アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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どよん
考えさせられる作品
実話に基づいた作品ということでモノローグは一切なくストーリーが進んでいきます。
それもあってか、映画の序盤に既視感を覚えて飽きるといった事がなく、ストーリー展開も想像がつきにくい為、最初から最後までドキドキを楽しむことができます。
戦闘描写などはやはり一級品で、観ている人を興奮させるように巧みに作られています。
主人公が戦争に対して疑問や不平不満を抱えながら戦う反戦映画は今までに多く見られました。
しかしこの作品はリアリティを追求しているためか、そういった描写は極めて少なく、むしろ戦争によって徐々に暴力的、挑戦的になっていく主人公の姿が上手く表現されています。
説教臭さが全くない為、観た人それぞれが色々な感想を持ち、戦争が何をもたらすのかを考えさせられる、そんな作品です。
簡単に人が死ぬ。 簡単に人を殺す。 幼い子供がいようがいまいが残酷...
簡単に人が死ぬ。
簡単に人を殺す。
幼い子供がいようがいまいが残酷なやりとりを繰り広げる大人達。
まるで自分たちは命のやり取りをする戦場にはいないかのように、
ある者は軽口をたたき合い、あるものは家族の声が聞きたいからと電話をする。
でもおそらく描いているのは「戦争(戦場)ってこんなに異常
なんですよ。」という事ではないのですよね?
それ以外の何かなんですよね?
「戦争は人を壊す」という当たり前が、一人の男を追う形をとって描かれている、それ以上でも以下でもなかった。
160人も「敵の人間」を殺した人なので、亡くなれば
国民あげての弔いですか。
チャップリンの言葉が頭から消えませんでした。
「一人殺せば悪党で、百万人殺せば英雄だ」
一番私にキタところ。
無音のエンドロール。
「英雄視してないんだよね?監督?」とチラッと思った。
まず、映画館の巨大スクリーンと大音量で観られたことに感謝。同じアイ...
まず、映画館の巨大スクリーンと大音量で観られたことに感謝。同じアイスティーとポップコーンつまみながらの鑑賞でも、この内容だと家と映画館じゃ雲泥の差。
結末を知った上で観た。最後のシーンを映像ではなく字幕で終わらせたところ、すごくいい終わり方だったと思う。この映画が伝えたいのはクリスの自伝の内容だから、その最期を映像にする必要はない。特にアメリカ人にとっては、絶対的なヒーローの死なんて見たくないはず。
この全てがつい数年前の出来事だっていうのが信じられない。
でもさ。
大学生だった私が「卒論まじだりィ」とか言ってたいして煙草も吸わないくせに喫煙所にたむろっていたあの時期に、クリスの部隊はイラクに行っていたのだということ、
さらに、
妊婦真っ盛りだった私が「あーお腹重いまじ仕事だりィ」とか言っていたあの時期に、まさにクリスは撃たれてしまったのだということを、
現実として考えると、
今日この映画を観てどれだけ心が動いたとしても、戦争の恐ろしさや家族の大切さがどれだけ身に染みたとしても、
根本にはどうしても「所詮他人事」という発想がどんと鎮座していて、だから今ここに何を書いたとしても、白々しく聞こえてしまう感じがしてしまって。
そういう点で、内容云々より、むしろ、
自分の平和ボケさ加減とか、
己の日々の生活にしか興味がない世界の狭さを、すごく感じた。
・・・っていうところもまた驚くくらい自己中心的で視野が狭くてやんなるけど。
クリスは真っ直ぐで強い人だったと思う。
仲間の何人かが戦争という混沌の中で自信を失いかけたときも、彼だけは自分がやっていることは正しいと疑わなかったし、
PTSDだってそう簡単に乗り越えられるようなものじゃないのに、医者や周りの人に意見を素直に聞いて、順調に回復した。
普通の人はなかなかそこまでうまくいかないよ。
伝説と言われた過去を、捨てないまでも「過去」として現在の自分からは切り離して、今の生活でできることをしようという姿勢が本当にすごいと思った。
他人や過去の自分と比べるんじゃなく、今の自分を少しでも良くしていこうという地道でポジティブ真っ直ぐさが大事なんだよな。
そんなことを思ったのでした。
しかしブラッドリー・クーパーでかくなったな。映画観てる最中、「屈強」っていう単語がずっと頭の中に浮かんでた。
これが戦争のリアル
結局はアメリカ万歳
決して悪くはなかったのだけれど、観終わってひとつ不満が残った。この作品、決して戦争の是非に関しては触れていないながらそれでも観た側には悲壮感が残って戦争の悲惨が伝わり、そこはよかったのだけれど、結局はアメリカを賛美する作品になってしまっていた。もちろん主観的な撮り方なので敵国の描写はないとしても、味方が撃たれるシーンのみ苦しむ描写があり、その後反撃に乗り出す場面では後押しをするかのようなノリのよい音楽が流れ始め、最後までアメリカの姿勢に疑問を呈すことはなかった。アメリカという自国絶対主義の国において「間違っている」という発言をすれば興業的にも失敗して叩かれるのだろうけど、そこが幼稚だった。アメリカにもイラクにも、苦しむ兵士も嘆く家族もいる。Chrisが殺した人間全員が悪者だったのか、そうではないだろうに。良くも悪くもアメリカらしい。
音声のないクレジットが印象的。
観て感じ考えて欲しい作品
偏らないほど絶望的
ハラハラドキドキ!
エンタメ性と題材のズレ
ラストを観終わってから、あぁ、事実を元にして作られたのだと再確認し...
ハラハラドキドキ
戦争
良かった。観ているのが辛いシーンや、思わず身体に手に力が入ってしまうシーンも沢山あった。そして、残される家族の気持ちや、家族を残してきた気持ちが上手に描かれていて、涙するシーンもありました。
160人殺した、伝説、レジェンド、英雄。もちろん、彼はすごい人物で、アメリカにとっては英雄で…。
だけど、戦争では誰も幸せになれない。幸せにならない。兵士も、家族も、それは自国だけじゃなくて、敵対する国も同じで。そもそも戦争が全部悪い。そんなものが無ければ彼はいい夫で、いい父親で今も生きていたのに。戦争なんか終わればいい。
話はそれたけど、映画としては2時間強だけどあっという間で、無駄もなく、もっともっと観ていたかった。
この映画が1番伝えたいことは…
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