アップルシード アルファのレビュー・感想・評価
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メタルギアソリッド アドベントチルドレン。 政治家の答弁とキャメロンの絶賛ほど当てにならないものはねぇ!!
女傭兵デュナンと戦闘サイボーグのブリアレオス、2人の愛と戦いを描いたSFアクションアニメ『アップルシード』シリーズを装いも新たにリブート。
世界大戦により荒廃した近未来。ニューヨークを牛耳るギャングのボスである双角の下で汚れ仕事を請け負っていたデュナンとブリアレオスは、とある仕事の最中に1人の少女を保護することになるのだが、その出会いが彼らを大いなる戦いの渦中へと引き込む…。
原作は士郎正宗が1985年から1989年にかけて発表していた漫画「アップルシード」。これは未読。
この「アップルシード」というシリーズは色々なメディアに派生しておりなんだかややこしいので、ここで一度整理しておこうと思う。
まず1988年に初の映像化。タイトルは『アップルシード』。OVAという形式で発売。当然だが、この作品は2Dアニメ。未見。
2004年には初の映画化。タイトルは『APPLESEED』で、監督は本作と同じく荒牧伸志が務めている。この時はじめて3Dアニメ化されたのだが、デザインは本作のようなフォトリアル調ではなくあくまでセルアニメ調。ここで一旦リブート。
2007年にはその続編が公開。タイトルは『EX MACHINA -エクスマキナ-』。…「アップルシード」はどこに行ったの?
監督は引き続き荒牧伸志。プロデューサーがジョン・ウー、音楽監修が細野晴臣、衣装デザインがミウッチャ・プラダという謎に豪華な多国籍チームにより制作されている。
この2作はほぼリアルタイムで鑑賞。1作目はめっちゃ好き💕!!2作目も悪くなかったんだけど、ブリアレオスの声優が小杉十郎太から山寺宏一に変更されてて嫌だった思い出がある。20年近く見返していないので、そろそろ再鑑賞しようかしらん?
2011年にはテレビアニメ化。タイトルは『APPLESEED XIII』。これも3Dアニメ。キャラデザがヘナチョコすぎたし、デュナンの声優が小林愛から坂本真綾に交代されていたのが嫌で鑑賞せず。そのため、これが続編なのかリブートなのかよく知らない。2本の総集編映画が劇場公開されたらしい。
そして2014年、5度目の映像化となる本作が公開された訳です。
監督が一緒だし、予告編で前日譚かのように宣伝されているし、本作と旧劇場版は世界線が繋がっているのだろうか?なんかその辺のことが結構曖昧なんだけど、設定や相関関係はちゃんと説明されるので旧作を観ていなくてもなんら問題はないだろう。
長々と前置きを書いてきましたが、この映画の感想は至ってシンプル。全然おもんない🌀🌀🌀
平坦なシナリオ、魅力のないキャラクター、退屈なアクション。どこをとっても良いとこなし。
一番問題だと思ったのは、アニメーションに全く色気がないこと。
フォトリアルな映像は一見綺麗に見えるが、アニメ本来の魅力であるはずの外連味が全く表現できておらず、ただただつまらなさが際立ってしまっている。
というか、こういうフォトリアルな映像ってどうしてもゲームのムービーに見えちゃう。世界観やキャラデザは「ファイナルファンタジー」っぽいし、多脚移動式砲台は「メタルギアソリッド」っぽい。90分間ゲームのムービーを観ている気持ちになっちゃった。いっそのこと自分でプレイさせてくれ!
