風に立つライオンのレビュー・感想・評価
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歌の解釈は正しいのか?
個人的に「何故チベット難民の支援をしてるのですか?」と聞かれたときに「偶然です。最初に出会ったのがスーダンだったらスーダンの支援していたと思います」などと答えている身なので、色々と考えながら見させて頂きました。
スーダンの赤十字病院を主舞台にしたこの映画。”平和ボケ”なんて安易に言いますが、私達が知らないだけで、世界にはまだまだこういう所が沢山あります。
私など日本国内でただ叫んでいるだけの人間にすぎませんが、希望を言えば、この映画を見終わった後に「日本に生まれて良かったね」あるいは「あんな危険なところに行っちゃ駄目よ」なんて感想は持って欲しくない訳です。
原作など何も知らずに見に行ったので、原作知っている人には当たり前なのかも知れませんが、映画の途中に挿入される日本のシーンでラストどうなるかの想像がついてしまうのは意図しての事なのでしょうか。
最期は本当にああなのでしょうか?人間的と言えなくもないですが……
あとはまあ、本編だけで十分に感動的なのに、無理に震災を絡める必要はあったのかな?と。(これに関しては、映画を離れて、どこの支援グループも似たような絡め方してるのかなと思うと人のことは言えないなぁ…なんて思いますが)
で、この映画はさだまさし氏の歌が原作かつ主題歌な訳です。
が、映画を見終わった後にこの曲を聴いて、本当に歌詞の解釈で正しいのかな?と。
はたして日本は「道を間違えた」のでしょうか?
勿論、自分達だけが平和に暮らせるように、こういった所を黙殺して閉じこもっているのではおかしいと言わざるを得ませんが、実際に支援している人もいる訳です。我々にも出来ることがある。
いや、もし道を間違えているのだとしてもやり直せる、そういうメッセージを映画から感じた次第です。
最後に。
石原さとみさん、可愛すぎやしませんか?…いや、綺麗なお姉さんは嫌いではないですが……
じーんと感動
ケニアで国際医療活動に貢献した日本人の医師
柴田紘一郎さんをモデルにその活躍を描いています
1987年大学病院からケニアの研究施設に派遣された航一郎は
その半月後、派遣要請を受け現地の赤十字病院へ
銃や地雷で負傷した人々が次々に運び込まれてくる過酷な現場
充分な治療も受けられず、亡くなっていく人々・・
さらには重傷を負って次々と運ばれてくる少年達が、
麻薬を注射され兵士のして戦場に送られたという事実に
心を痛め、転籍を志願する・・
命のバトンをテーマにし、ケニアと長崎の時代を
身近な人々の話で彼の奇跡をたどりながら
話が展開していきます・・
辛く厳しい現場で、大地を見つめ
自身に向かって「ガンバレー!」と叫び続ける彼の姿が
凛としていて素晴らしい・・
なんといっても辛い心の傷を抱えた
ケニアの少年達の明るい笑顔が素晴らしく、
航一郎医師を慕い、勉強やスポーツを楽しみながら
続けていく姿に心が和みます
そうした彼らに温かく包み込むような笑顔で
接する大沢たかおさんの演技も
素晴らしい・・
戦争や紛争が起きると一番の被害を受けるのが
幼気な子供達!
そうした彼らを支えるために現地に留まり
医療活動を続けていた彼の姿に頭が下がります
日本に残してきた大切な恋人・・真木ようこ
現地で彼をサポートする気丈で優しい看護士・・石原さとみ
周りをかためる出演者の方々の演技も素晴らしく
見終わった後も、涙が止まりませんでした
最後に流れるさだまさしさんの
「風に立つライオン」も圧巻!!
歌が流れる間、彼がたどってきた様々な瞬間が
走馬燈のように転写され、
アフリカの広大な大地の夕焼けの中
大地をしっかり踏みしめ、叫んでいる彼の姿が
心に残ります
日本人、Are You OK?
命の尊さ
名作です
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