トラッシュ! この街が輝く日までのレビュー・感想・評価
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それが正しいことだから
序盤から警官に目を付けられてしまったが為に誘拐され、ハラハラ、ハラハラ。どこに行くのも、何をするにもお金を持ってないと事が進まない。そんな世界でスラムに住む子供たちがいかに無力か…。
警察は怪しいと思えばとっ捕まえ、警察に理不尽に暴力をふるわれても成す術がない。ブラジルの警察や政治の腐敗状況がよくわかる。
ラファエル、ガルド、ラットの3人のコンビネーションがよく、絶望的な状況でもほっこりする。国全体に蔓延っている警察や政治的腐敗はこういった正義感あふれる人たちで変えていけるのだろうか。
ネズミはそんなに出てこない
もう少し社会派に切り込む映画かなと期待させましたが、そんなには突っ込まない印象。少しスケールを小さくしたスラムドッグアンドミリオネア。エンディングの爽やかさはリチャード・カーティスの巧さを感じさせます。
ハラハラドキドキ。飽きない。
ブラジルを舞台に、ゴミ山から1つの財布を拾ったことによって警察に追われることになった少年3人の、圧力や暴力を恐れずに謎を解こうと立ち向かっていく姿を描いた作品。
軽快な音楽とともに、彼らの冒険劇が描かれていてカッコ良かった!子どもだからといって容赦しない大人の暴力はちょっとしんどかったけど、そんなものに屈しないラファエルの生きた熱い眼差しに心打たれた。
汚職事件を彼らは暴いたけど、最後は善良な大人たちが解決に向かわせたというオチが素晴らしかった。
だって彼らはまだ14歳だから。
“正しいこと”に真っ直ぐに立ち向かっていくことで、彼ら3人の“生き方”に希望が生まれたんだろう。最後のビーチでの姿が、それを物語っていると思う。
ダルドリーは子どもを撮るのがほんとに上手だな〜!表情が豊かだ〜
正しいこと
うきうきわくわくなわんぱく冒険かと思ったら、かなり激しめ。
なんてったって相手は警察。
思わず目をつぶりたくなるシーンもちらほら。
ラファエル、ガルボ、ラットの3人が子供らしく喧嘩しながらも、悪を裁こうと奮闘するストーリー。
子供だから、どうにもツメが甘くて、そこがリアルで、ハラハラドキドキ。
彼らは「正しいこと」をした。
ゴミ山を、希望の山にした。
彼らは、まさに革命を起こした!
終盤は胸が熱くなった。
ガルボも言っていたけど、
なんでラファエルはこんなものにこだわるんだろう?って思ったけど、それがどうでもよくなるくらい密度の濃い2時間。
久々に良作でした。
心臓ばくばく、ラストは爽やか
スティーブンダルトリーが監督で、リチャードカーティスが脚本とくれば、みるっきゃない!でも時間があわない!そうこうしているうちに明日で終了?やばいやばい!滑り込みでレディースデイで見られました。
冒頭の構成が時系列を崩しているので、最初から集中したほうがいいです。
ラファエルが警察に拷問されるところが、かなり私は辛かったです。サスペンス色も強め。警察が怖い怖い。
こんなにビビる系とは思ってなくて、けっこう辛かったです。
南米情勢や文化に大変疎く、現代にあんなゴミ山で暮らす人たちがいるのか、とびっくりしました。ブラジルはわりと豊かなイメージだったんですが、貧富の差がどえらいのですね。
社会は腐敗していて、貧しい人に人権なんてないのかと思ってしまう、横暴さ。
辛いです。
ゴミ山に住むラファエルがひろった財布が、政治家の汚職の秘密を伝えるもので、なぜだかその謎を解かなくては!と思いたった少年3人が、警察に追われながら奮闘する物語です。
頼れる大人として外国人の神父とボランティア女性が出てきます。誰が頼れるかよくわかってます。とはいえ子供らしさもあって、せっかく立てた計画はほどんどテンパって台無し!命からがら逃げてはケンカ!あの辺はちょっと笑えました。子供らしさとたくましさのハイブリット感が良かったです。
ラファエルは優しい子だし、グルドは頭がいい、ラットもしっかりしています。いい子達だったです。何が正しいかを本能でかぎつけられるのです。
命がけの謎解きの結果、彼らはついに答えにたどり着きます。暗号解読をして、ボスキャラの警官と対決し、女の子も助けます。
ハラハラして見守っていましたが、生き延びてくれて嬉しかったです。
ラストのお金の使い方、かっこよかったです。
ゴミ山を離れ、海辺でうれしそうに魚を掲げ、四人で水遊びをする姿にもホッとしました。どうか彼らが掴んだ幸せをずっと掴んでいられますように。
YouTubeの使われ方あたりに、現代を感じました。
不完全燃焼?
