ナイトクローラーのレビュー・感想・評価
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カメラマン視線の映画
一時も目が離せない。
スリルが一時も途切れない作品。
主人公は一発も銃を撃たないのに、残虐しを醸し出してるのがすごい。カメラマンというアングルで撮るというのが斬新でした。
ジェイクかなり良かった!
スクープを貪欲までに欲しがるパパラッチが境界線を越える、そのいやらしさと危なっかしい野心を併せ持つ主人公を演じたジェイク・ギレンホールが何ともセクシーでした!
それだけでも観た価値ありました。
彼は報道に情熱がなく、自分が注目されふこととその報酬にしか興味がない故に何度も境界線を越える。
それが大スクープとして囃し立てられる。運が良かっただけなのに。
報道に必要な情熱と1歩戻る姿勢を知らない「パパラッチ」(しかも出稼ぎ)の横行を皮肉っているのかな?
メディアリテラシー
わたしどんだけ早稲田松竹好きなんやろw
最近、悲しい理由により週末時間が出来たので(泣)、映画ばっかり観てる。
でもこれは、土曜の夜に1人で見るもんじゃなかったわぁw
殺害現場や事故現場、それを報道するべきテレビ。
ただその最中で、一早く「数字の取れる」「刺激的な」=「高く売れる」映像だけを追い求めるパパラッチ。
それはどんどんエスカレートし、
主人公は次第に、より刺激のある現場を演出することに固執していくことになる。
倫理観などとっくに捨て、仲間の死も厭わない。。。
観ていて、人間の狂気の部分がどんどん浮き彫りにされて
かなり強くなった…
大学で学んだ「メディアリテラシー」という言葉を、強く思い出すことになった。
世の中、何が本当かなんて真実を知っている人にしかわからない。
自分の目で観て、耳で聞いて、味わって実感して、本当に信じられるものを選択したり決断したりして行こう、と強く感じました。
レネルッソ
ジェイクギレンホールが怖いやつで素晴らしい。ケチな銅線泥棒をしてたIQ高い青年が、コルナゴの自転車をパクって買ったホームビデオカメラと無線機を片手に事件事故現場パパラッチになって、自分を売り込んで、相手と交渉して、ちゃんとカメラや報道のことを勉強して、どんどんスクープをものにしていって、赤いマスタング買って夜のLAをネタを探して縦横無尽に走り回る。レネルッソ口説いたり、狂い方というか歪み方がリアルで怖い。
3.9
恐ろしいほどリアルな映画だった。主人公の冷酷さはわかるが、特ダネを撮っているときの興奮とかになぜか共感というか、いいぞと言ってしまうようなことがあった。
いわゆる、良心の呵責などないパパラッチが一線を越えてしまうといった物語だが、そういった視聴率至上主義とか以上に感じるものがあった。人間の欲望の果てしなさや心のもろさとかいろいろ考えさせられる。
最後主人公が「人の破滅に現れ、カメラを回す。それが俺の仕事だ」と言っていたが、少し考えれば本質がずれていることが容易に分かる。一瞬でも納得してしまったことが、この映画のリアリティをよく示していると思う。
マスゴミの実態と本質が見えた。
人間ここまでできるのか…
いや凄かった
評判で衝撃だったとかあったから期待してたら、そうでもなくて、こんなもんか〜と思ってたら、ラストにトドメさされた感じ。本当に簡単に言うと、人間にとって何が大事なのか。人間性を失ってまで、得たいもの得るべきものって何なのかってこと。
実話かと思うくらいのリアリティだった。タクシードライバー彷彿とさせられたけど、あのドライバーとは違う孤独を抱えてる。何かにこれはサクセスストーリーって書いてあって気づかされたけど、そうかこれはハッピーエンドなんだ…って妙に怖くなった。
ジェイクギレンホール、素晴らしい。痩せてて、でもかっこよくなってた。複製された男の時のボサッとした感じとはまた違う一面。あの目から感じる狂気は凄い。ライバルのカメラマンとの無言の睨み合いは本当に鳥肌がたった。歴代名シーンの1つになった。プロデューサーに畳み掛けるように懇々と喋るシーンも、圧倒される。
主役、脚本、監督、全てに拍手。
心臓に悪いが面白い。
予告がとてもユニークだったので、気になって見てみました。パパラッチのリアルな生活が垣間見える作品です(涙)人間のエグい部分がよくわかります。が、ゆえに面白い。ハマる人にはハマる作品といえましょう。
私たちがテレビで見ている身の毛がよだつほどのスクープ。「どんな人が...
私たちがテレビで見ている身の毛がよだつほどのスクープ。「どんな人が撮っているのか?」なんて気にしたことはなかった。
だが、いざ考えてみると恐怖の現場をカメラ片手に走れる人物は″何か普通ではない″のは確かだ。
この映画はその「何か」がわかり、知ったらこの後から見るスクープ映像は気持ちよく見れないかもしれない。
ニュースは作られる。
ジェイクギレンホールは裏切らない!
