬すずはこの時点で何歳なのか、恐るべき女優魂
2度と見たくない超名作
当時、日本アカデミー賞を総ナメしたことから軽い気持ちで視聴。
後半になるにつれ心が休みなく揺さぶられ、個人的には今まで観てきた映画の中でもトップクラス。
ただの推理モノでは済まない、人間の感情の真理の詰め合わせ。
かなりの良作ですが観ているだけで疲弊してしまい、2度目の視聴はないだろうというレベル。
個人的には真犯人が犯行時に強い恨みなどのこれといった動機がなく衝動的で、それでも現代パートではそこそこ抑えながら人と心を通わせているのがまたリアルだなと。
赦されたくもあり、今までの生き方とは全く違う人たちを眩しく思うこともあり、楽になってしまいたくもあり、それでも奥底にある衝動と闘っている。
「怒」をはじめ、洞窟?のシーンの落書きたちは、犯人が自分の衝動を落ち着けながら一般社会に擬態して生きていく術だったように見えたし、一見とんでもない「ウケる」等はその中で過去の自分とのギャップに悩んで慌てて書いたように感じた。
少なくとも学生2人に対しては情があったはずで、そんな中でも真っ直ぐに守りきれなかったやるせなさや、この2人になら何されてもいいやという気持ちもあったような気がする。
あの煽りはもし殺されるなら自分が心を許した人に…なのか、強い衝動で人を殺してしまうのは自分以外も同じ(自分は異常じゃない)と思いたかったのかもしれないなんて考えてしまった。
サイコパスにもサイコパスなりの理由はあったと思う。
怒りの矛先と表現力で問われる人間性
李監督の作品は「悪人」ぶりだった。絶対重いと分かっていたので見るまでにだいぶ時間がかかった。
原作は読んでいないので先入観なしで。正直見てて本当に辛くて、途中心が折れそうになったけどなんとか完走。
まず役者陣は本当に申し分なし!個人的には沖縄編の俳優陣の演技は特に素晴らしかった。
ストーリーに関しても本当に秀逸で、千葉、東京、沖縄それぞれが平行して進み、ちゃんと最後の犯人にたどり着くまで飽きることなく見ることができたが、むしろ情報過多で正直途中しんどかった…。(←褒めてる)
この作品全体を通して思ったことは『怒りの表現の仕方が、その人の人間力を表す最大の素養である』という事。
森山未來演じる田中は自分の怒りをモノや人にぶつけて発散していく一方で、広瀬すず演じるイズミちゃんは、悲しみや怒りの負の感情を自分の中で昇華しようとする。
他の登場人物たちもそれぞれに怒りや悲しみの感情を抱えながらその感情を爆発させたり諦めたりする姿を見ていると、知らぬ間に自分の中にもなんとも言いようのないさまざまな怒りや悲しみといった感情がどんどん沸いて渦巻いていた。
人間が持つ感情の中で一番大きなパワーを生み出すのは「怒り」の感情だといわれている。
この作品を観ながら『この力を君はどう使うのか?』と問われている気がした。私はどうにかこの大きなエネルギーに振り回されることなく、人に害を加えず、自分が幸せになるために最大限に活用する方法を考えながら生きていきたいと思う。
本当に大切な人を心から信用できるか
3つのストーリーが同時に進むが、メッセージは同じであった。
自分の大切な人が、犯人ではないかと疑心暗鬼になり、自分の親兄弟も疑心暗鬼になってしまう。
信じられない、ことの痛みの大きさが恐いほど表現されていた。
最後まで犯人が分からなくて、目が離せなかった。
また、犯人の動機は実は、一時の感情の振れがとても大きいからではないか。
好意的な解釈かもしれないが、結局はたつや君を守るために、行動したのではないか。
最後の場面で、手を出すのは簡単だったのに手を出さなかったことや、警察の助けを求めたことからも実は感情の振れが大きいことの裏返しだと思った。
人を信用できるか、深いテーマだと感じた。
いろいろな怒り
怒り。いろいろな感情が絡み合う理不尽な環境だったり理不尽なことを言われたり。ちょっとした些細な事で人を殺めてしまう。この場合ターゲットが派遣の人だったら分かるけど。その時優しくしてくれた人だった。その時に側にいた人通り魔的な犯行です。
犯人は誰だろう。と頭の中で推理しながら綾野剛か松山ケンイチかと。でも違った
妻夫木とあおいちゃんは相手を疑い信用出来なかった事への悲しみと後悔の想い。あおいちゃんの泣きじゃくる演技が印象的。妻夫木も悲しむ顔がなんとも。渡辺謙はじめ他の俳優さんも素晴らしくよかった。ちょっとしか出ていなかった髙畑の演技も。
怒りの正体
レンタルDVDで鑑賞。
原作は未読。
千葉・東京・沖縄に現れた、経歴不詳の男。それぞれの場所で人間群像が展開される中、男と関わる人々の胸にとある疑惑が湧き上がる。この男は、逃亡中の殺人犯ではないか?
