モアナと伝説の海のレビュー・感想・評価
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人物以上に“生き生き”とした海の表現に驚嘆
海が舞台のアドベンチャーなので、当然だが海の描写には力が入っている。海面や波は実写と見まがうほどだし、「アビス」の知的生命体を思わせる海の神様の変幻自在なルックにも惚れ惚れ。
ポリネシア系民族を思わせるモアナの造形は、アニメのヒロインにありがちなモデル体型をさらに誇張したほっそり、スラリではなく、いわばぽっちゃり系。生身の人間にかなり寄せてきた。「やせている=美」の固定観念を打破する点で、ディズニーとしては挑戦だし、教育的にも良い。
ハワイ音楽と洋楽の使い分けやミクスチュアも楽しい。少々気になるのは、本編と、同時上映の短編も、ピクサーの影響が色濃いこと。「インナー・ワーキング」の脳と心臓の擬人化は「インサイド・ヘッド」から、本編の巨大な自然物の擬人化は「南の島のラブソング」から着想を得たように思える。今やピクサーもディズニーの子会社なので、社内的には当然問題ないのだろうが。
広大な海に選ばれて・・・
うん、面白かった。でも、期待したほどじゃなかったな。
もう、7年程前になるんですか。予告編を見て、すっごい興味はあったんです。
「十戒」程ではないにしろ、割れる海に佇む少女。入れ墨が動き回り変身能力を持った超マッチョな南国系の男。そして、あの主題歌。
どれも興味深かったんですが、見る機会が無くて今に至りました。
テレビ放送での鑑賞となります。
もっと面白くなりそうなのに、イマイチ盛り上がりに欠けてるような・・・
冒険モノとしても、あんまりハラハラドキドキしないし、思ったほど主役に魅力を感じない。ラストもなんか、アッサリだった。
空と海の〜♪のサビは良いんだけどね。
癒しの海
「リトル・マーメイド」「アラジン」のジョン・マスカーとロン・クレメンツの2人が監督を務めた最新作は、オセアニアを舞台にヒロイン・モアナが繰り広げる大冒険を通して、“失われたもの”を元に戻す物語が描かれる。
この物語は遥か昔、生命の源である全能の女神テ・フィティの“心”が奪われたことに端を発している。
全能の女神の大事な“心”が奪われたことにより、世界のバランスが崩れ、“闇の侵食”が始まる。
美しい海と豊かな自然に恵まれたモアナが生まれ育った南の島モトゥヌイにも、遂にその“闇の侵食”の影響が及んでいく。
島の族長の娘であるモアナは、世界の危機を救う者として“海”から選ばれ、
島を取り囲むサンゴ礁から外に出てはいけないという掟を破って大海原へ全てを元に戻す旅に出る。
モアナはある意味、オセアニアのジャンヌ・ダルクと言えると思うが、小娘一人が果たすには余りにも荷が重過ぎで、正に“ミッション:インポシッブル”なことに猪突猛進しているようにも見える。
その点では、理想に燃えて騎士道を突き進むドン・キホーテの女版とも言えるかもしれない。
モアナにもドン・キホーテ同様に従者がいて、海と風を司る半神半人のマウイが冒険の旅に同行するのだが、彼こそがテ・フィティから“心”を奪った張本人。
彼は“心”を奪ったことにより、“英雄”の称号とどの様な生物にも変身出来るアイテム、“神の釣り針”を失ってしまう。
だからマウイにとってモアナとの冒険は、失った“英雄”の称号と“神の釣り針”を取り戻す贖罪の旅でもある。
この旅には幾つもの障害や困難が待ち受けている。
見た目は可愛いが凶暴な海の海賊たちのカカモラや、キラキラと光る物大好きな巨大カニのタマトアが彼女らに襲い掛かって行く手を阻む。
そして“海”は実写と見紛う程に美しく、生き物のようにモアナに“語り掛け”たり、助けたりもするのだが、時に嵐や大波で試練を与える。
そしてモアナらの目的地には強大な力を持つ“ラスボス”、マグマの悪魔テ・カァがいる。
これらの強敵や困難に対し、モアナはどう立ち向かっていくのか。
本作と同様にヒロインが活躍するディズニー・アニメーション映画で大ヒットした「アナと雪の女王」があるが、姉のエルザが魔法の力で極寒の世界に変えてしまった王国を救う為にヒロインのアナがとった解決方法と、モアナが世界を元に戻す為にしたことは相通ずるものがあると思う。
