劇場公開日 2015年1月24日

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「原作は未読です。デンマークでベストセラー(シリーズもの)らしいです...」特捜部Q 檻の中の女 さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原作は未読です。デンマークでベストセラー(シリーズもの)らしいです...

2015年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作は未読です。デンマークでベストセラー(シリーズもの)らしいですね。
ちょいちょい色んなミステリー映画が頭に浮かびますが、そこは人物描写の丁寧さでカバー。最近のバディ物ではかなり上位にくる、魅力ある刑事二人が主役です。
刑事はニコライ・リー・カース(しあわせな孤独、真夜中のゆりかご)、相棒がレバノン出身で「ゼロ・ダークサーティ」にも出演してた、ファレス・ファレス。この組み合わせもユニークです。
ぎこちない二人が、事件の核心に近付く度に、いい感じに纏まってくる。

未解決事件のファイルの中から、好きな事件を直感でピックアップ。
独自に捜査をする……って、なんて素敵な部署。左遷なんてとんでもない!
しかも部署には、2人しかいません。いいなぁ。雇ってくれないかなぁー。
檻の中って副題ですが、理由は告げられず女性がずっと監禁されています(5年)。
気圧を上げる拷問が度々され、そのキーーーーーーーンという不快な音で、こちらの頭の中まで恐怖でパンパンになります。
重たい雲、どんよりした天気、地味、監禁女性、暗い、地味、監禁女性、暗い、もう一回、地味!でも足で捜査する、刑事物の基本を久々に観ました。好感度高いです。
そして、時々差し込まれる監禁女性の悲惨な姿。飽きさせない骨組み、しっかりしてます。

残虐なシーンはないのに、こんなにも怖い。張り詰めた空気。見応えあります。
しかも監禁理由を知って更に怖い&考えさせらるパターンは、最近あまりなかったです。
ハリウッドにはない、渋い深い味わいのミステリーでした。
シリーズ化して欲しいです。

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さぽ太