一度生じた疑惑は簡単に拭い去れるものではない。そうじゃないと思いたい。あなたのことを信じたい。だが、否応無しに膨らんでいく疑心によって、事態は破局へと向かう。
沖縄パートが印象的でした。本作がスクリーン・デビューとなった佐久本宝の演技が圧巻。演技派代表格の森山未來や若手の中でも繊細な演技を披露する広瀬すずに囲まれながら、負けず劣らずの存在感だと思いました。
3つのパートを交互に配しながら展開される濃密なドラマの中で、登場人物が心の中に抱えているものが次々と顕になっていきました。普段は決して表には出さないけれど、常に胸の内では黒く濁って燻って、どろりと滞留しているもの。
それは例えば、己の無力さだったり、周囲の人々への不信感や恨みだったり、世間への不満だったり、信じていたものから裏切られることだったり。様々な形をしている黒い感情たちは、やがて不甲斐なさや情けなさと結びついて、どうすることも出来ない怒りの奔流となっていくのではないか?
そしてそれは同時に、悲しみでもあるのかもしれない、と思いました。登場人物たちが抱える心情は、何かしら私自身にも当て嵌まるものがあって、自然と感情移入していました。
※修正(2024/05/10)
「怒り」を覚える映画
3人の殺人犯を匂わせる若者が、どのように絡み真犯人への種明かしへ導かれていくのかと思えば、何の絡みもない。豪華極まるキャスティングに貧弱なストーリー。何を訴えたいのかも全く伝わってこない。この映画を見た人間が怒りを抱くということでは成功している。
タイトルなし(ネタバレ)
これを見て一体何を思えばいいのかわからない。
キャストはすごい豪華だなぁと思う。
それぞれの出番が少ないから余計に。
ゲイのセックスシーンや米兵のレイプシーンが生々しくて生理的に受け付けないので個人的には低評価。
単純に楽しめば良かったと後悔
怒りは全く前知識なしで観てしまいました。3人の怪しい人物。この3人のうちの誰が犯人なんだろう?って普通に観れば良かったんですが、
何を血迷ったか、僕は大どんでん返しがあると思っていて、住んでる場所も違うこの3人には共通点があり、どこかで繋がると思っていて、それを期待していたら、全く繋がりはないまま終わってしまいました。なので1回目の視聴後は、なんだこれ、つまんねーって感想でした。
ただ、タイトルの怒りのように、それぞれが苦しみ胸の中に怒りを抱えているって考えると、深いタイトルだなと感じました。
人を信じられなかった怒り。
人を守れなかった怒り。
人を傷つけてしまった怒り。
人が辛い時に力になれなかった怒り。
そんな誰もが抱く怒りの感情。
特に妻夫木聡と広瀬すずのラスト泣き演技には、心をグッと掴まれました。そういう怒りを乗り越えて前に向いて歩いていかないといけないんですよね、って凄く思えます。
今では何度も観る大好きな映画のひとつです。
タイトルなし(ネタバレ)
コンプレックスだとか、境遇とかで、自分は幸せになれない。と思い込んでる?
裕福な人に施しを受ける。楽しむ若者。恋愛だとかをみて
自分の境遇と比較した時に、
卑屈になって、それが怒りに変わる。
そこから殺人だとか、せせら笑う立場をとってしまう。
だけどそれは怒りによる突発的なものだから
後悔だとか、同情に変わってる。
それでもコンプレックスがそこに介入してきて
気持ちは混沌とした怒りに
そんな彼の一方
同性愛だとか風俗嬢に対して
どうせ幸せになれない。と言った先入観を捨て
紳士に向き合っている人がいる。
いや、自分に似た人間を見つけている?一緒に幸せになれそうな
多分そういう人にであうためには、素直にならないと。
そうすれば違う展開になっていたのかも。
一度は信じてあげられなくなってもいつかはまた信じてくれる。
まっすぐ接してもらえるようになる
怒りと信じることの、、
テーマは題名通り 怒り。
そして信じることの難しさや葛藤。
1つの殺人事件に、3つの舞台で
それぞれ犯人らしき人が、、
途中まで重いです。
それでも見入ったのは、犯人が誰か?
わからないのと、
豪華俳優さん達の、
とにかく上手い演技だと思います!
そして終わり近くなると
決して重く無いわけではありませんが、
未来や救い、やはり怒りもあり
最後良かったです。
個人的には
池脇千鶴さんに
自分の娘が真っ当な男連れて来て、
幸せになれるわけがないと思ってるんでしょ!!
