ズートピアのレビュー・感想・評価
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政治的にも面白い
この感想欄で良いことを言われている方がたくさんおられ、僕が付け加えることはほとんどないのですが、一つだけ付け加えます。
これは、今現在の世界中の大人にいちばん見て欲しい映画です。例えば欧米では、イスラムはテロリスト集団だという偏見が社会に満ち、その恐怖を利用する政治家が力を得ています。イスラムでなくても、中国が攻めてくるとか、移民に国を乗っ取られるとか、そういう言説も、100%でたらめではないにしろ、実際以上に恐怖を大きく見せ恐怖を煽ることで支持を得る政治勢力が力を持ってきているのは、全世界共通です。現在の米国では特にその傾向が顕著です。
『ズートピア』は、恐怖による支配がどのように行われるかを、単純な形で見せてくれる、優れた寓話だと言えます。もちろん、それが主な目的ではなく、子供も十分楽しめるようになっています。大人だって、そのような見方をする「必要」はありません。しかし、製作者がそういう意図も持っていたであろうことは、明らかです。
ディズニーなんか、観ない、と思っていたが
まず、ミュージカルでなかった。
突然、歌いださないので、素直にドラマを観ることが出来た。
内容は、分かりやすく、熱く、温かい物語。
仕事に疲れきって、過去の情熱を忘れた時に観たら、ホロッときてしまうだろう。
面白かった
ディズニー映画流石だ!
色んな動物たちがそれなりに生き生きしていて、
思い出し笑いしてしまう。
特にナマケモノさん達!
彼らの表情を思い出すと、今で言うところのじわる感じが最高!それとMr.ビッグのギャップも最高!
ディズニーすげえ
「ディズニーってやっぱすげえ…」というのがまず第一の感想。一昔前と違い、ディズニー・ピクサーのCGのクオリティは、その他一流スタジオを比した時にハイレベルな物はなくなっている。シナリオも大どんでん返しや斬新で奇をてらったものでもなく王道的展開。展開も読みやすい。にも関わらず他作品とは一線を画す完成度。ムダがなく、ゆえにストレスもなく、観ている間退屈することがまったくなかった。特定の個性が目立っているわけではなく、全ての要素が高次元でまとまっているので、面白さの説明がしにくい。まさに王者の作風。
まずシナリオ。
差別を扱った作品なのにまったく暗くない。そして、作中では直接的に「差別は悪である」と言及していない。むしろ差別や偏見とは普遍的に存在するものである、という演出がなさている。でも、差別がない世界はもっと合理的で愉しいものであるということが、うったえられているのだ。
そのため、重めのテーマを取り扱っているが説教臭かったり独善的な雰囲気もなく、また真の意味で差別や偏見という事象への真摯な考え方が読み取れる。ジュディが泣きながらニックに縋るシーンは象徴的で、ジュディが語った内容は「私が悪かった、許して欲しい」ではなく、どうしても偏見に寄ってしまう自分の心への嫌悪感と、それでもニックと協力してズートピアの社会を良くしたいという心情の吐露だった。これまで差別について描いた映画はいくつか観たけれど、本作が一番しっくりきた感じがする。
設定や美術。
息を呑むファンタジックなビジュアルは流石だが、それだけじゃないのが素晴らしい。荒唐無稽のようで、ところどころで説得力のある設定がなされている。それは大型動物から小動物まで乗れる電車であり、キリンに飲み物を届ける売店のダクトであり、街のネズミ用区画であったりする。シリアスで現実的な社会問題をテーマとする作品と、絶対にありえないムチャな世界設定をつなぎ合わせようとする技術に目を見張る。冒頭の「なんやかんやで進化して理性を持つようになった」という説明も意味がある。ヌーディストの集うヨガ教室の設定も印象的だ。
キャラクター。
どのキャラクターも非常に魅力的で可愛らしい。特にジュディは耳のタレ具合や鼻のひくひくした動きで感情がわかりやすく、ウサギというチョイスが本作の主人公にピッタリな役どころに感じた。冒頭からオブラートに包まず「なんで私たちが幸せかわかるか?夢を諦めたからだ」と語るジュディの両親のぶっ飛んだ教育方針も好き。
全体通して大人向けな印象を受けた。アクションシーンも決して多くないし、お子様は退屈なんじゃなかろうか。
で、どうなったんだっけ?
世界は一筋縄では行かないよ。
だけど諦めないで協力し合おうって話かな?
