「テーマの重さに耐えきれていない」アメリカン・スナイパー nさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマの重さに耐えきれていない
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伝説のスナイパーは心優しい父親って聞いてたんだけど
父親としての顔はあまり描かれていなかった。
戦争の悲しさやアメリカの正しさを描きたかったのか
暴力的なシーンで衝撃を与えるのはいいんだけど、
その対比としての「父親の顔」「ひととしてのくるしみ」「PTSDの弊害やその後の活動」の部分があまりにさっくりとしていて、
重いテーマを扱うわりに深みがない映画だなという印象。
実際クリスは仲間の死には敏感だけどそれ以外には非情だし…
家族の前でイスラムの男の子がドリルで殺されてもあっさりしてるし、、
本当に心優しい父親だったら息子を思い出すでしょうよー、、
あと1箇所スローモーションのシーンがあったのが、
戦争映画としてのクオリティも下げたと思う。
あの安っぽい表現には非常にがっかりした。
原作未読なのでもともとなのか、映画でダメになったのかわからないけど、高評価の理由がいまいちわからない映画でした。
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