ナイトクローラーのレビュー・感想・評価
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見ているのではなく見せられている恐怖
サイコパスが見つけた天職は皮肉にも報道という世界だった。主人公以外の、報道に携わる人物達も皆正気の沙汰ではない。
本当に怖いのは、普段私達が見ている報道番組が伝えるニュースは、こんな風に選別されているということ。こっちが見ているつもりでも、実際はあちらから見せられているのだということを肝に銘じて視聴したいものだ。
気分が悪くなる程のリアリティー、パパラッチを見事に"娯楽"映画に。
全てはルイス役ジェイク・ギレンホールに尽きる。これほどの怪演を見せられたら、言葉も出ない。物事の切っ掛け、ある種の才能の開花、そこからの成長。驚く程に淡々と、サイコパスな素晴らしい演技で、グイグイ惹き込まれてしまった。
タイトルで"娯楽"と書いたが、本当は"作品"と言った方が良いのかもしれない。ノンフィクションかと感じてしまう位に、あり得そうなリアル、、、なフィクション。"娯楽"とは言えない"作品"然としたサスペンス色の濃さ。
視聴者の知りたい欲求を建前にした、放送局の『独占放送と視聴率』、パパラッチの『スクープと報酬』。この大きな欲求に倫理観が問われるのだが、衝撃的な映像を前に"視聴者に置き換えた自身"も、本当はTVで何が見たいのか自問自答してしまう程。
相手を説得する力、スクープに対する行動力、その見返りでもある報酬の交渉力、先を視た用意周到さ。ジェイク・ギレンホールの大きな眼と、いつもより痩せた身体での圧倒的な演技に、惚れ惚れしてしまった。【ブロークバックマウンテン】で見せたワイルドさなど全く無いが、相手を圧倒する程の言葉にならない迫力をしっかり表現しているのも素晴らしい。
スッキリとも不完全燃焼とも言えるラスト。いっその事こと、、、とも思うが、こういう職業もアリと思える不思議なエンディング。もちろん、小心者の私程度では到底出来ない職業でもあり、ブッ飛んだ思考と精神が必要とも実感。報道の裏側、今日も実際に起きているであろう内容は実に興味深い。是非。
コミック雑誌なんかいらない!
魅せる切実な物語に適度なアクションを入れるも、フェイ・ダナウェイの映画史の宝な激演を擁する「ネットワーク」に劣る。
その訳こそが映画の醍醐味。
主役俳優のシナリオ選びは買う。
「コミック雑誌なんかいらない!」ってどんなんだっけ?
やっば・・・
最初から最後まで、ホントにクッソで気持ち悪すぎなジェイクギレンホール。
ヤバすぎる。。。
凄い役者。
最近彼の作品を色々見直しているけど、作品ごとに全く違うジェイクを見れるのは嬉しい。
これが、あの瞳ウルウルのジャック(ブロークバックマウンテン)なの?
これ、賞取れなかったのかあ・・・。
賞あってもなくても、これは凄すぎる。
マスコミは鬼畜にならないと良い仕事が出来ないらしい❓‼️
マスコミの取材の下請けがエスカレートする話です。
かなりデフォルメして素材を詰め込んでいますが、基本、古今東西の現実と符合しています。
地方新聞の知り合いに確かめたのですから正確な情報です。
特に、週刊誌の取材は社員ではなく、パパラツチやストーカーのチンピラが撮影したものをライターが想像して記事にしてますから、これより悪いかも。
マスコミは正義感で動いていると誤解している人が多いですが、それは画面に出てる人だけです、取材の現場には皆無です。
この映画の主人公は行き過ぎていますが、正確に現実を取材しています。
日本のマスコミは捏造報道も多いですから、まだまだ身の回りの報道は悲惨だと気づいていただきたい、そう思うのです。
もういいと思う
パパラッチが稼げるのはテレビ局が買ってくれるからだけどその末端は私達視聴者
有名人も一般人も報道やSNSで被害にいつあうかわかりません
なんでこんな事に怖がらなきゃならないのか
例えばコロナ感染者になった人をSNSで攻撃するのとパパラッチが仕事をするのと何が違うのかわかりません
どちらにも言えることは自己満足なのかと思います
パパラッチが必死に撮る映像の先には私達視聴者がいるのです。
そこまでして悲惨な映像を見たいのだろうか?
視聴率が減ればいいのに
ほとんどの人がこの作品を見て腹立たしく思っているはずなのだと思います、もう過激な報道は私は見たくありませんNHKのニュースでじゅうぶんです。
あの英国のダイアナ姫の事が今でも悔やまれます。
サイコパス映画
前情報なしで鑑賞
パッケージの感じ的に、主人公は段々おかしくなっていくのかなと思ったけど、冒頭からまともではない感じ
ギョロっとした目がいいね
ハウス・ジャック・ビルドとかアングストほどぶっ壊れてはない
それほど目立たないサイコパスなら、自分の信念とかこだわりとか曲げないし人生成功できるのかも?