と渡辺謙さんが言われるシーンが
そう思って観てたから、、
胸に刺さりましたね。
その他にも、そんなシーンが
たくさん有り、考えさせられました。
名作ではないでしょうか。
良かった
主役級のキャストがそれぞれの場所で、素晴らしい演技。
犯人が沖縄の離島で潜伏していた事件、ありましたね。
確かイギリスから英会話講師をしに来日していた方を殺害、整形後、離島へ7年ほど逃げていた記憶があります。原作があるということなので、その事件を題材にしたのでしょうか。
途中まで重い、辛い、また救いが無い映画を見てしまったかも、と思いましたが
後半急展開。
千葉、東京の二人に関わる人達は
「どうして信じられなかったんだろう。」という後悔。
素性のわからない人を疑うのは当たり前、だけど愛した人だから信じてやれなくて、、、
あおいちゃんの方は明るい未来が待ち受けていそうだったので、辛い、重いの部分
少し気持ちが軽くなった。お父さんの娘を思う気持ちも切ない。
沖縄編
たつや君役の佐久本宝さんは、朝ドラ「エール」でも難しい役を素敵に演じていました。この映画がデビューと知り、初めての作品が彼の真ん中にあるんだろうなと思い、他の作品も見てみたくなりました。きっといい俳優さんになりますね。
ほんとに皆さん好きな俳優さんばかりで、豪華だった。
米兵による事件を無くす為には、どうしたら良いのでしょうね。
俳優陣が素晴らしい
救われないなあ…胸糞悪いわけではないけど、それぞれ重め。
俳優陣全員良い。素晴らしい。その中で無名の男の子よく出来てたと思う。
最後まで犯人が誰だかわからなかった。過去の犯人のシーンは3人ともに見えるようにみんなに演じさせたのかな?と思った。みんな怪しいし。
森山未來の自由奔放な感じからキレた時の狂気さがすごかった。広瀬すずのシーンは辛かったかな…
超豪華キャストで見る価値あり
出てくるキャストみんなが主演級。
知らないのは離島の男の子くらい。(笑)
綾野剛のホクロはなんで犯人と一緒やったんだろう?ほんで顔が犯人と同じって…あり得ない設定です。
妻夫木と綾野の熱演ベッドシーンはすごいですね。
犯人は怒という文字を残していますが、一体何に怒っているのかよくわからなかった。犯行の動機もイマイチよくわからない。
ただのキチガイなのかな?
怒り
3つの物語の共通点は殺人事件の犯人のみ。その他は全く異なっている。
・愛する人を信じることができなかった人→結局犯人じゃない
→大切な者を失う
・愛する人を信じていた人
→犯人
→自分が殺人者に
という皮肉。
ラスト、女性2人の表情の対比が印象的
だった。
沖縄米兵問題や同性愛問題への訴え。
結局、何に対しての「怒り」だったのか分からない。
自分を哀れんだ事に対する「怒り」だったのか。自分にはどうしようもできない事が溢れている世界に対する「怒り」だったのか。ただ単に頭がおかしいだけだったのか。
面白かった。
ある殺人事件の犯人探しが軸となる。
3人の男が出てくるのだけど、誰が犯人なのか
最後まで全くわからなかった。
そもそも、誰が犯人?と、楽しむ映画ではなかった。
「怒り」というタイトルより、「信じる」という言葉がしっくり来る場面も多々ある。
人を信じていても、裏切られることがある。
信じることがこわくて、信じてあげられないこともある。
結局は、自分次第。
相手のことをよく知って、深く付き合ってって
そしたら、信じることもできるのかもしれないけど、信じて裏切られたらダメージは大きいよね。簡単に信用して、危険な目に遭うこともある。人との関わりの難しさを感じた。
俳優陣、豪華で皆さん素晴らしかった。
まぁでも、朝から見る映画ではないな。
ちょっと重い。
点と点が、、、点のまま
まず、俳優陣が豪華でした。
よく集めたなってくらいです。
物語は3つのストーリーが並行して描かれていきます。
とある父娘と<流れ者の男>、ゲイの男と<流れ者の男>、
沖縄に越してきた少女と島の男子と<流れ者の男>。
この3つのストーリーの流れ者の男と冒頭にあった夫婦殺人事件が、
どう繋がっていくのか。
ハッキリ言って、ワクワクは30分持ちませんでした。
結果から言うと、タイトル通り点と点が点のまま。
てっきり3つのストーリーが複雑に絡み合うのかと思いきや、
それぞれ全く関係ない話でした。
つまり、2つはいらないストーリーなんです。
それぞれ単品で描かれていればすごく面白くなったかもしれないのに、
合わせちゃったのでただ無駄に長い映画になってしまいました。
とにかく言えるのは、俳優陣が豪華。
それだけの点数です。
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