フォトリアルな映像作品としては『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』(2005)なんてものがあったが、これはゲームの延長線上として鑑賞したので違和感はなかった。本作のように単体の作品としてリアルな3Dアニメを作られても、どういう感情で観れば良いのかよくわからん。
まぁリアルなデザインなのはそういう路線で描きたかったんだね、ということで納得はできる。モデリングも悪くなく、CGで作った顔がなんか気持ち悪く見えてきちゃう「不気味の谷現象」は起こっていない。…まぁちょっと気になるところはあったけど。
ただ、無駄にリアルにし過ぎたせいでデュナンのほうれい線がめっちゃ気になる…。ジブリの『おもひでぽろぽろ』(1991)を思い出しちゃった。
アニメでこういうところをリアルにやっちゃうと、途端におばさんっぽさが増してしまう。そこはもう少し嘘をついても良かったのではないだろうか。それとも、実はデュナンって結構歳いってんのかな?
デザイン面で気になる点がもう一つ。デュナンの服装がセクシーすぎ!!
2Dアニメやセルルックのアニメならともかく、リアルなデザインでこんなオッパイがボインボインした服をキャラクターに着せるというのはノイズでしかない。そんなナリした傭兵がいるか!!
リアルなデザインを選択したのであれば、細部までリアルさを追求すべき。そんなところに日本アニメっぽさを出さなくてもいいからっ😩
外見は丁寧に作り込んであるが、なぜかハリボテのように見える。これは映像に”重さ”という概念をうまく取り入れることが出来ていないからなんだろう。
全身サイボーグのブリアレオス。金属の塊なんだから、当然その体重はバカ重いはず。1トンくらいあっても不思議じゃない。そんなキャラクターが今にも崩れそうな廃ビルの上をピョンピョンと飛び移りながら戦っているというのは…。
本作同様、士郎政宗の漫画を原作にしているアニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995)。この作品の主人公である草薙素子も全身サイボーグなのだが、彼女が高所から飛び降りる際にはちゃんと着地点がベコっと抉れている。全てが虚構の上に成り立っているアニメという媒体において、”重さ”のように目に見えない事象をどう表現するかは非常に重要。その追究にこそアニメの真髄があるといっても過言ではない。
重さを感じないペラペラのキャラクターにはなんの感情移入も出来ない。映像をリアルにする前に、そういう演出にリアリティを持たせるべし!!
ロケーションもまた色気がない。基本的にはずっと荒野。旧劇場版で未来都市を見ている分、ずっと茶色が続く今回の画面には余計にげんなりしてしまった。からあげかよ。
脚本のつまらなさも大きな問題だと思う。終盤、双角が急にベビーターンしたり、都合が良すぎるタイミングでパワードスーツが到着したりという展開にはおいおい…なんて思ったりしたがそこはこの際置いておく。
許せないのはあの超カッコ良いパワードスーツの扱い。デュナンがスーツを着込み、すわ決戦かっ!と思わせておいてからの即効大破。なんの役にもたってねぇじゃねぇか!!
もう少し歌舞伎的な大立ち回りを観客見せてもバチは当たらないっすよ。
あのメタルギアもどきの暴走もなぁ…。
ニューヨークまで移動して、そこで自爆する。ヤバいッ!!…とはならない。だってすでに廃墟じゃん。
もちろん、スラムとなった街には大勢の人間が住んでいるんだろうが、その人々を描いてないからなんの緊張感も生まれていない。
予算の関係もあるのだろうが、こういうサスペンスで物語を引っ張りたいのならモブの書き込みは必要以上に丁寧に行うべし!!
本作のメインヴィラン、タロス。お前は結局何がしたかったんだ…。
キャラデザといい言動といい、良いところが一つもない悪役。良いところがなさすぎて逆に愛おしくなってくる。
謎の組織”トリトン”とは一体…?…まぁどうでもいいか。
最後の最後にズッコケたのはエンドクレジット。クレジットのフォントがダサすぎる💦ファントにかける予算すら残ってなかったのか?
旧劇場版から10年。その間にCG技術は急激に成長した。
確かに旧シリーズに比べ映像面は綺麗になってはいるが、だからといって映画が面白くなるわけではない。
旧シリーズのワクワク感が一切失われている本作。アニメーションの快楽とはなんなのか、製作陣にはその辺りのことをもう一度考え直して頂きたい。
ポスクレで次回作への布石をがっつり打っていたが、この続きが観られる日はおそらく来ないだろう…。
…そういや、あの思わせぶりに描かれていた双角のライターって結局何だったんだ?焚き火焚いただけじゃね?
