アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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合格点ですが
戦争が人を破壊していくことをわかりやすく描いています。
全米で大論争になっている問題作ですが、どこに問題があるのかさっぱりわかりません。
たいていの場合において社会的論争は論争を起こす側が本質でないところを問題にしているからなんでしょう。
同類テーマの映画『ハートロッカー』に比べると描き方がなんというか普通に見えます。あ、ここ『ハートロッカー』と同じロケ地ちゃうかというのに気を取られたり、撃った後の描写がどうなのとか、なんかぬるく感じるところもあり、途中寝てしまいました。
もちろん合格点なんですが。
アカデミー賞作品賞候補に挙がったのはイーストウッドの人柄なのかな。他にもっと作品賞候補に残ってよさそうな作品あったやろ。
もちろん合格点ですが。
ブラッドリー・クーパーがアカデミー主演男優賞を獲るために自らお金集めて作った映画でしたが、残念でした。
一言で消費されるべきではない
劇場で2回鑑賞しました。クリス・カイルの英雄譚かと思いきや、ヒロイックな見せ場やカタルシスのある展開はどは一切無く、ただひたすら戦場のリアル、そして本国に帰っても戦場から帰って来れない一兵士の心の病理を延々味合わされ、挙句あのエンディングとエンドロールですから、すっかり重たい気分に…。
米国軍史上最高のスナイパーであるクリス・カイルも1人の兵士である前に1人の人間だったということなのでしょう。エンドロールからは「あとはお前らで考えろ」というようなメッセージを感じました。エンドロールまで作品の一部なんですよね。あの演出は素晴らしい。改めて映画は劇場を出て「面白かった(orつまらなかった)」の一言で消費されるべき媒体ではないと思いました。
ショッキング
実話だって事はなんとなく把握していて、ストーリー展開する度に、もやもやする。
このもやもやは映画に対してではなく、戦争に対して。戦争が人を壊して行く。
弟のように戦争糞食らえと思う人々もいれば(私もその一人)、愛国心から敵を殺す事が当たり前。その欲求を満たしたくなる人々もいる。
また精神的にも病んでしまったのだと思う。最後の最後に元軍人に殺されてしまって本当に悔しいが、殺した本人も精神的に病気だったらしい。
戦争は人を壊す。
本当に怖い。
家族の元におり身はココにいても心はココにあらず。虚しい。
こー戦う人が居るから今があるという人もいるが、私は本当に争い事が嫌い。理解不能。
やっぱり嫌な気分で終わってしまった。
まぁ、戦争映画でハッピーエンドなんてあり得ないけど。。
クリスの葛藤がよく表現されていてとても心に突き刺さる映画でした。
ヒーロー
良かった。
イーストウッドがまたやった。
ちまたでは「巨匠」と言われたりもしているクリント・イーストウッド監督。確かに年齢等を考えると、そう言われるのも仕方がないのかもしれない。
巨匠がとらえる戦争は、いつもずしっとこたえる。
リアリティあふれる戦闘シーンは、退役軍人の戦後を思うと、アドレナリンを出して興奮するばかりではいられない。
なにも映っていないTVの前に座って、さも戦争映画を観ているかのような佇まいはただ事ではない。
国を守ることが戦うことだけではない、と気づいてからのクリス(ブラッドリー・クーパー)をもっと観たかったけれど、妻子の幸せそうな姿がそれに代わる。
ラストカットは、クリント・イーストウッドが時折見せるミラクルショットである。クリスの結末を知っている我々は、そのミラクルショットに戦慄を覚えずにはいられない。妻もまた戦後なのである。
戦場と家庭の狭間を描いた名作
予告を見てテーマが標記のように分かっていたから期待していたが、それ以上によかったなー
名作と言っていいと思う。
この映画をアメリカの政策の肯定ととらえるレビューもあるが、それもある意味で正しいと思う。
ああした戦場での英雄はやっぱりカッコいいし、気分を高揚させられる。戦争にはそうした側面があることをきちんと描いている。
もちろんこの映画のいいところは、それだけではないところ。
初期の任務中には、戦闘行為に全く疑問を持たないが、徐々に戦場と家庭の矛盾に悩まされていく。途中から妻への説明が自分を納得させているようにも見える。
最終的にカウンセラーにかかった頃には、返答の言葉は全く変わっていないのに、本当は自分でも戦闘行為を肯定できなくなっていることが表情から伝わってくる。
(あのカウンセリングのあとに会った負傷兵たちは本物の負傷兵ですよね)
あの究極の狙撃を果たして、軍を退く決意をしたのは、なぜだったんだろう?迫り来る敵兵に臆したとも考えにくい。あの才能を持ち、あの立場にいた人にしか分からないのかもしれない。それほどまでに、言葉とは裏腹に感情は追い込まれていたということか。
エンドロールの前に、星条旗を写した写真が重ねられていくが、あれが非常に象徴的なシーンだろう。
国威発揚的な意味と、反戦的な意味とを内包する、矛盾した存在としての国家を国旗に象徴させるという高度な隠喩に思えた。
主人公の非業の死もまた象徴的。
退役軍人に殺されたというのも、英雄になり、戦争を肯定する象徴となってしまった彼の宿命だったのかもしれない。
また、あれほどの戦場をくぐり抜けたにもかかわらず、結局、寿命を全うできなかったという皮肉。
そして、自分の国を守ろうと努力してきた英雄が、国内で味方であるはずのアメリカ人に殺されるというのはなんという皮肉か。
まあ、スナイパーものとしては、相手のスナイパーとの戦術的な駆引きがあまりないが、主題が主題なだけにそうした判断も正しいのだろう。
ところで、弟はどうなったのか??
そこが気になってしまうので、-0.5で(笑)
でも、名作です、これは。
精神の分裂が伝わって来た。。。
時が時だけに重い作品でしたが、息つく暇もなく見入ってしまいました。
実話が元とはいえリアル感が半端なくカメラワークに時代経過の行き来が絶妙でした。
結末は知ってましたが、最後があっけなすぎて余計に虚しくなりました。
*ポップコーン食べながら観るデートムービーではありませんし、ここ最近のリアルな事件の画像とかが苦手な人にはオススメ出来ないかも・・・・。
☆4.4
クリスカイルについて少しでも調べとくといい!
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