「123を無視した反面メッセージ性が強い映画」トイ・ストーリー4 コンソメさんの映画レビュー(感想・評価)
123を無視した反面メッセージ性が強い映画
上映中笑える箇所はいくつもあった。
でも見終わった後に最初に思ったこと。
アンディーから受け継いだあのシーンは一体なんだったんだ…もう同じ気持ちであのシーンを見ることはできないかもしれない。
本作に私がテーマをつけるとすれば、生き方はひとつではない。というところだと思う。
フォーキー→ゴミからおもちゃ
ボー→置物から自由人?活発な人に
ギャビーギャビー→別の女の子を見つける
ウッディ→おもちゃの幸せとは何?がテーマ?
それはさておき、今作のウッディはボニーから無視され続けている。フォーキーとカバンに入っていたときもウッディには一切触れず。最後にウッディが別れ、ボニーがウッディのいないオモチャ達を振り返った時も。
大切にすると約束してくれるかい?
確かに粗末にはしていなかったかもだけど。
過去編ではアンディーはオモチャを大切にする子だったはずなのに、RCのシーンで辛かった。
バズがいれば捨てられても大丈夫だと言っていた友情も意外とあっさりと別れてしまう。
感動的なシーンを作って欲しいとは言わない。
だが20年くらい連れ添ってきた仲間じゃないのか?彼らは
アンディーがウッディ達と別れたシーンのように、何か別れがあって欲しかった。抱き合ってどたばたあばよーでは、こちら側の気持ちの整理がつかなかった。
最後なのに仲間たちとの冒険が全くない。ほぼ別行動である。これもまた、ボニーだけでなく、おもちゃ達もウッディがいなくてもなんとかやっていけるようになっているということなのかもしれない。
ここまでは前作までを観てきたシリーズとしての評価である。
この映画を123を抜きで考えてみる。
自分の生き方は一つではないというテーマを持って考えてみる。
映画に登場した悩みを抱えた彼らは、凝り固まった考え方を変えるだけでみんなしあわせな選択をしたように思える。
考えを変えただけで世界が違って見えるでしょう?という分かりやすいメッセージ。笑えるし考えさせられる、とてもいい映画だと思える。
トイストーリーファンにとっては辛いシーンも多かったかもしれない。だが、バズと同じように、ウッディの新しい選択を応援してあげるしかない。
そして5が出るときには是非、またバズ達との冒険を見せて欲しい。