龍三と七人の子分たちのレビュー・感想・評価
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ジジイによるジジイのための映画か
評判が良いと聞いて期待して観たが、イマイチだった。
設定とか基本的な話は面白いと思うし、所々では吹き出すほど笑える場面もあったが、全体的にテンポが悪く、あまり乗れない。
アウトレイジではそんな感じはなかったのに、監督が急に老け込んでしまったのか?
今回はお年寄りを意識して、あえてテンポを抑えた編集にしたのだろうか?(後者だと思いたい)
北野映画が好きだから、今後も楽しみにしているが、先行きが不安になる残念な映画だった。
ベタなネタを全力で振り切った作品。
藤竜也、近藤正臣、中尾彬、品川徹。
樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健、小野寺昭。
往年の名優が集結して日本版「RED」を。
映画「RED」より更に高年齢のメンバー構成で。
映画「RED」より更に身近で規模感を小さくして。
映画「RED」より更に不謹慎で馬鹿馬鹿しい笑いを。
…結果、完全に“ビートたけし監督作品”に仕上がっていました。
随所に差し込まれる色々とアレなネタの数々。
それらはビートたけしが語る逸話を想起させるモノばかり。
今の時代では不謹慎とされるネタが作中大手を振って闊歩する姿は一種の爽快感すらありました。
また主演の藤竜也を筆頭とした名優の面々の可愛らしさ。
絞める所は絞め、決める所は決めて。
確かに格好良いのですが……締めきれない緩みがある。
その緩みの可愛らしさ、愛らしさにグッときました。
ベタなネタを全力で振り切った本作。
往年の名優が現役バリバリの時から観ており、過去作の勇姿を知っている方々は「あの人があんな役を!!」と更に楽しめる作品だと思います。
そういう意味では劇場内を占拠する年齢層高めの方々が随所で笑い声をあげる様子は、傍から見ていると羨ましい限りでした。
個人的には15年に一度のペースで本作のような邦画作品が観たいです。
舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子のバージョン……これは次の「あぶ刑事」か。
将来的に北野武ファンである西島秀俊を主演とした同様の作品を作られると本作の観客の方と同じ体験が出来るのかもしれません。
突出した要素や未だかつて見た事無い要素に溢れた作品では無いですが。
或る種の免疫が有る方は普通に楽しめる作品かと。
オススメです。
気楽に観ようぜ
コメディというとどうしても気負いがあったりストレートに作れなかったりとかいうのがあったのかも?と思わせるたけし監督の今までの作品だけど、この映画はいい感じに力が抜けてる。今までにないキャストが成功したのかな。
とは言え完成度が高いとはいえない。テレビで楽しそうに語っている馬鹿話を繋げたような脚本。でもまぁそれが楽しけりゃオーケー。
年取ってジジイになったたけしが老いについてコメディという形でアンサー出した、ともいえるかも。
やはりキャスティングが良い。藤竜也、近藤正臣どちらも素晴らしい。中尾彬はニヤニヤしながらオファーを受けたのだろうなと思った儲け役。
昭和のクレイジーキャッツ映画を観た後のような感じもしましたね。
昭和生まれは笑う。
あの笑いで育った昭和の人間には笑える。
品川さん目当て。
早打ちのマック!手が震えてる演技とか、途中からもしかして本当に震えてたらどうしようと思うほど。
でもベテラン俳優陣みなさま素晴らしい。
たけしはコメディが下手
ここ数年でダントツワースト1。
どこが面白いのか、どこで笑えばいいのか、
サッパリわからなかった。
主役を含めたジジイどもが完全に頭がイカれてて、一般人に難癖つける場面多数。
これがギャグというのだから恐れ入る。
とにかくストーリーがいきあたりばったりな上に、ジジイたちのキャラ設定も曖昧で、「ぶっ殺すぞテメーこのヤロ!」とわめきちらしたかと思えば、急に「命が一番大切なんだ!」と性格がコロコロ変わって、本当に病気という裏設定でもあんのかと思ったわ。
バスのチェイスシーンもとんでもなく凡庸。「狂った野獣」を100回みて研究せよ!と、たけしに言いたい。
ほんとに、今作をみて、昔の東映プログラムピクチャーの監督は、偉大だと痛感した。
こんなもん、コメディでもなんでもない。
バカ大学の文化祭でしょう。
初めて見た北野作品。 自由奔放さと家庭の肩身の狭さのギャップが面白...
