劇場公開日 2015年4月25日

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「ロマンティックブルーな、おとぎ話。」シンデレラ(2015) 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ロマンティックブルーな、おとぎ話。

2015年5月23日
PCから投稿

楽しい

興奮

幸せ

今さら感のあるシンデレラで、
劇場にに向かわせるパワー。
そこに興味があって鑑賞しました。

こういうケースのほとんどは
シンプルで完成されたストーリーを、
監督や脚本家が解釈を変えてしまう。

そんな失敗作を想いだし、
同じかなと先入観がありました。

しかし、この作品は違いました。
原作に完璧に忠実だった、その勇気が素晴らしい。
そして原作の膨らませ方の、バランスが見事でした。
シンデレラの幸せだった部分とか、王子の背景とか、

物語の深みを与える必然的なエピソードを、
すっと自然に加えているのです。

それが効いて、
どん底からハッピーへの展開もドラマティックに。
ディズニーお約束の真骨頂ですね。
完璧なシンデレラでした。

キーカラーは、
全篇にちりばめられたロマンティックブルー。
孤独なシンデレラが身にまとう部屋着も、
彼女を見守るパピヨンも、
お馴染みのクリスタル靴も。
そして舞踏会を訪れるシンデレラの、
ため息がでる程の
ロマンティックブルーなドレスで完結します。

誰もが憧れる、シンデレラ伝説。
この映画を観たオンナノコたちは、
幻想的なロマンティックブルーという色彩が、
意識の中に、ずっと生き続けることでしょうね。

大人も子どもも皆が楽しめて、
ファンタスティックな体験のできる
正統派なおとぎ話です。

年間100本を劇場で観るシネオ