それは力対力では何も解決しないということ。
この癒しとも言っていい結末は、描かれた海の美しさと共に我々の心に爽やかな温もりを届けてくれる。
吹き替え版グッジョブ!次は字幕で見る
洋画アニメ作品の日本語吹き替え版は、近年、観客動員数が伸びているようで、それにつれて、吹き替え版の作り込みも要素も増していますが、残念なのが作品の質を落としていることでした。代表的例として『ファインディング・ドリー』を挙げておきますが、まあ、細かいことにはここでは触れません。
とにかく、『モアナ』吹き替え版は最大限、いい仕事しています。
それでも、数少ない上映館を探して、今度は字幕版を見てみたい。これは純粋に、作品の内容に感動して、ぜひもう一度見てみたいという気持ちと、歌唱シーンの楽曲の良さに惹かれたので、オリジナル版も聞いてみたいと思ったからです。
『アナ雪』は、子供と何度も劇場に足を運ぶ作品だったので、大ヒットしましたが、『モアナ』は、子供たちには少々ハードルが高いようです。時間が長すぎました。
南方系のモアナもマウイも、美男美女とは言い難く(失礼)ディズニーはキャラクターの方針を新しい方向に向けたようで、これは大英断と言えるでしょう。より身近になったヒロインが繰り広げる冒険は、驚異の映像と、キャラクターの細部にまでこだわった遊び心で最後まで飽きさせません。
特に、冒頭のモアナと海の出会いのシーンは予告編でも使われていますが、素晴らしい映像美と、知的好奇心を刺激してくれるアイデアの数々で、私の心は一気に南の島に飛びました。
余談ですが、マウイのタトゥー、子供が真似したら、ディズニーとしてはどういう見解を示すのでしょうか、少なくとも、奨励はしないでしょうが、次のハロウィンあたりで、たくさんの馬鹿野郎どもが全身タトゥーで闊歩していそう(風邪ひくなよ)
ひたすら海が綺麗
海の描写がとても綺麗で見るだけで心洗われました
マウイも思ってたのと違い可愛くてどんどん好きに
ストーリーは思ったよりも簡潔でしたが分かりやすくてすっきりしていて許容範囲かなあ。少し盛り上がりに欠けるかもしれません
個人的にはそれを補う海の綺麗さでした
あとおばあちゃんのくだりが大好きです
ディズニー100 フィルム・フェスティバルにて日本語吹替で鑑賞。南...
ディズニー100 フィルム・フェスティバルにて日本語吹替で鑑賞。南国の海の風景と、印象的な楽曲が良かった。ラストの展開に少し物足りなさを感じた。
ミュージカル系で面白い。 吹替版ではローリー寺西さん(伝説のロック...
ミュージカル系で面白い。
吹替版ではローリー寺西さん(伝説のロックバンドすかんちのボーカリスト)も参加してます。
主人公の少女が海に行く時の歌が素晴らしかったです。アナと雪の女王の「ありのままの~」に匹敵するくらい良い歌でした。
海に選ばれたマウイ役のロック様――マウイの名は、ドウェイン・ジョンソン。
夏休み映画として公開していれば夏を代表するディズニー映画になったのは間違いない。幼少期の海との出会い→思春期/反抗期に親子喧嘩→祖母の死をきっかけに念願の海(出航)→伝説のマウイは噂とは真逆の最低野郎→次期村長の優等生のモアナは最低野郎のマウイと友情を育む→いよいよラスボス対決→ハッピーエンド。簡単に言えば伝統的なディズニー映画。但し常夏の楽園を舞台にしたアドベンチャー映画なので夏休みに見れば冒険気分が堪能出来るのは間違いない。
映像と音楽が圧巻
ディズニープラスで鑑賞
冒頭ヨチヨチ歩きのモアナが海に誘われるシーンから引き込まれた
これは映画館の大画面で観たかった
海と髪の毛の表現にそれぞれ専門のCGチームが組まれただけにCGの完成度は素晴らしい
音楽もモアナの歌う主題歌やマウイ(D.ジョンソンうまいね)のYour welcomeとか最高
ストーリーはディズニー映画にありがちなご都合主義だけど緻密な造りの映像と音楽に浸るだけで大満足
海に選ばれたモアナ島を救うため女神の心を返すための冒険に出るという...
