劇場公開日 2015年2月21日

  • 予告編を見る

「大量破壊兵器はどこへ?」アメリカン・スナイパー CHUSAさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5大量破壊兵器はどこへ?

2015年4月2日
PCから投稿

怖い

興奮

アメリカがイラク戦争を起こした理由はフセインが大量破壊兵器を隠しているから、というのが大義名分でした。この映画を観るとまるで悪のテロ組織と戦う正義のアメリカという気になってしまいますが、肝心の大量破壊兵器は一切見つかりませんでした。私たちはこのことは絶対忘れてはなりません、911のテロとイラク戦争は本来関係のないものだったはずなのです。それがアメリカのイラク侵攻によってアメリカ自身も経済的にも人的にも多大な被害・損害を被りました。そしてそれが理由でイラクは今日のISILを始めとする最悪なテロ組織が跳梁跋扈する無残な地となったしまったのです。

この映画はそうした真実を一切隠しています。そして戦争のダイナミックさと悲惨さを描いてるように見えますが、実際は真実を隠ぺいしてるだけのようにしか見えません。映画としてはよく出来てるし見どころが多いのでこの点数ですが、やはりこの内容には高得点を付けるわけにはいきませんでした。ガンダムの地球連邦軍とジオン軍の戦いではないのです、リアルな戦争を描いてるのですよ。もう少しまともに事実検証などをすべきでした。

CHUSA
創魔莱羅さんのコメント
2015年4月2日

すべてはアメリカのはやとちりから始まったとしか言いようがない。

創魔莱羅