「Listen to your inside voice. ウッディの旅立ち」トイ・ストーリー4 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Listen to your inside voice. ウッディの旅立ち
今まで観てなかったトイ・ストーリー・シリーズをここ1ヶ月で一気見して挑んだ第4作。いや、良くできてますよ、今回も!近くの映画館で字幕やってなかったんで、車で一時間半掛けてちょっと遠くまで行ったのですが、そのカイがありました。
まぁ、ホントにレビューが賛否両論過ぎるんですが、個人的には最後のウッディの選択も納得いくものでした。これはボーを選んだっていうより、これからオモチャを導いていく立場を選んだというか。今までの1~3が「ウッディとバズと仲間達」の物語だったとしたら、今回は完全に「ウッディ」の物語なんですよね。
本作でウッディは先ずフォーキーを導いて、次にギャビーを導いて、その後もオモチャと子供の出会いを作るようなポジションになっていったという感じがします。ウッディはギャビーにボイスボックスを渡した事で、自分自身が前に出て遊んでもらう事より、周りのオモチャを幸せにする事に意識が変わっていったんですよね。自分をおいてでもフォーキーやギャビーを助ける姿は1の頃のバズに嫉妬して「自分が1番じゃなきゃ」っていう性格からすると随分と成長したなぁっと感じました。
仲間を想う性格も全然変わってないと思います。ただ言うなれば仲間が変わっていくだけで。周りを大事にする性格は変わってない。誰だって高校、大学、社会人となっていく中で周りの人間は変わっていく物ですし、変化をする事が必ずしも悪いとは限らないと思うんですよね。で、今回の大きな決断は個人的には大賛成でした。アレだけ忠義心が強いウッディですからボニーの元を離れる事は簡単ではなかったはずです。それでも勇気はいるけど次のステップに進まなきゃ。確かに今までの仲間との別れはあっさりしてた印象も受けますが、でもバズとは理解しあってるって感じしましたよね。
Go infinity and beyond!
しっかし、CGのレベルが上がり過ぎてて実写と掛け合わせたのか!?っと思えるぐらいでした。雨のシーンとか、ボーの質感とか、ちょっとした風景とかでもメチャメチャリアルになってます。スゴい所まで来てるよなぁ。
後、フォーキーの発想はスゴい!確かに子供ってああやってオモチャ作ったりして、それを大事にしてたりするわ。大人になったら忘れてしまう子供の想像力をしっかりわかってる。フォーキーというキャラクターを産み出せたあたり、作り手はちゃんと子供を観てるんでしょうね。
今までと変わらないトイ・ストーリーを望んでた往年のファンには不評だったみたいですが、物語を次のステップに持っていったピクサーは流石です。ドキドキするシーンはないので3程ではないにせよ、これはこれで良くできた作品でした。ウッディが自分が生きる道を見付けたのは喜ばしい事じゃないでしょうか?
でも、これでウッディの物語はしっかり完結したんで続編は作らないで欲しい!