怒りのレビュー・感想・評価
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一瞬たりとも目を離せない
胸ぐらを掴まれて視線と聴覚を画面に縛り付けられてるような映画。とにかく一瞬たりとも目が離せず、気が抜けない映画。
俳優陣は誰がというわけではなく、全員が鬼気迫る演技で、画面から目を離すことを許さない。最後にちらっと出てきただけの高畑充希でさえ、視線の泳ぎ方、微妙な唇の震えでセリフ以外で感情を表現する。目が離せない。
全員「上手い」俳優なのはもちろん知っていたが、確かに1人でも力量が劣るキャストがいると、それがどんな端役でもそいつが出てきた瞬間に全てが崩壊するだろうな、と思うほど張り詰めた映画だった。
そういう意味で驚いたのはやはり広瀬すず。
彼女の力量は疑ってなかったが、この張り詰めた映画の中でこの役をやれてしまうというのは、常に予想の上を行く人。どこまで化けるんだろうね、この人は。
達哉役の佐々木宝にも驚いたけど。田中と泉を繋ぐだけの役回りかと思いきや、メインキャストと言って良いくらいの重要な役だったとは。それをこんな新人がやってしまうとは。
話は軽々しく感想も言えないほど、深くて重い。
こんな重いものを正面から投げつけてきて、結論めいたものを提示するわけでもなく、後は1人1人が考えな、と突き放すやり方は、まさしく吉田節炸裂(笑)
この映画、仮にまったく何の予備知識なしに観ても、「これ、吉田修一が原作でしょ」って分かったと思う。
裏切られた痛み、裏切った痛み、何をどうしても痛いけど、それでも人生は続く。
ネタバレ難しい!
この作品観て思うことは、人を疑え!ってことなのか?
失礼な話しですが、色々な愛が芽生えてその人を信じてみるが信じることができず犯人扱いにされるのもこの作品でわかりますが、良い人 優しいからとあっさり信じるのも罪深いと思いました。
何かの弾みで無差別に不幸にさせる事件なんて頻繁に起きてるから自分の身は自分で守ろうと思いました。
「人を信じること」を巡るしんどい群像劇
しんどかった…こんなにもヘビーな作品だとは…今年は邦画「攻め」の年だと勝手に思っとるんやけどついに東宝がオールスターキャストで攻めてきた。正直ミステリーとしてはフェアじゃない気もするけど「人を信じること」を巡る群像劇として受け止めた。"Leap of faith"だな
特に沖縄パートがしんどくてなあ…米兵による暴行事件が今年もあったことは記憶に新しいけどまあそういうシーンがあって…図らずもタイムリーな作品になった印象。広瀬すずは本当に頑張ったと思う。森山未來とタツヤ君役の佐久本宝が対峙(というべきか?)する際の緊張感も素晴らしくしんどかった
東京パートは切ない東京ラブストーリーだった。妻夫木聡と綾野剛が2人ともチンコが見えないように寝るシーンには欺瞞を感じた(冗談です)
千葉パートは渡辺謙が普通のおじさんを演じきっていたからやっぱりケンワタナベは凄えよ!と思った。それはさておきこのパートに絶望の中の微かな希望が託されているのは間違いない。宮﨑あおいがこちらに向ける眼差しがそれを語っていた
技術的な面でいうと照明がとにかく素晴らしくて堂々たる作風を演出していた。あと犯人の顔を隠しまくっていた
TVスポットを見て思ったけど広瀬すずが吠えるのはやっぱりいただけん。やり切れない思いを表現するのに一番「らしい」のかもしれんけどそれじゃ今までの陳腐な邦画と変わらん。そこに至るまでが素晴らしいだけに惜しい。李相日監督は最後の最後でエモーションに振れ過ぎるのがクセなのかも
少女が海に向かって吠えたら萎えませんか?少なくとも俺はそう
『悪人』も『許されざる者』も幕引きが妙に湿っぽかった気がする(どちらもあんまり覚えてない)
『悪人』のラストって妻夫木のアップだったか。『怒り』もまあそんな感じ。多分やけど李相日は『戦場のメリークリスマス』に相当影響を受けたんじゃない?たけしのアップに教授の名曲が重なるあのラストに…『怒り』なんて完全にその系統でしょ。ホモ映画なのもある意味同じやし
大切なものが多すぎる
皆さんのコメントと評価が高かったので
興味が出て観にいきました。
3つのストーリーで構成されたお話です。そのどこかに犯人がいます。最後までわかりませんでした。
東京編 綾野剛 BL
沖縄編 森山未來 米兵レイプ
千葉編 松山ケンイチ 精神弱
それぞれに現代日本のかかえる闇や現実を突きつけられます。
私は
東京編に凄く引き込まれて、こころに残った映像やセリフが沢山ありました。
なかでも2つが印象的。
①大切なものが多すぎる人は本当に大切なものに気付かない。
これには、純粋にやられました。
本当に大切なものをうしなわないように
自分自身をみなおさないとだめだ。
②一緒に墓に入るか?
