「『本当の幸せとは?』を問いかけます。」イントゥ・ザ・ウッズ Michiさんの映画レビュー(感想・評価)
『本当の幸せとは?』を問いかけます。
当該作品は、「赤ずきん」「シンデレラ」「ラプンツェル」「ジャックと豆の木」といった
世界的に有名なおとぎ話の主人公たちのその後を描く、Disneyのミュージカルです。
1987年にブロードウェイで初演され、
2年間で764回の連続公演・ロングランを記録したミュージカルの映画版です。
ちなみに、トニー賞の主要3部門を受賞しています。
当該映画は、先日の米国アカデミー賞でも、主要3部門にもノミネートされました。
Disneyが手掛けると、なんと、品があり、美しいミュージカルに仕上がるのでしょうか?
後半は、先を読めない展開となり、ストーリー的にも素晴らしい作品でした。
私にとっては、今年一番の映画となるかも。。。
お薦めのミュージカルです!!!
「おとぎ話」の最後の「ずっと幸せに暮らしましたとさ」の後に、新しい解釈を加え、
「本当の幸せとは?」を観衆に問いかけます。
私には、次の様に語り掛けている様に感じました。
夢(当該作品では、wish(願い)は、往々にして、私利私欲的なものです。
(金持ちになりたい、王子様と結婚したい、etc.)
また、夢がかなう人もいれば、かなわない人もいます。
しかしながら、大切な事は、その過程・プロセスなのです。
必要な判断を迫られた時、人は時にして間違いを犯します。
それは、自分ひとりで判断してしまうからで、周りの人に相談しないからです。
誰もひとりではないのだから、人を頼ってよいのです。
しかしこの過ちにより、単純で私利私欲的な願い・夢は、
自分にあった目標・願い・夢に軌道修正されていくのです。
(本当の幸せを段階的に把握していく)
今回の登場人物も、私利私欲的な夢が一旦は達成されますが、
やはり不幸が訪れ、悩み、軌道修正するのです。
そうです、夢・願いは、周囲の人の助けを借りて、歳とともに変化していくものなのです。
Michi
[PS]
日本での宣伝の仕方が、ジョニー・デップとメリル・ストリープに偏りすぎています。
でも、邦題を無理に日本語に訳さなかったのには、ホッとしています。