特捜部Q 檻の中の女のレビュー・感想・評価
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ずっと気になってたけど…今更観てみた
思った通り、面白かった! ネタバレになるので多くは語りたくない。 少しでも気になる人には、是非観て欲しいですね! 主人公2人が出会ったきっかけや、何故この様な状況に陥っているのか… 理解した上でシリーズを観た方が楽しめると思います。 私は、こういうの好きですね。
90分でスッキリ解決する渋いサスペンス
・事件で受けた傷によって窓際の部署「特捜部Q」に移動になったカールが、イスラム系の相棒アサドと共に手抜き捜査によって未解決になったミレーデ議員失踪事件の真相に挑む ・銃もド派手アクションもないながらテンポとストーリーで見せるデンマーク映画 ・監禁部屋で減圧の拷問というアイディアが新しい ・・・
北欧たったふたりだけの特捜部Q
ベストセラーの北欧ミステリーを、本国デンマークで映画化したシリーズ第1作目。
北欧ミステリーと言えばハリウッドでリメイクされた傑作『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』もあり、こちらも面白そうだと思っていた。
捜査中に部下2人を殉職と重傷を負わせてしまった刑事カール。復職後、新設された“特捜部Q”へ異動に。
この“特捜部Q”の主な仕事は、未解決事件の書類整理。言わば、窓際部署への左遷。“陸の孤島”と呼ばれる日本の某刑事ドラマの○○係みたいな。
やる気ナシだったが、ある一件の事件が気になり出す…。
5年前、女性議員が失踪した事件。自殺と処理された。
唯一の助手アサドと共に事件を調べ直してみると、不審な点が幾つも。
解離性障害の弟。
その弟とフェリーに乗った数々の目撃証言。
謎のレインコートの人物。…
それらから、女性議員は生きてるんじゃないかという推理に辿り着く…。
実は本作、サブタイトルでネタバレしちゃってる。
“檻の中の女”。
ハイ、そう、女性議員は生きていて、5年間も監禁されている。
2人の捜査で次第にそれが明らかになっていく…と言うより、犯人探しのミステリーと女性議員が監禁されるまでと今の状況が交錯して展開。
監禁されてる恐怖感はあるものの、女性議員は生きてるのか否かの緊迫感には欠け、また、犯人はかなりのイカレ野郎だが、その動機はちと弱い。
全体的にかなり地味でもあったが、ミステリーとしての醍醐味はあり、なかなか上々。
この地味目の作風も、日本や欧米とは違うミステリー・ムードも悪くない。
捜査権限無いのに捜査しちゃうってのが、どうしても○○係を彷彿。
仏頂面のカールと人当たりのいいアサド。
まだ“○○”と呼ぶにはちぐはぐだが、2人の次なる捜査もこりゃ見なくては!
地味で真面目な作り!!
地味で真面目な作りの推理ドラマです。ラストは盛り上がりますが物足りなかったです。私たちは映画を通して北欧を知る訳ですが、主人公が終始つまらなそうにしている印象で、全くモテないのも寂しかったです。
濃くてまずいが優しいコーヒー
いわゆる窓際族の特捜部Q。 「相棒」の設定にほんの少し似ていますが、こちらは天才的頭脳というより、ひたすら足で捜査する現場の刑事という感じです。 妻とは別居中、かつての部下は殉死に寝たきりという頑固者の主人公Carlに対し、彼を支える相棒のAssadは、温和で地道に人間関係を構築できる女房役タイプ。両極端の2人が未解決事件の闇を探ります。 暗くて少々猟奇的、その動機も深いです。 原作も読みたいし、続編も観ていきたいです。
腕毛
この作品のバディ感は本当に良かったです!男同士でとにかく主人公が無口で嫌な奴なんですがそこがめちゃくちゃいいんですよー。最後のアサドが買ってきたコーヒーを飲んでの一言とアサドのリアクションは最高で、この一瞬がこの映画を観たものへ対するメッセージなんだよなーと感心です! 監禁されてる女も、しっかり腕毛が伸びててこの作品の丁寧な作り込みをものがったってます。 そこまで意外性はありませんが、非常に非常にいい作品と出会えました!
原作は未読です。デンマークでベストセラー(シリーズもの)らしいです...
