タチャ 神の手のレビュー・感想・評価
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その世界で生きるのも足を洗うのもタチャの勝負
バクチにイカサマ…絶対に関わりたくない世界だが、映画として見るならば。
それも作品によりけりだが、こちら思ってた以上に面白かった。
韓国のシリーズ映画第2弾のようだが、どうやら前作と話の繋がりは無く、これはこれの単体ですんなり見れたのは有り難い。
まずタイトルの“タチャ”とは、賭博の達人やイカサマ師の事。
幼い頃から才能を開花させ、タチャとして稼ぐテギル。
が、時々大事な場面でヘマをする。
ある賭博場で働き、皆で女社長をカモにするのだが、その女社長と関係を持っていた為、バラしてしまい、賭博場や経営者もろとも大損。
再起を賭けてカモに出来そうな闇金業社長に挑むも、その場に初恋の人ミナが居て集中力を欠いてしまい、大敗。有り金全て失ってしまう…。
実はこれ、全て仕組まれていた事。
復讐を誓うテギルが偶然出会ったのは、同じくタチャであった叔父の元相棒、グァンリョル。
パッと見しがないが、音だけでカードのすり替えを聞き分け、瞬時に状況を把握しこちらのペースにし、常に相手の先を読む。超凄腕のタチャだった…!
テギルはグァンリョルに弟子入り。再び腕を上げ、闇金社長や伝説のタチャとの文字通り“命を賭けた”大バクチに挑む…!
勝負は、花札。残念ながら花札のルールは知らず、知ってたらもっと面白かったろうが、それでも充分ハラハラドキドキのスリルは伝わってくる。
こういう作品の醍醐味は、二転三転のストーリーや裏で誰が誰と繋がっているか。味方と思ってたのに裏切られたり、意外な人物同士手を組んでいたりと、話の展開含め飽きさせない。
クライマックスの命を賭けた勝負は本当に緊迫感溢れ、勝負の行方に目が離せない!
韓国アイドルグループのイケメンと韓国美女が主役なので恋愛要素もあるが、悪くないスパイスになっている。勿論両者、熱演。
周りが存在感たっぷりの面子揃い!
闇金社長は、『哭声/コクソン』『アシュラ』のクァク・ドウォン。
伝説のタチャは、『チェイサー』のキム・ユンソク。
この2人に狙われたら、一目散に逃げ出したくなる。
でも何と言っても、グァンリョル役の『タクシー運転手 約束は海を越えて』『1987、ある闘いの真実』のユ・ヘジン!
人間臭く、人情味たっぷり。
笑わせ、泣かせてくれる。
そして、この“先生”の教え。
遠い昔遥か彼方の銀河の騎士よろしく、復讐なんて考えるな。
足を洗え。
タチャとして生き、何度も修羅場に遭い、片手を失った。
誰よりもタチャとして生きているからこそ言える言葉。
それでいて、勝負の時は的確なアドバイス。
相手の先を読め。相手の目を見ろ。
時には負け札が勝つ事がある。
これが最後の最後、効いたね~!
自ら選んだタチャの世界と道。
その生きざまにはカッコよさも感じるのは感じる。
が、悪漢にやられたらやり返すのは漢のケジメとは言え、やはり相手をカモに騙して金をむしり取るのは、人の道に外れる行為。
全うに生きるのも、タチャとして挑む勝負の一つ。
花札賭博映画
花札賭博のタチャ(イカサマ師)物語。博打ネタは久しぶりである。
騙し騙されジェットコースター的展開は観たことある様な展開なので少しつまらない。
ヒロイン、昔絡んだヤクザ、兄貴分、最初の従業員達、金持ち女社長、花札賭博が強い闇金業者など色々出てくるんですが、物語から抜けたり入ったりが激しく落ち着いて観てられませんw
展開の言いたい事は分かるんだけど詰め込み過ぎて時間も長い。20分は短くなる。
最期のバトルもう少し面白くならなかったかな?と。
脚本的にアグィvs他のみんな(実は手を結んでいた)なんてね。
勿体ない。
シン・セギョンの体当たり演技は褒めたい所。
興味ある方はどうぞ。
ガイ・リッチー風
監督はきっとガイ・リッチームービーのカッコよさに憧れた世代だろうと感じました。オープニングやエンディングの作りが特に!
韓国エンターテインメントにちょっとカッコよさが合わさって面白かったです。
内容は前作のタチャに叶わないながら展開は面白かった。
アグィ役のキム・ユンソク邸にファイで共演したヨ・ジング君が登場したり(マンガではこの子が次の主人公らしい)、主演のT.O.Pが昔CM出演の際に使われた古いK-POPが挿入歌にさりげなく使われたりと面白い見どころがちらほら。
ただ、主人公デギルは本来生まれながらのやんちゃな男の子のはずが、ちょっとお育ちの良いセレブ感が出てしまってましたね・・・
アイドル俳優さんは脇役からというのが難しいでしょうが、存在感は抜群なので次作に期待します!
演技のレベルの、根本的な違い…
格の違い…それを強く感じた一本。
大好きな「サニー」の監督の最新作という事で鑑賞。
攻守が激しく入れ替わる展開と、磨きのかかった場面転換のつなぎ演出が見事!
言ったらアイドル映画なのに、やはり演技に対する意識の違いを強く感じた作品。
その割に客席は女性が殆ど。
開幕前になんか基礎知識みたいなのを主演の男がくっちゃべる映像付き。
そして開幕直後に画面にでっかく「a◯ex」って…
映画ファンには響かず、韓アイドルファンには高度過ぎる…
よく練られたストーリーに、グロもあるしヒリつき感もあるのに、押されるのはイケメンばかり。
宣伝により、正に不遇な目に遭わされてるなぁ…と思わざるをえない。
勿体無いなぁ…
孤高な戦いの行き着く先とは。究極の騙し合いに酔いしれる。
【賛否両論チェック】
賛:相手の裏をかいていく登場人物達の行動や、予想外の裏切りの連続に、ハラハラドキドキさせられる。上映時間の長さを感じさせない。
否:展開は結構ご都合主義。花札を知らないと、やや感情移入しにくいかも。グロシーンも多数あり。
上映時間は2時間半と長めですが、それを感じさせないくらい、ハラハラドキドキの連続です。花札と同様に、ストーリーも一瞬で形成が逆転したり、思いもよらない裏切りがあったりと、スリリングな展開が繰り広げられます。
難点としては、やはり“花札賭博”がメインなので、花札のルールをしらないとやや退屈なところでしょうか。それでも、最悪ルールを知らなくても・・・なんとか問題ないように、優しく作ってくれてはいます(笑)。グロシーンは結構多くて、手を切り落とされたり、肉片が飛び散ったりする描写がありますので、ご注意を。
いつも危ないところで助けが入ったりなど、ご都合主義感は満載ですが、満身創痍になっていく主人公が困難にどう立ち向かっていくのか、T.O.Pのファンのみならずとも要注目です。
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