という問いかけにその時は流してて、
最後に一緒は難しいけど隣ならいいよね。というやりとり。
こころにを通わせた相手といつまでも寄り添うよという告白。
そういう相手に出逢えたら、
その人の生涯はいつ終わってもいいんだろうな。
全体としては
深くささるメッセージや名優に身をゆだねる時間がつづくので、お得感は満点なんだけど
視点と思考が分散するので後を引く余韻にあまり浸れませんでした。
「怒り」というキーワードがなにか違和感があって、3ストーリーの共通ワードなのかな?
「許し」「後悔」「衝動」
ならしっくりくるけど
好みの問題かな。
素人には無理だ
この作品に対しレビューするなんて素人の俺には出来ません。
ただ言えることはアカデミー賞総なめにするんじゃないかなと思ったことと、個人賞は3つのストーリー全て主演男優なのではないたろうかと思ってしまったこと。
一流のキャスト×一流のスタッフ×一流の作品、、、
兎に角すごい映画に出会ってしまった。
グイグイ引き込まれた
君の名は。聲の形 青空エールと見てきただけに、大人の映画を見た気分になった。俳優陣の芝居がいいから、グイグイ引き込まれた。ここの広瀬すずの芝居を観て、頑張ったやん!って思っただけに、四月は君の嘘を観ちゃうと、がっかりしそうで、迷うなあ。
演技が秀逸
俳優陣が豪華だとまとまりがなくなると思いきや、それぞれの個性が出ていてとても良かった。
特に宮崎あおいちゃん。
この映画のために7キロ増量し臨んだとのこと。素晴らしかった。
つられて何度泣いたか…
怖い映画は観られないわたしだけど、この映画は問題ない。
何度かドキドキする場面はあったけれど、観て良かったと思えた一作。
とにかく観ろ!
オーシャンズ11のような豪華キャストをあえて原作者が希望したらしい、それは大ヒットを狙った訳ではなくてそれぞれの登場人物が主役だからです、しかもこの映画は全員がハマり役なのでキャストミスが1人もいない!
最近はかったるい青春映画ばかり出ている広瀬すずだけキャストの中では最近の流行りで使ったのかな?とおもったらかなりの演技でびっくりしたと言うかよくぞ演じた!と思いました
とりあえず観て損は無いです
文句なし!
こんなにも見応えがある映画は本当に久しぶり。邦画では今まで見た中でトップかもしれない。
豪華な出演者に頼って脚本が疎かな作品はたくさんあるが、この作品は全く違う。
これでもか!と実力派俳優を詰め込んでいるが、これは、人間の心の些細な動きを演じることの出来るキャストがこの作品に不可欠だからで、観ていて心底納得した。俳優陣が本当に素晴らしい!!