現在世界の縮図の様。
子供には難しいかもとも思うし
そんな事ないかもと思う。
(始まる前は騒いでた子供達もずっと静かだったから)
ウサギは明るくてかしこくて可愛くて
キツネはやさしくてカッコ良くいい奴だ。
吹き替えがあれば迷わずそちらを観てる。
字幕に気を取られなくて済むから。
吹き替えだとアニメの中も日本語表示で驚いた。
上戸彩は上手いと思った。
?となる声優は誰1人と居なかった気がした。
キツネは流石にカッコいい。
個人的にはナマケモノがイチオシ。
観て良かったしもう一回観てもいい。
ウサギがズートピアに行く場面が観たい。
道徳教育にはいいかも。
あきらめないこと外見で判断しないこと。を学ぶのはにはいいかもしれません。歌まで吹き替えにする必要があった?かが疑問。日本語の歌声でちょっとしらけた。歌も知名度でなくもっと上手な人が歌えばいいと思いました。なまけものがいい味だしてた。
今できることを全て行ったアニメ
やはり、世界のディズニー・・・。
制作費に糸目をつけず現代のあらゆる技術を用いてアニメ制作を行っている。映像、物語、声優、マーケティング・・・etc。そう、全て。
物語もとても良く出来ており、家族、カップル、一人、誰が観ても魅力を感じる気がする。
大衆に受け入れられる映画とはまさにコレなのだろう。
作家性が強く現れがちな日本アニメとは異なる、アニメのデファクトスタンダードを感じる作品。
失望を希望へ。
ユートピアをズートピアとかけ擬人化した動物社会の問題に挑む。
ほぼ連日起きている世界問題(差別、テロ、いじめ、ドラッグなど)
を多極化してひとつの世界で置き換えているが、これがかなり身に
堪える出来事ばかりで、お子様にはこれからの、大人には今現在の
ありとあらゆる問題点が(駐車違反も含めてですよ^^;)浮き彫りに。
小さなウサギ警察官の夢~成長物語でもあるのでお約束感はあるが
天下のディズニーさんが相当のチャレンジをしていることは明らか。
シュールでブラックな描き方には気合が入ってきているアニメ界も
これだけズラリと犯罪を並べたてサスペンスにしているのは珍しい。
ゴッドファーザー宜しく暗黒街のボスも出てくるが(小さいけどね)
そいつらが起こす問題よりはるかに根深いのが弱小市民の恨み辛み
であることが分かる後半、そうか!コイツか!と判明する真犯人の
言葉一つ一つが重い。まるで他人事ではなかった問題に首を突っ込
んだ新米ウサギと詐欺師キツネだが、得てして自分たちにもそれが
降りかかってくるという悲劇が出色。そもそも草食動物と肉食動物
が仲良く暮らしている高度文明社会などウソくせ~としか思えない
ように問題点は分かり易いが、ではその高度文明社会に暮らす人間
とて解決に至っていないそれらをどうするつもり?が拭い切れない。
新米ウサギの夢「皆を仲良く纏めるはずだったのにバラバラにした
私にはこの仕事を続ける資格がない」が身につまされて泣けてくる。
同じような台詞を責任逃れで使い釈明や辞任会見をする誰かさん達
にどれほどの失望感があるのだろうか。号泣も土下座も違うよねぇ。
(吹き替えに違和感なし。そして農業も立派な仕事だからね、大切な)
さすが天下のディズニー!はずれなし!
モフモフとした毛、クリクリとした愛らしい表情。
そんな動物たちの可愛さがすばらしい映像技術で再現されています。
やはり、ディズニーはそういったキャラクター描写が巧みですね。可愛すぎて癒されました。
ストーリーは超絶わかりやすい起承転結があり、
かといってとても単純ではないため、
大人も子供もしっかりと楽しめる内容です。
ロビンフッド以来ではないでしょうか。
あんなにキツネに心ときめいたのは。
ニックがものすごくイケメン。
吹替で鑑賞しましたが、今時の変なゴリ押しの俳優ではなく声優さんだったので、声の演技がよかったです。超イケメンボイス。
あと、サバンナ高橋のトラもとてもハマっていて適役だったかと!変な愛くるしさが増倍!ほっぺたモフモフしたすぎ!
吹替で残念だと感じたのは、本来はシャキーラが演じていた役がDreamのAmiになっていたことくらいでしょうか。
彼女じゃ少々セクシーさに欠け、学園祭のノリの演技で浮いていた感じが…。
子供たちにはウケがいいかもしれませんが。
ロングランになってからの映画のCMでは、昨今のネットの評価を受けて「この映画、意外と深いんです」と宣伝しまくっていますが、実際はそんなに深くないような気も。
「人を見た目で判断しちゃいけないよ」「諦めなかったら夢は叶うんだよ」という、子供たち向けの映画によくある道徳的な教訓が、過剰に深読みされた結果なだけだと思います。
批評では差別だ何だかんだとありますが、ディズニー映画では必ずイタチが悪行を働く役割になっていることも、差別につながりがちな先入観や偏見な表れでは…。
ディズニーのハッピーな映画と思って見たあと、ああ意外といいこと言ってるなくらいの解釈で十分です。
魅力的なキャラクターはもちろん、テンポのよいストーリーに笑えるシーン、そして心温まる展開は、さすがのディズニーなだけあって万人ウケすること間違いなしです。
お子様だけでなく、大人も肩の力を抜いて、童心に返って映画をご覧になってみてください。
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