原作は未読です。デンマークでベストセラー(シリーズもの)らしいですね。 ちょいちょい色んなミステリー映画が頭に浮かびますが、そこは人物描写の丁寧さでカバー。最近のバディ物ではかなり上位にくる、魅力ある刑事二人が主役です。 刑事はニコライ・リー・カース(しあわせな孤独、真夜中のゆりかご)、相棒がレバノン出身で「ゼロ・ダークサーティ」にも出演してた、ファレス・ファレス。この組み合わせもユニークです。 ぎこちない二人が、事件の核心に近付く度に、いい感じに纏まってくる。 未解決事件のファイルの中から、好きな事件を直感でピックアップ。 独自に捜査をする……って、なんて素敵な部署。左遷なんてとんでもない! しかも部署には、2人しかいません。いいなぁ。雇ってくれないかなぁー。 檻の中って副題ですが、理由は告げられず女性がずっと監禁されています(5年)。 気圧を上げる拷問が度々され、そのキーーーーーーーンという不快な音で、こちらの頭の中まで恐怖でパンパンになります。 重たい雲、どんよりした天気、地味、監禁女性、暗い、地味、監禁女性、暗い、もう一回、地味!でも足で捜査する、刑事物の基本を久々に観ました。好感度高いです。 そして、時々差し込まれる監禁女性の悲惨な姿。飽きさせない骨組み、しっかりしてます。 残虐なシーンはないのに、こんなにも怖い。張り詰めた空気。見応えあります。 しかも監禁理由を知って更に怖い&考えさせらるパターンは、最近あまりなかったです。 ハリウッドにはない、渋い深い味わいのミステリーでした。 シリーズ化して欲しいです。
自分の判断ミスで応援を待たずにガサ入れして同僚1名を死なせ、もう1...
自分の判断ミスで応援を待たずにガサ入れして同僚1名を死なせ、もう1名を寝たきりに追いやった責任で殺人課を追われたカールが配属されたのは迷宮入り事件の書類整理専門部署である特捜部Q。そこには同じく署内で居場所のなくなったシリア系移民のアサドがいるだけ。そこで自殺として片付けられた女性議員失踪事件を知ったカールは独自捜査を始めるがそこには大きな闇が横たわっていた・・・というデンマーク産推理スリラー。 原作を知っている人には物足りないのかもしれませんが、短いショットをチラ見せすることで登場人物のキャラを描写し、畳み掛けるような展開と恐ろしくスローなイメージカットが錯綜する緩急自在な構成が実に見事。雪の中で起こる惨劇の残酷さと美しさが均衡するシーンは北欧映画ならではの様式美に充ちていて、見応えのある一級品となっています。
概ね原作通り。シリーズの他の作品も見たいな
2007年の発表後欧米で大人気となった北欧ミステリーの映画化。
実はたまたま図書館で原作を見かけて読んでいました。アメリカ、イギリスのミステリーとはちょっと違う雰囲気の作品。地理的にドイツに隣接していることもあり、緻密なドイツミステリーの雰囲気も感じる原作でした。そんな原作が、どの様に映像化されるのか・・・!
前半は、概ね原作通りですね。ですが終盤は流石に簡略化されていましたね。
原作では、二回最後の現場に赴くんですが、映画では最初に行った時に、一気に片付けると言う描写になっていました。だから、ミレーデが発見された時、カールが海軍の出動をいきなり要請するという描き方になったんですが、原作ではこれの説明もきちんとされているんですよね。原作では、そこまでの推理で、ミレーデが高圧下に晒されていて常圧に戻ると減圧症が発症することが推定さたので、潜水艦や潜水士などを要していることから減圧症対策設備を持つ海軍の協力を得ようという話があるんですよ。映画だと、その件がなくていきなり海軍を呼んでくださいという事になるので、わからないと思います。
あと、映画だと、ミレーデは減圧症の影響も無い上に、ウフェがミレーデに会うために病院に来るようになっていましたが、原作では、ちょっと悲観的な終わり方になっていて、ミレーデは一命は取り留めるものの、減圧症の影響もある様な描写になっていて、逆にミレーデがウフェと同じ療養所に居る描写になっていました。まぁ、本だと原作の描き方でもいいかもしれませんが、映画化に際しては少しでも明るい内容に変更したのかも。
それと、概ね原作通りと記しましたが、アサドの設定が若干変わっている気がします。そもそも彼は、警察職員かもしれませんが、警察官ではないので、警察手帳を持たないというのが原作上の設定でしたが、映画では警察手帳風のものをアサドももっていました。
面白いと思ったのが、地下室。本で読んで想像したのとは違う地下室でした。倉庫から、きちんとした部屋に変わっていましたね。なるほど、あんな感じの地下室なんだ。
原作は、いま5作目まで出ており、3作目の『特捜部Q Pからのメッセージ(原題:Flaskepost fra P.)』まで映画化されているようです。日本でも公開してほしいなぁ。
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