なんでもかんでも深読みするわたしの悪い癖か、なんでもはっきりさせないとすまない性格のせいか。
ただの一般人の少年三人組が、命をはってまで財布に隠された謎を追うところ、叔父は何故刑務所にぶち込まれたか。
その辺りが曖昧に表現されている感じが否めない。
観客に想像を委ねるためなのかもしれないが…
少年たちにとっては正義のためであるかもしれないが、家を焼かれた人たちにとっては、いい迷惑だったのではないか?
財布に隠された真実を暴くことが本当に正義のようにされているが、そのための犠牲はやむ終えないことなのか?
なんとも言えない結末であった。
リアルな少年たち。
物語は絵空事かもしれないが、描かれる事態は現実に近い。
昨今やたら猟奇的な事件が取り沙汰される日本でも子供達の
於かれたこんな状況を観ると絶句する。ゴミ拾い人の現実は
以前「ヴィックムニーズ~」で知らされたが、今度は子供達が
その現実から悪夢のような逃亡へ命懸けの冒険を繰り広げる。
まぁ恐ろしいのは悪徳警官の少年達への襲撃。冒頭から銃口を
突き付ける映像に度肝を抜かれるが、その後も少年達に実弾を
浴びせ、車で重傷を負わせたりと目を背けたくなる場面が続く。
始まって半分も経たない間に隣りの女性は嗚咽を漏らし始めた。
泥だらけ血だらけ傷だらけの中で子供達はタフな笑顔を見せる。
たまたま拾い上げた財布に残った秘密の謎を解き、正しい事を
するべく奔走する少年たち。彼らを助けるのが国家や警察でなく
他国の神父やボランティアだというのも現実的。いかに腐敗が
広がり病んでいるかが伺える。ゴミを拾いゴミ溜めで水浴びを
する少年、地下に潜って生活する少年、地下鉄に乗り合わせた
人々が彼らを見る目が貧富差を物語り、容赦ない拷問リンチの
恐ろしさと遭わせてどこまでも胸が痛むが怯んでいる暇がない。
ビデオの映像と財布に隠された真実が解き明かされる後半で
やっと光明が差してくるものの、最後まで気が抜けない展開。
演技未経験の少年たちから発揮されるエネルギーの放出が凄い。
(「シティ・オブ・ゴッド」組の健在。平和な日本に風穴を開けて)
少年冒険活劇!かと思いきやラストに隠し玉
久しぶりにハラハラ、ドキドキしながら楽しめたボーイズ活劇です。
で、大団円のラストにまさかあんな政治メッセージが込められてたなんて⁈
牧師さまのセリフにご注目です。
2020年オリンピックは東京に決まりましたが、ひょっとしてこの映画のおかげかな?
期待してたんだけど・・・
期待してたんだけど、まぁ、ありがちな話だったかなぁ~・・・
どこかで観たような映画というか・・・
でも、ブラジルの現実を垣間見れたのは良かったです。
過酷ですよね、悲惨です。
最後お金をばらまくシーンはスカッとします♪
私もお金があり余ってしょうがなかったら、やってみたい(笑)
少年達の冒険活劇。久々映画自体にのめりこんで見た!
製作にシティオブゴッドのフェルナンド・メイレレス、脚本…アバウトタイムのリチャード・カーティス。監督、スティーブン・ダルドリーは映画だけでなく英国演劇 ナショナル・シアター・ライブでもヘレン・ミレン出演のザ・オーディエンスを演出するなどの実力を兼ね備えたベテラン。主役の役者ではない素人同然の男の子達が走り、ジャンプし、冒険する。暗い部分もあるものの、リアルをとことん追求した映画ではなく、製作意図にはどんな境遇の若い子達にも希望と強い意志を持って欲しいという宮崎駿にも似た冒険活劇。
原作は近未来が舞台だそうで、現実のブラジル社会に落とし込み、観客を納得させる出来になっているのはメイレレスの功績だと思う。またエリジウムに出ていたというワグネル・モウラという俳優の演技がとてもいい、特に中盤。反応がラテンというか、引き込まれてグッとくる。
そして英語、ポルトガル語など多言語採用も私の好み。
若者向き映画らしくテンポもよく謎解きも面白い!サスペンス要素も十分で手に汗握る場面もある。
少年達の動きにすっかり魅せられ、久々映画自体にのめり込んで見た。本当に久しぶりだった。
うーん、少し重い気分に。
しかし、ストーリーに、少年たちに、けっこう見入ってしまった。
勝手な先入観だが、子供っていうか、少年たちが、痛快に活躍する内容かと思っていたので。
ストーリーとは別に、背景的な所で、ブラジルの負の部分が痛々しく感じてしまった。貧富の差が凄まじい。賄賂で警察とかの公権力がどうにでもなる社会、また、警察が、拳銃とかの武器を所持していれば、別だが、ただ逃げる少年に向けて拳銃を撃つあたりはあまり気分よくなれないね。車を使った拷問も。
向こうでは当たり前の社会なのだろうな。
だんだん謎が解き明かされるので、ストーリーに沿って普通に見ていけばだいたいは大丈夫でしょう。
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