二枚目も出来るし気持ちの悪い性格のねじ曲がった男も出来るし期待を裏切らなかった。
なんとも不気味で気持ちの悪い野心家を魅力的に演じてて、感情移入こそ出来なかったけど、こんな奴嫌だなぁ、鬱陶しいなぁといつの間にかコイツが次に何をしでかすのかドキドキしながら見た。
1人のその日暮しの何も持たない男がなりふり構わず成り上がっていくと同時に、真実を隠して視聴者が食いつきそうな物にニュースは作り変えられてるという側面と、自分を優位に、如何に自分を大きく見せて人より上に立つかという交渉術も見応えがあった。
何も持ってない若者が一つのテレビ局を動かすほどに成り上がるのは一見清々しいように思うけど、その手段と、どこまで自分の手の内にニュースを作り上げてたのか、ラストの犯人が何故ジェイクギレンホールを目視して撃たなかったのか…死人に口無し考えるとゾッとする。
予想外に面白い!狂気の人
狂気のカメラマン。しかし、それは視聴者側が見たいもの、聞きたいことにしか目を向けないということへの皮肉とも言える。犯罪が過激であればあるほど、視聴率が上がる。
そういう我々が彼を非難するのは滑稽なことなのかもしれない。もしかすると主人公は、そうした罪の意識のないが醜悪な視聴者側を嘲笑っているのかもしれない。
事故現場や殺人現場を撮影し、自分の撮影したいように取るために真実を隠し、警察も手玉にとる。死者が出ようが一向に構わない、犯罪を伝える仕事だが、それ自体が最も醜悪な犯罪を犯しているという。狂気に満ちたメディアの裏側として描かれる。
主人公は、終始、イカれてる感が漂う。目的のためには手段を選ばない。人間のことがわからないのが、人間嫌いからくるものだったらどうする?と相棒にも言ってたのが印象的。
ピカレスク映画といっていいでしょう。最高の出来です。
同じ穴の狢
ゴミを漁るようなケチな仕事からパパラッチになった男が、高額買取の刺激的な映像を求める余り常軌を逸していく…。
去年日本公開された洋画の中でも指折りの一本!
もし去年中に見ていたら間違いなく年間ベストに入れていただろう。
見る前から期待していたが、評判に違いナシの衝撃のサスペンス!
その昔、TV局の映像ディレクターと盗聴マニアの男がヤバい事態に巻き込まれていく「[Focus]」という邦画があったが、それを彷彿させた。
このスリル!ゾクゾク感!胸クソ悪さ!
どんどん狂気じみていく主人公、反面教師的なサクセス・ストーリーは、不謹慎ながら痛快ですらあった。
最初は、ちょっと俺もやってみよう、ぐらいだったろう。
たまたま撮れた映像が高値で売れ、病みつきになった。
その美味はまさに麻薬でありギャンブル。
一度味を覚えたらもう止められない。
どっぷり骨の髄にまで染み渡る。
高価い報酬も魅力。
でも主人公ルーにとって、金と同じくらい…いや、それ以上にこの仕事そのものが堪らないのだろう。
巡り出会った天職。
毎日がドキドキするような興奮。
自分も今の仕事は決して給料はいいとは言えないが、それなりにやりがいを感じている。
…あ、勿論、こんなヤバいのとは違うちゃんと全うな仕事だけどね。
この素晴らしきクズ野郎!
ジェイク・ギレンホールの狂演は圧巻。
ギョロッとした目、痩せこけた頬…その異常なまでの執着心を表すのに充分。
人としてのモラルや命より、特ダネ、金。
「我々はプロだ」「彼はネタだ」…あるシーンにはゾクッとさせられた。
同業者や自分の映像を高く買ってくれた恩あるディレクターへの威圧的で独善的で高慢な態度。
ある現場では、常人ならまずする事をせず、カメラを回し続ける。
更なる映像を求め…。
主人公がクズであればクズであるほど比例して映画が面白くなってしまうのだから困ったものだ。
レネ・ルッソ(彼女も名演!)演じるディレクターも印象的。
全ては視聴率。
ルーの狂気に囚われるかのように、彼女もまた正気の沙汰じゃなくなっていく様がヒヤリとさせられる。
ルーの助手、リック。
キチ○イ連中の中で、唯一のまともな人物。
次第にルー色に染まっていくかと思ったら…
弱肉強食の世界では仇となる。
リズ・アーメッドも好演。
ダン・ギルロイの緻密な脚本と手堅い演出は見事。
夜の都会の映像が美しくもスリリング。
売る側、買う側にとって、人の不幸は蜜の味。
その味を何より楽しみにしているのが、見る側。
年明けから日本の芸能界はスキャンダル続き。
やれ解散だの、やれ不倫だの、やれ三角関係だの、やれ逮捕だの…。
はっきり言って、どうでもいい、下らないものばかり。
それらをとことんスクープし続けるマスコミ。
毎日毎日大々的に取り上げる各局。
ネットであれこれ叩きながらニュースから目が離せない視聴者。
皆、同じ穴の狢。
狂気的サクセスストーリー
見ていて不気味な映画
良かった点
・ジェイク・ギレンホールがただただ不気味かつ狂気的。
・パパラッチという職業とテレビ業界の実態を行き過ぎた描写で浮き彫りにしている風刺的な面もある。
・刑事が捕まえるというendではなく主人公のルーが成功するというendなのがリアルに感じた。
・夜のシーンが多くダークな雰囲気にあっている。
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