「欺瞞と書いてなんと読む?」アメリカン・スナイパー ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)
欺瞞と書いてなんと読む?
この作品に関しては、菊地成孔の評に全面的に同意。
曰く、連綿と続く「アメリカの戦争」の欺瞞性(敵方は邪悪で狡猾とすることで侵略の後ろめたさを緩和する)をこの映画もまんまなぞらえるという愚を犯していると。
「グラン・トリノ」であれだけ感動的なメッセージを示した監督が、一方でこんな作品を作ってしまうのか…とあきれた。
でも「ミリオンダラーベイビー」も終盤の展開にはまっったくついて行けなかったので、イーストウッドの感性とはそもそも相性が悪いんだろうな…
ノリノリの戦場パートに対する妻子パートへのあからさまな興味のなさ、笑ってしまうほどのおざなりさ。
それはもはや「建前」としても機能してないことを示してる。
なんの興味もない妻子を担保に使うホモソー的欺瞞を今すぐやめろ。
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