初めて見た北野作品。
自由奔放さと家庭の肩身の狭さのギャップが面白い。登場人物が多い割に個性が埋もれておらずキャラが立っていて、期待した通りの内容という感じ。
コメディで締められており、終盤に息子へ電話する時も中途半端に感動させようとせず、サクッと流していたのが好印象だった。
飼っていた鳥の件だけよく分からなかった。
いやー、笑いまくった
久しぶりの北野映画、前作アウトレイジは正直、そんなに良いとは思わなかったので不安ながらも観てきました。まずは上映前、場内を見渡すと観客の年齢層がかなり高い。じじ様、ばば様がほとんどというなんとも不思議な空間から映画はスタートしていきます。
今作はコメディらしい位の予備知識でしたので、どんな物語なのか?そして、はっきり言って日本では成立しにくいコメディというジャンル、果たしてちゃんと笑えるのか?不安と期待が入り混じりながら物語はスタートします。冒頭、龍三と息子家族の会話劇からスタート、あらら、やっぱりこっちのノリにしちゃったんだと残念な気持ちになりました。内容は割愛しますが北野映画っぽい会話劇に画面に浮かび上がるテロップ的文字と映画はそれやったらスベるじゃないかと独りごちてしまう。このまま、このノリで物語が進むなら相当覚悟しなければいけないなんてことも頭によぎりました。
しかし、しかしである。なんと本作、予想を良い意味で裏切り、ここから、ぐっとギアチェンジして面白くなっていく。龍三と子分たちのキャラクターもたちまくってたし、リアリテイとフィクションのバランスもよかったし、あっという間の120分だった。秀逸なのは、物語でいうところの伏線と回収、笑いでいうところのフリとオチがちゃんと効いているところ。今迄の北野映画だったら、その場のよしやってみよう的笑いが多かったが、本作はフリが効いているのでストーリーを破綻させないながらもちゃんと笑えるというコメディ映画の最も大事な要素を成立させている。後、高尚な皮肉じゃなく、ビートたけしらしい下世話な下町的皮肉が効いているのも素晴らしかった。ご遺体を文字通りボコボコにするところなんて、本気で腹を抱えて笑った。
というわけで、かなりの高評価です。是非とも映画館で思いっきり声を出して笑ってください。
何も考えず笑ってボケ防止。
愉快痛快なコメディです。
俳優さん達の演技が皆上手く、とっても面白いです。
変によぼよぼしすぎていない、味のあるおじいちゃん達。
元気なお年寄りっていいな、とも思いました。
深刻でなく、気取った感じもしない。
会場が笑いに包まれる感じやワクワク感。
どーんと笑える!
こういう映画って必要な映画だよな、と思いました。
オススメです。
日本版エクスペンダブルズを期待すると全く的外れで爽快感は二の次、ビ...
日本版エクスペンダブルズを期待すると全く的外れで爽快感は二の次、ビミョーにスラップスティックなギャグを垂れ流すユルユルのギャグ映画。もっとギットギトに血塗れなのを期待していたのですがまぁこれはこれでいいかなとは思いました。
対立してた?
年寄りが主役っていうのはアリだと思うし、それなりに笑った(苦笑?)のだけれど、若者(といっても中年か)との対立軸、その描写に全然深みを感じない。
小生なら爺さん達シカトするけど、ってレベル。
全般的に単調でした。のれなかった。
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