「セオリーは見つからないよ…」博士と彼女のセオリー 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
セオリーは見つからないよ…
とにかく主演が凄い、に尽きた一本。
「博士モノ」作品としては、カンババのアレに軍配が上がるが、ホーキング博士が何を唱えたのかが枠だけでも知られたのは良かった。
加えて撮り方、演出も「エスプリ」が効いていて。
ともすれば単調になりがちな伝記物が、楽しく観やすかったのも良い点。
けどね…いや…博士の元嫁に、個人的な心の焦付きを禁じ得ないのは許して頂きたい。
いや、美談が欲しい訳じゃないのだけれどもさぁ…
宇宙と時間の始まりと終わりを解き明かせるかもしれない鍵は見つかっても、女と男の間のマリアナ海溝を渡す鍵は見つからないんだなぁ…
と、寂しくなった作品。
科学の発展に、我知らず胡座をかいて暮らしている方にこそ一度観て頂きたいタイプの作品なんだけど…
ホーキング博士の頭の中が、下々の生活に降りて溶け込むのは何年後なんだろうなぁ…
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