海に選ばれたモアナ島を救うため女神の心を返すための冒険に出るというお話。
海の映像がとても綺麗。そして緑も。映像に感動。
積極的に行動するモアナがとても生き生きとしている。
テンポもよく展開がわかりやすいので観やすかったです。
3DCGの凄まじさを感じた
初めて、一人で劇場に観に行った作品。今までは、映画館には友達と2人で観に行っていたが……
今まで、映画にはほとんど興味がなく、映画館に行くこともほとんどなかったが、この作品のポスターを見て、美しい海の描写に惹かれて、映画館に直行した。
ディズニーの作品は子供向けだろうなと思っていたが、大人の自分がみてもとても前向きな気持ちにさせてくれる映画だった。
そして、水と髪の毛の描写が実写なのではないかと思わせるほど洗練されていた。
この作品に出会ったことで、映画はいいものだと思うようになったし、ディズニーの3DCG作品が大好きになった。人生に大きく影響を与えた作品。
安定のクオリティ
アナと雪の女王などのディズニーアニメーション作品。
ピクサーも含めて、今やデジタルアニメーションの主流とも言うべきアメリカのディズニー。
MCUをも扱っていることを考慮すると、世界最強の映画制作会社であることは間違いない。
それにしても、CGアニメのクオリティももはやアニメの域を超えて、ある意味実写的とも言える。
少なくとも「絵」には見えないよなぁ!
沖縄出身者ですが「私の先祖はポリネシア人だ」と確信しました
個人的には5点満点の作品です。
私と同じ沖縄出身の屋比久知奈さんが主役のモアナの声と歌を歌っていると聞いて鑑賞しましたが、「私たちウチナーンチュの祖先は船でポリネシアから来たんだろうな」と実感する作品でした。
青い海と白い砂浜、豊かな緑。浅黒い肌、彫りの深く丸い鼻、薄い目の色、(南の島の人たちはおんなじだ)と笑ってしまいました。おおらかでゆったりと生きているところも、よく似ています。
祖母タラの伝説の口承と伝統的な絵柄がストーリーを予言する役割を果たしていて、釣り針を探しに行くというストーリーは、日本の神話との関連があるのか気になります。また、豊穣の神テ・フィティや溶岩の悪魔テ・カァなど、神々が多く出てくるのも楽しい。
海がターミネーター2で話題になった人形を作る立体液体、マッドマックスのパロディなのか、それともポリネシアンが元祖なのか太鼓隊が乗った海賊船など、人気映画のワンシーンを思い出させる描写が面白くて、クスッと笑うシーンが何度も出てきて、映画を好きなアニメスタッフが作ったことが想像できるのも楽しいです。
海から遊びにくるエイと戯れるモアナの祖母タラのシーン、エイが神様のように何度も登場してくるのも、たまりません。
美しい南洋の島じまの光景や海中の世界、大画面で観たかったなあ。
劇場で観たい作品でした。
荒ぶる神は自然信仰の定番
暴れん坊のマウイのいたずらに心を傷めた女神が引きこもる件はスサノオとアマテラスの「天の岩戸」、半神半人の設定はシュメール神話の闘神ギルガメッシュと似てる感。
古代人にとって自然とは、豊かな恵みと共に、人間の営みを理不尽に破壊する脅威だった事が伺える。
人間代表とも言えるモアナ姫が超人的な身体能力&お婆ちゃん(巫女かな?)の精霊パワーでマウイのパワハラを乗り越え、過剰な俺ツエエアピールを手玉に取る展開が面白い。
マウイの様な男性ってカワイイ娘やお母さんに褒めて欲しい、認めて貰いたいって気持ちが強いんだろな。
話がうまく転がっていない。
冒頭からチグバグでギクシャクしている。主人公が何をしなければいけないかも主人公のポテンシャルも主人公の性格さえも上手く描けていない。重要なアイテムが出てくるシーンがとても美しいのでそこのところは良かった。後で再びそのアイテムが出てくる時にどんな素晴らしいエピソードになるかと期待していたがダメだった。どんなヘボライターでもこれよりましなこと考えるだろうというレベルだった。それもこれも全て最初の発想がつまんないからである。こういうのは脚本を書く前にしゴミ箱へ捨ててしまうべきだ。
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