「ディズニーにあるまじき駄作」イントゥ・ザ・ウッズ えのきちさんの映画レビュー(感想・評価)
ディズニーにあるまじき駄作
『イントゥ・ザ・ウッズ』を鑑賞。
ウォルト・ディズニーの最新作。
シンデレラや赤ずきんなどお馴染みのおとぎ話の主人公達のその後を描いたミュージカル映画である。
さて、ディズニーファンを公言する私が贔屓目に見てもこれは近年稀に見る駄作である。
最近作品に恵まれ好調なディズニーであったが、調子に乗りすぎなのか、こんな映画を公開しているようでは先はない。来月公開のシンデレラもいささか心配になってくる。
まず、宣伝文句にあるおとぎ話の主人公のその後など何も描かれていない。そもそもおとぎ話自体をオリジナルに書き換えてしまっているため全くの別物になっており、その後も何もない。
序盤はちょっとおバカな味付けの展開でディズニーらしいなと感じたのもつかの間、中盤以降はダークというよりブラックな展開でディズニーにあるまじき被害者続出、しかも脚本は支離滅裂で矛盾だらけ、後半入っても展開はさらに酷くなっていく。
何より全くディズニー映画を観た気にならないのが致命的。
他の映画会社がやるなら理解もできるがディズニーがやる必要はないし、やってはいけない。
今作を一言で表現するなら、従来のディズニーでは考えられなかったこんな言葉だろう。
「子供から大人まで誰が観てもつまらない作品」
来月公開の「シンデレラ」には期待しているのだが…。
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