と思える映画
良い映画だけど、個人的に嫌い
良い映画でしたね。
でも個人的には演技が良すぎて、「こいつ嫌いだーーー」ってなりました。
評価が高いのもわかる狂気がありました
しかし、それは僕的にはあまり好きではない狂気だったなと思いました。
ちょっと現実に有り得そうな狂気だったからです。
エンタメよりの狂気だったらもっと映画っぽく見れたのになと思いました。
常に冷静で、犯罪までは侵さない(死体の位置ずらすだけ)、そして需要もあり、金になる。
脅すのも控えめで、暴力もなし。洗脳くんでもなく、屁理屈とレトリック。
完璧すぎる文句でもなく、中途半端な知識感。
終始しっくりくることもなく、単純にこいつ嫌いだなと思わせてくれた。
いい役者ですね。
メモ
・メディアのあるべき姿を考えさせられる作品。資本主義の枠組みにおいては、本作品のように視聴率至上主義に陥り易い。
・社会構造(貧富の差が大きい)、テレビ視聴者の属性(低所得、低学歴層が)、アメリカの社会問題(人種差別等)から自助努力では情報の真正性を担保させ難い。帰省などの仕組みの導入が必要ではないか。
・フレーミングやストーリー創作をすることで情報の受け手に画一的な印象を与えている事がよくわかる。
・本来プロダクトアウトであるべきメディアがマーケットインになった結果、情報操作や特定の内容に偏重した報道を生み出している。
・主人公の成り上がりストーリーが妙に気持ちがよく、重苦しいテーマの割に爽快な気分で見られる。一部法令違反をしているものの、真っ当な努力をしている点も好ましい。(トライ&エラー、PDCA、相手を揺さぶる交渉術、雇用によるレバレッジ、無駄のない設備投資)
これもアメリカンドリームか
最初から最後まで胸くそ悪いという、なかなかない映画です。感情の起伏の幅が非常に抑えられ胸くそ悪いとしか思わないのだが、主人公ルーの感情の高まりとその抑制が面白く、ブロークバックマウンテンのお兄さんとは思えない醜男ぶりがまた良くて、なかなか味わえ深い作品でした。しかし胸くそ悪すぎて、誰のためにもならない、社会正義や社会利
これぞ天職
事故現場の悲惨な状況だけを狙って撮影するカメラマン。
こんな不幸な状況をなんとも感じない、主人公ルーのサイコっぷり、邪魔する奴は容赦なく潰す非情さ、どんどんのし上がっていく様はまさに天職だと思った。
それと、アメリカの報道の異常さにビックリした。日本では考えられない過激さ、それを求めている視聴者。
ジェイクギレンホールの怪演が主人公への不快感に大きく貢献してた。
特に、カメラマンとして参加した一度目の現場で、別のカメラマンの後ろをついてった時のあの距離感の近さ、表情にめちゃくちゃ気持ち悪さを感じた。
一番タチの悪い人間
ジェイクギレンホールの演じる主人公、ルーのサイコパスっぽい目つきがまず最高に不気味。(感情が無いというか、一定の感じ。とても上手です。)
いますよね、こう言うタイプの人間…。関わりたくない人間一位です。無意識のモラハラ、頭が良いので最もらしい言葉で他人を丸め込み、無慈悲。
おまけにサイコパス。
こういったタイプを上司など職場で上の立場にもつと、とても厄介。
そして自分の都合に良いように頭を使うので、なかなか死なない。しぶとく生きる。ボロが出そうになると丸め込む。めちゃくちゃ怖いです。
あー、、胸糞悪かった。
おかしな世界
この業界は正直狂ってると思う。
ジャーナリズムとは一線を画す、とりあえず刺激的な映像が撮れれば何でも良いという世界。
もちろん、映像撮る側の倫理の問題もあるけど、この映像を本当に求めているのは誰か?ということを考えると、主人公だけが狂気に囚われているわけでもない。
視聴者含め、全員が共犯。
そして、最後こういう終わり方をするとは・・こんな手口を使った男が、ごく普通に(おそらく有能な人間として)仕事をし続けられる。
これがこの世界の現実なんだろうな、って感じる。
そういう終わり方。
己を受け入れどこまでも愚直に歩むクズ
ギレンホールの演技が光ってた。
ネットでかき集めた格言ばかり使う薄っぺらなクズ(ギレンホール)のサクセスストーリー。
根本的に歪んでる人間が成功していく様は胸糞悪いものだけど、その愚直さはどこまでもマスコミに適したようにも思えて、ただ感じ悪いだけの映画にはなっていない。
むしろ惹かれるものすらある。
報道も商売である以上、プロパガンダであり、そこに人の欲がある。
二重思考を経て、全てが偽善の上に成り立つ。
かなり良かった!
主演のジェイク・ギレンホールがめちゃめちゃ良い!ヤベぇ奴の演技が最高にキマッてる!
昨今の日本の報道も異常と騒がれ、視聴率が取れれば何をしたっていい!というあながち共感も出来る部分のある映画だった。あと少しタクシードライバー感を感じた。
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