「緊張の連続」アメリカン・スナイパー 独りよがりさんの映画レビュー(感想・評価)
緊張の連続
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画面に吸いつけられたように見てしまいました。スナイパーのとてつもない緊張感が伝わってきます。主人公と一緒に血圧が上がって、一緒にホッとしてました。
その一方で奥さんから詰られるシーンは、身につまされましたね。日本のサラリーマン戦士も一緒だよなあと思いながら、同じようなことを自分自身も妻から言われことを思い出していた。
今だからこそ見て欲しいと反戦ものではありますが、その才能があったばっかりに職業がたまたまスナイパーになってしまった、哀しい男の人生が描かれています。典型的すぎるアメリカ人としての描き方が、またその哀しさを助長する。アメリカであるが故に始まった間違いと矛盾について、アメリカであるが故にそれに苦悩する姿が哀しく見えてしょうがありませんでした。
しかし、その苦悩から脱却しようとする姿は彼のユニバーサルな人間性が出てきており、ちっともアメリカらしくないところは好感が持てますが、それでもハッピィエンドにならないところは、アメリカの実話ですね。小市民的な日本人からすると、敗北感一杯です。
ほんと、クリントイーストウッドはザ・男が好きですね。戦争ものでも、栗林かクリスカイルか。クリスカイルをヒーローとして描いてるのか、少し茶化してるのかはよく分からないけれど、弱冠の批判精神を感じてしまうのは私だけ?日本人だからなんですかね。アメリカ人には、この描き方はどう見られているのでしょうか。
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