アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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反戦映画?
海兵隊の自分と父親の自分と葛藤する主人公との触れ込みでしたがその辺りが余り伝わって来なかったです。
オープニングの手榴弾を持った親子を狙撃するシーンはハートロッカーのオープニングと似た張り詰めた空気感が漂っていました。
次々と仲間が死んでいく中で何度もイラクに
戻り宿敵スナイパーを執拗に追い続ける主人公を英雄視しているのでは?との論評も多いですが監督の政治的なスタンスは別にしても
同意見ですね。
いつも何処かの国と戦争をしているアメリカは何なのだろうと考えさせられます。
敵スナイパーとの一騎討ちですがロシア製の旧型と主人公のレミントン!?の最新ライフルとでは装備が違いすぎるからフェアじゃないなと…中東での戦いはいつもそうですが。
話題のエンドロールについては理解出来ませんでした。
アメリカ人は共感できるのかも知れませんが。
上映時間は長いですが飽きる事なく観ることが出来ました。
息詰まる作品
戦争全体として倫理観を問う内容でなく、現場でどんな感情を抱いてるのか、移りゆく心境にフォーカスを当てていました。
戦場での駆け引きのせめぎ合い、常に警戒心を払いながら生活し、精神を削って戦っていること。
幸せの裏で現実にこんな状況がまだまだ続いてるんだってことをストレートに感じさせる映画でした。
主人公に感情移入させてくれる運び方だっただけに、もう少し亡くなった後や、アメリカでどのような出来事として取り上げられたのか描いて欲しかったです。
観ていて辛くなる
長い映画ですが、最初から最後まで緊張の連続でした。いい映画だとは思いますが、見ていてつらくなります。特に、現実でも起こっていることを思うとなおさらです。ベトナム戦争の後遺症を描いた「ディアハンター」を観たときの感じに似ています。
クリントイーストウッドの映画って、いい作品が多いのだけれど、大体において見終わった後、暗い気分になります。それでも、いい映画を観たいという人にはお勧めです。
「ハートロッカー」が描いた爆弾処理班の主人公は戦場こそ存在意義があ...
「ハートロッカー」が描いた爆弾処理班の主人公は戦場こそ存在意義があり生きてる実感が持てる場所、この映画の主人公クリス カイルは仲間を守る為に敵を撃つだから何度も戦場に戻る、ただその引き換えに大事な何かをすり減らし帰還する。
舞台はどちらもイラク、戦場に戻る理由が好対照で両作ともとても面白い。
夫婦を結ぶ衛星電話の使い方や宿敵スナイパーが垣間見せた家族の描写も強く印象に残る。ただ、84歳イーストウッドが作る映画がこれがラストにならないで欲しいと劇場を後にする。
それほどか?
「戦争」で「イーストウッド」っていうのは嫌が上でもハードルはあがる。「戦争」で「スピルバーグ」と同じく。
で、イーストウッド作品の最高興行収入とのことで気合い入れて観に行ったが、得てして最高興行収入というのはこういうもんだよな、と。テーマとかメッセージとか題材とか、わかりやすいんだけど、このシナリオならイーストウッドでなくとも、と思ってしまった。
除隊後の不穏な感じは「らしいな」と思ったけど、それでも過去のいくつかのほどこなかった。あ、それは本人が演じてたというのもあるか。
戦争映画としては最高
戦争映画としての役目を完璧にまっとうしてるように思う
戦争への恐怖や虚しさ、現地の兵士たちの心情をとてもよく表してる
見終わった後のやるせなさに涙が出そうになる
映画を見る前はヒーローもののような勧善懲悪とは行かないまでも主人公が活躍スカットする映画だと思ってただけに余計虚しくてたまらない
現実に起こったこととして今も起こってることとしてちゃんと考えていなければならないなと強く感じた
偏った正義感
ふと目にしたテレビのニュース。多くの米人がテロリストたちによって殺される現実を目の当たりにして、主人公は決心します。米軍に"入隊"し、テロリストを殺すことを…"祖国を守るため"に。
全てを踏みにじる戦車のアップから始まるところに、戦争の恐ろしさを感じます。聞こえてくるのは兵士の足音、そして銃の金属音だけ。この静寂は、彼らにとって最大の恐怖であり、現実なのでしょう。
"戦地での体験は心に深い傷を残す"というメッセージが常に心に突き刺さります。実際、このようなことが今も起きているわけです。
"ずっとそばにいたい"
でも大切な人に、もう会えないかもしれない。そんな不安と共に戦わなければならないのです。
軽い気持ちで"入隊"する人はいないでしょう。しかし、"入隊"には大きな犠牲を伴います。それは、大切な人との"時間"を失うことです。たとえ個人的なことであっても、悲惨な運命です。
"祖国を守るため"に。これは常に正しい考え方なのでしょうか?
報復の無限ループ。ストーリーは大嫌いだ。
正義を楯に、敵を射つ。神にだって説明できる。それははたして『ヒーロー』なのか?
崇め奉られる『ヒーロー』なのか?
