アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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クリント イーストウッドらしい、主義主張を観客に丸投げする様な作品...
クリント イーストウッドらしい、主義主張を観客に丸投げする様な作品。退役軍人の心の闇…は彼の普遍的なテーマの様だが、今回も好戦的なのか反戦なのか判らない、ある意味絶妙な?作り。映画としての完成度は高いのだが、一方現実に立ち返ると、アメリカが産み出したこのカオスは実際どう収斂するのだろう…と暗澹たる気持ちになる。
痛ましい戦争の史実
戦争や悪があるから平和がある
持論ではあるが事実でもあると思う
伝説の狙撃手と称えられ持てはやされた男
だが、本人はそれを素直には喜べていなかった
それほど人の命の重さも、奪うことの重大さも知り得た人間だったと推察できる
ただ、こんなたかだか2時間の映画を見ただけで、
平和のぬるま湯に浸かりきった凡人が当人の苦悩など測れるはずもないことは重々承知している
しかし監督は史実に基づき、戦争への警鐘を含ませている
人間の弱さの描写がそれを物語っていると感じた
自分や仲間を本気で殺しに来る敵地のど真ん中で、
日々緊張と集中を切らさず1000日以上も過ごすとなると
常人なら気が狂ってもおかしくないはず
そんな状況で祖国へと安息に戻ったとしても、
精神疾患や人間不信に陥るのは当然とも思える
また、伝説の凄腕として名を馳せてしまったが為に、
敵対者を知らずに増やしてしまった結果、
純粋に祖国を守りたいと立ち上がった男の幕引きは非常に残酷で皮肉なものだった
偶然にも今日15/7/16は日本の集団的自衛権の可決された日となった。
平和の国が自らを守るために武器を取ることを許す。
やはり武器や悪、戦争がなくなることが平和だとは、きれい事だ
入ってこない映画
もったいない
the America
見たかった映画だったのでDVDが出てすぐ見ました。
全体を通して思ったのがアメリカらしい映画ということ。ヒーローとヒーローの苦悩、悪との戦いというアメリカ人らしい映画という感じです。
敵にも家族がいてというのが描かれるのかと思いましたが描写は少なくクリスとクリスの仲間、家族が中心で描かれ言いたかった事はクリス=カイルは伝説って事なのかなと感じました。
ただし実際に起きている退役軍人のPTSDに関しては上手に描写されており人の精神が壊れていく様や周りの精神的描写も戦争の怖さを表していたと感じました。
戦争は肉体だけでなく心も壊すもの。これがイーストウッドとクーパーの言いたい事だと私は信じています。
これはラストで本人死んでなかったらただのアメコミ映画と変わらないですね
全てが真実
ドキュメンタリーや戦争体験者とその家族がする話を体験したような気分になりました。
主人公の苦悩が肩にのしかかっているようで、戦地でジョークをとばしてるコミカルな場面でも心のどこかにある主人公の辛さが自分にもはっきりと伝わってきました。
徐々に心を蝕んでいく流れは本当に戦争における真実であり、見ているほうも気持ちがぐらつきます。
真実の為、後味も悪いです。
これは単なる戦争映画じゃありません。
戦争というものを考えさせられる映画です。
現代の戦争は有利に事が進められる手段がある為兵士の負担も減っていて怖くない、楽勝だ、俺なら余裕だ等と思う人達が増えがちですが、この映画を見れば、改めてその余裕を考えさせられると思います。
「本当に、自分ならこの環境に耐えられるのか?」と。
この映画は兵士の苦痛と真実をしっかり描いてると思います。
オススメです。
無人機攻撃は…
※別のログイン名で投稿していた物を再投稿です。
この映画は地上戦での戦闘をリアルに描いた映画だったけど1回だけAH-1Sの対地ミサイルが出てくる。
現在、IS国に対する空爆を行っているようだが無人機攻撃は人を殺している実感が薄すぎるのでは無いか?
で、何が正義か? 大切な人の命を守るのが大事なのか? それは向こう側の敵も同じ事だろう。
テクノロジーの強い方ほど正義があるのか? と。
この映画レビューで多くの方が書いているように現実画像であるエンド・ロールで主人公を英雄視するのは、大戦で敗戦を経験した我々日本人に違和感を持つのでは無いか? と。
2個の原爆を落とされ、テクノロジーの勝利に負かされた我々は、福島第一原発事故でも夢のエネルギーと騙され、放射能汚染を被った。
でも、世界最強の帝国に刃向かえないのも事実だと思うけど。
その幼さ、思慮の浅さが、アメリカ
父親は息子に教えた。
「人間には羊と狼、そして羊を守る犬がいる。羊は弱きもの、狼は弱きものに理不尽な暴力をふるうもの、そして犬は果敢にそれに立ち向かうものだ。狼の暴力を私は許さない。しかし犬であればそれは許される力だ。」
9/11を見たクリス・カイルは羊を守る立場になろうと入隊し、犬としてスナイパーとなる。
女性を、少年を、彼は撃つ。「守るために」
でもほんとうの羊は誰だったのだろう?
サダム・フセインの核保有を理由に行われた米軍のイラク侵攻は全くの口実であり、その実際は石油利権だったことが明白になった今、この理由のなんと拙く愚かなことか。
アメリカこそが狼だったのではないのか?
父親がベルトで叩いてでも収めようとした、無為な暴力ではなかったのか?
クリス・カイルは戦争で病んだ(らしい)帰還兵によって殺された。
讃えられるべき番犬の死に方では決してなかった。
贖罪をテーマに据えた寡黙で重厚なドラマ
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