「優しさは美しい」シンデレラ(2015) KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
優しさは美しい
ディズニー作品は大好きで多くの作品に触れてきた。
シンデレラは数あるディズニー作品の中でも最も美しい作品だと言っても過言ではない。
今作はディズニーのアニメーション版シンデレラとは所々改変はあるもののそれが功として描かれている。
アニメーション版よりもより美しさが溢れ出てる作品になってるのではないか。
優しさと勇気が何より大切だと母に教えられそれを守るシンデレラ。それを実践する姿がとにかく美しい。優しさは美しいものだと改めて実感させられる。
シンデレラが美し過ぎて、ママ母と義理の姉たちが必要以上に醜く汚らわしく見えるのがまた良い。アニメーションよりもさらに醜くみえた。
この作品の良いところは王子の描写もアニメーションより丁寧に描かれている。
その為シンデレラだけではなく、王子の美しさも描かれる事によってより作品全体に美つくしさを増してくれる。
シンデレラと王子の会話を注意深く見て楽しんでほしい。一つ一つの会話が相手を思いやり、優しさに溢れていて会話も一つとっても美しいのだ。
もちろん話の結末は原作と変わらずシンデレラと王子は結ばれめでたく終わる。
見終わった後はどこか自分の心が清らかになった気が毎回する。だからこそこの作品は自分にとって非常に大切
な作品であり、今回リバイバル上映としてまた劇場に足を運んでしまった。
今作ではアニメーション版とは違い本編ではあたり歌のシーンがない。
ただエンドロールでリリー・ジェームズが歌う夢はひそかにとヘレナボナムカーターが歌うビビディ・バビディ・ブーはきちんと流れる。
本編が終わってもエンドロールで彼女らの歌を是非とも楽しんでもらいたいものだ。
人に優しくすることは自分を、そして相手を、そして世界を美しくするものである事をとても実感させれる作品である。