命を懸けてくれた人を守ることも出来ないくせに。
終わりない報復合戦には、何の意味があるのだろう。それぞれの正義に、もはや正解も不正解もない。
はっきり言ってこの映画、ストーリーは大嫌いだ。
しかし、演出が素晴らし過ぎる。
砂嵐との合わせ方は、巧み過ぎて鳥肌がたった。
リアルな銃撃戦。物語なのか、リアルなのか、わからなくなり混乱する。
これは映画だ、演出なんだと思おうとする一方で、きっとこれに似たことが実際に起こっているのだろう、と想像してしまう。
そう、わたしたちは実際に起こってしまった拘束された写真を見てしまっている。あれに似た写真が映し出されしまったら、映画を観ていると頭では理解していても、緊迫した恐怖は現実味を帯びて、息苦しくなりながら観続けることになる。
この作品は、ぜひ大きなスクリーンと臨場感溢れる音質で観てほしいので、劇場鑑賞をお薦めします。
自伝の良さ、悪さ
実話、自伝が元ということもあってやりすぎないよさであったり、リアルだから描からこそ描かれていた心情などがあった。
例えば、ストーリーにおいてもただのレジェンドが英雄という形で終わるのではなく、戦争というものを経験し続けることで生まれてしまう心の鎖などを密に描かれていて、戦争の与える影響などをリアルに伝えてくれた。
ただ、その反面自伝だからわからなすぎる情報なども多く、少しアクション映画よりになったのかなとも思った。
作者の心情はわかるが、敵の詳しい情報など相手側の目線のメッセージなどは伝わらなく少し物足りなさがあったのかなとも思えてしまった。しかし、このことこそがリアルだから生まれるよさと捉えてもいいのかもしれない。
イーストウッド作品に外れ無し
最初から一気にダレることなく鑑賞出来た!さすがイーストウッド!映画をよく知ってらっしゃる。最後のエンディングも渋い。アメリカ人だったら、かなりジーンと来ると思った。
この映画を観る前に見とくべき映画。
『特攻野郎AチームTHE movie』ブラッドリー・クーパーが役作りを頑張ったのがよく分かる。まるで別人。
考えさせられました
見終わった後にはぁ〜ってなる力の入る作品!映画を見たな〜という充実感のある見応えのある作品でした!
映像や音響もど迫力ですが、やはり内容が重く、難しかったです。隣に座っていた高校生たちはラストのシーンの意味を理解できていないようでした。それだけ複雑なテーマということですね。
英雄視しているとかしていないとか様々な意見がありますが、どちらが正しいとかではなくそれぞれが感じたことで議論を交わすことが大切なのだと思います。映画は真実や正解を教えてくれるものではなく、タネになるものだと思います。
暗くなってしまった
良いか悪いか?と言う感想から言うと良かった。
ただ、アメリカはイラク戦争で何を得たのか?
結局得たものは無かったのではないか。
主人公も、戦争でヒーローとなったが、人格を無くしそうになり、やっと自分を取り戻した途端、戦争で狂わされた人物に命を奪われる。戦争で何もかも無くしてしまう。最後の主人公のメモリアル式典の盛大さが虚しい。
病めるアメリカがリアルに描かれていた。
あの、クリント イーストウッドもいまや巨匠と言われるんですね。
とにかくすごい!
クリント・イーストウッド監督と聞いて興味がでて、観てきました!観終わってすぐ思ったことは、今まで感じたことのない映画だったことです。まるで自分が本当に戦場にいるかのような感覚になるくらい臨場感がありました。主人公のクリス・カイルが射撃をする時は観ている自分も緊張してしまうほどです!
クリスが戦争から退いてもなお戦争の恐怖や緊張が彼を襲うシーンなど、だんだん人間らしさを失っていく姿は本当に悲しくなりました。
兵士も戦争の被害者だということをこの映画を通して改めて学びました。
そんな作品です
期待していたほどではなかった。 この作品が反戦なのか好戦なのかなど...
期待していたほどではなかった。
この作品が反戦なのか好戦なのかなどという話題はここでは出さない。
私が気になったのは演出がどうも稚拙であることだ。ハリウッドの大御所が撮ってあの程度になってしまうのか。
狙撃のシーンは予告編では凄い緊張感があった気がしたが、本編を観てみると効果音の使い方が上手くないせいかどうにも緊張感に欠ける。
最後の戦闘シーンでは本人たちもどこを撮ったらいいのか分かっていないのではないだろうか、というくらいごちゃごちゃした映像になっている。それが臨場感に繋がっているわけでもないので、なんかやってるなぁと眺めることしかできない。
酷いのは主人公のライバルとして登場するムスタファとの決着がつく狙撃シーンである。直前にトランスフォーマーでも観て感化されたのだろうか。このような戦争映画にあんなスローモーションの演出は絶対にいらないと思う。
また一度しか観ていないので私の見間違いであったら申し訳ないのだが、タヤが子供に乳をあげ終わり服の胸のところを閉めたのに次のカットではまた開いていたシーンがあった。確かに大したミスではないが映画において観客を現実に引き戻すようなきっかけを生むミスがあったのは残念である。これは上記の演出の問題点にも言えるのだが。
これらに加え内容的にもどうも冴えないものであったのでこの点数にした。
複眼的な正義と不条理の視座がある!
最初の戦闘地域への派遣から、イラクの若い母と幼い子供が爆弾を隠し抱えて軍隊に近づくシーンがある。
観る者にやり切れない現実と直面させ、いやが上にも相手方の視点にも関心が行く。
決して独善的にならない視座を提供しているのだ。
祖国の正義を守る自らの使命観と周囲の反応が、4度の派遣を通して変質していく様に、心苦しくも共感せずにはいられない。
そのラストを衝撃の描写ではなく、抑制された一文のエピソードとして締めくくる演出が秀逸だった。
文句なく近年で一番の傑作!
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