宮崎あおいの演技は特に群を抜いていた。体の内側から溢れ出る感情による号泣シーン、あれはなかなかできないと思う。
広瀬すずは、このキャスト陣の中だと演技の稚拙さが浮き彫りになってしまうのでは?と思っていたが、予想を裏切られ、大変好演だった。レイプシーンも、切実で、悲痛な演技をしていて、女性として見ていてとても辛かった。あの年齢であのシーンを演じるのは精神的に本当に辛かったと思うし、想像して演じるのも難しいと思うが、感情が切に伝わる素晴らしい演技だった。曖昧にせず、突っ込んでいると思われるところまで描くのはかなり衝撃的で、見る人によっては注意が必要かと思うが、その後の展開の登場人物の心情を際だたせるためにも必要なシーンだったのかなとも思った。
長い映画だが、一切退屈を感じることなく、最初から最後まで集中して観れた。本当に見応えがあった。
3つのストーリーをバラバラにすることなく、伏線などを放っておくことなく、すべてキレイにまとめていて、圧巻であった。
観て良かった
インパクトがエゲツなかったw
ホモの店なんてある事を知らなかったし
レイプされるシーンもエゲツなかったし
泉ちゃんがとても可哀想に思えた
犯人のやる事もそうだし
この映画は今まで観た映画の中で1番衝撃が大きかった
映画を観終わった後出演者のコメントなどを
読み確かにそうだなと思った
「人を信じるためには心を開かなきゃいけない
しかし疑いなどが出てきた時心を開いたことに怒りを覚える
それは誰にでもあるようなことではないだろうか」
渡辺謙は大体こんな事を言ってた
*あくまで大体です*
疑い、傷つけ、信用できず、そして人を殺める
それは人の「弱さ」ではないだろうか
誰にでもこのような事は起こり得る、そう言いたかったのではないだろうかと勝手に思ってます
文が支離滅裂なのでまともに読まない方がいいです
長文失礼しました
出演者全員の演技が素晴らしい
東京・千葉・沖縄3つの街、日本で日々起こっている人々が心に抱える闇の日常。喜び、怒り、哀しみ、2時間越えの長尺を感じさせないテンポの良さ。何より出演者全員の演技が素晴らしい。
重厚な作品。だけれども、女性は注意。
今回はほとんどレビューを見ずに、鑑賞しました。
内容は、期待通りというかそれ以上で、人間のドロドロした部分や、愛が描かれていました。
けれども、1つだけ注意して欲しいのは、少女が米兵にレイプされるシーン。
いま見ると数人の方も、レビューで注意喚起していますね。
大体の映画ではモロに描かれないけれど、この映画は違いました。
私は性犯罪にあったことがあるので、見ていて涙がこらえきれず嗚咽を漏らしそうになりました。
途中で退席しようかとも思いましたが、身体が動きませんでした。。
少女が泣き叫ぶシーン、米兵の言動etc...
私は、何日もそれを思い出しては体調が悪くなります。
普通の方は、かわいそう といった感情くらいだと思いますが、人によっては、フラッシュバックの引き金にすらなりそうな程、残酷で卑劣なシーンです。
映画の中でも必要なシーンだと思いますが、覚悟してみて欲しいです。
私はレイプシーンがあると知っていたら、見なかったかもしれません。
人間ドラマとして面白かった
吉田修一の小説の映画化です。残虐な夫婦殺害事件の犯人の山神が整形して逃亡している中、洋平の娘の愛子が職場の田代と付き合い出し、ゲイの優馬が出会った直人と暮らしはじめ、女子高生の泉は沖縄の無人島で田中という男と出会い、男が殺人犯でないかと疑い出すというストーリーです。誰が犯人かというだけでなく、三つのストーリーがそれぞれ人間ドラマとして描かれており、面白かったです。泉と辰哉のその後に救いがあればと願います。
原作の吉田修一が、 かつてないほどの豪華キャストを、 全員主役をは...
原作の吉田修一が、
かつてないほどの豪華キャストを、
全員主役をはれる位の俳優さんで、
と希望したという話をどこかで読んだが、
正直そのときは、
そんなに評判にしたいの?
くらいのゲスな感想しか持たなかったのが
今日映画を見終わって、
はじめて原作者の希望の意図がよくよく
わかった気がした。
3つのストーリーのどれも、
力を抜いてはいけない。
どうしようもない日常の中で
必死で生きる人間の強さと脆さを
まるですぐ傍で見ているかのような臨場感を
もって感じさせなければならない。
3人が3人とも、
何かを隠して生きている、
そんな怪しげな雰囲気と、
それでも所々で感じる情や親しみやすさから
信じたい、でも怪しい、、
観る人もいつの間にか、
葛藤を感じずにいられない
そんな作品でした。
ストーリーにグイグイ引き込まれていく
3つのストーリーが同時進行ですすんでいくようにグイグイ引き込まれていく。観た後の満腹感というよりは若干もたれ気味になりそうな濃さなので、余裕がない時は観たくないな。
群像劇でもえぐいかも
事件から犯人特定までじらされる映画。
三人の犯人候補を焦らしながら周りの反応を描き切る手法で展開される。
犯人がなかなか明かされずの程ですが身近なあの謎の人がの疑惑とハッピーエンドあり犯人絡みありの上手く描かれています。ハッピーエピソードが一つあり救われ感じです。さ、誰が犯人かきになりました?
よい脚本でした
キャストが良いです。
特に、今回は宮崎あおいがかなり良かったと思いますね。
人は疑いが芽生えることですべてが変わってしまうこと、
それに振り回されてしまうこと、
人を信じることは難しいこと、
それがよく描かれていたと思う。
よい脚本でした。
宮崎あおいもだけど、
沖縄の少年役の人、すごく良かった。
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