まぁこれもどうでもいいか。
※「もはや新次元の領域だ」とは、本作に寄せられたジェームズ・キャメロンのお言葉。
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)の時といい、相変わらずこのおっさんはいい加減なことばっか言ってんな😅
背景と人間の髪の毛、メカ系、全て凄いリアル
アップルシードでは、アップルシードの謎が解けた。けど、こちらは、また、別の物語と考えた方が理解しやすかった。最後に、こちらにもHITOMIが。
希望は映像技術のみ
士郎正宗のコミックを荒牧伸志が三度映像化。
一度目の2004年の『APPLESEED』は劇場で、二度目の2007年の続編『エクスマキナ』はレンタルで見ていたので、この作品は全くの一見さんではなく、少~し少~しだけは知ってるつもり。
今回の映像化は前2作とは関連なく、リブート的なEP0といった位置付けらしく、前2作はもはや記憶が不鮮明だったので、これはこれで見れそうと思ってたんだけど…
まずやはり特筆すべきは、映像。
前2作のセル画風のフル3Dライブアニメは斬新だったが、あれから数年、ジャパニメーションの映像技術は格段に進歩。
完全フルCGとなり、そのクオリティーの高さは実写と見紛うほど。
メカニックも緻密で、クライマックスの怪獣のような巨大メカとのバトルは、ハイクオリティーの映像とスケールと迫力で、実写にも劣らないものになっている。
映像に関しては文句ナシなんだけど、ストーリーがな…。
世界大戦で荒廃した近未来、ギャングの仕事を請け負いながらNYに辿り着いた女兵士デュナンとその恋人で全身サイボーグのブリアレオス。そこで、ある秘密を知る少女を巡る戦いに巻き込まれる…。
前述の通りリブート的EP0なのだけれど、すんなり話に入っていけるとは言い難い。
前置き的な説明も全く無いので、キャラ描写や世界観など、完全一見さんにはまるでちんぷんかんぷん。
その状態で話が進むので、彼らの行動の理由などもいまいちよく分からない。
突然世界観に放り込まれ話が進んでいくので、リブート的EP0でも、ある程度の事前知識が無いと置いてきぼり感を食らう事は必至。
概要は多少知ってても、本当によく知ってるファンじゃないと素直に楽しめない。
劇中で誰もが口にする“希望”。
映像面はジャパニメーションの更なる未来や可能性を期待出来るけど、その映像技術だけに固執し、作品そのものに希望を見出だせなかった。
肌の質感がリアルな3DCGアニメーション
オリュンポスに入る前の2人。
デュナンのキャラがなんか違う、女っぽい。髪の毛の動きは今一歩。
ストーリーもゲームのシナリオっぽい。
サイボーグ達の造形はメタルギアソリッドのグレイフォックス。
エンディングの後、ヒトミ登場。
クールでかっこいい
映像が綺麗。さすがに人の表情と戦闘シーンにおける重力の描写には限界を感じるものの、重火器やサイボーグの類は高品質でとてもリアルな質感。風景描写も秀逸。CG技術の高さを実感できる。
視聴したのはWOWOWで放送された日本語吹き替え版だったが、デュナンの口調が自然で良い。いかにも女性SWAT隊員っぽい。
がっかり・・
士郎正宗さんの世界観は言うまでも無く素晴らしい・・。
アップルシード①は素晴らしかった。
②のエクスマキナも、まぁ素晴らしいとしよう(賛否)・・。
が。
ep0たるこれは無い。
もう一度言う・・無い!
劇中、時代が戻ってるので・・
バトルシーンがしょぼくなるのは分かる(CG凄い!)。
が。これはなぁ・・。
しかもオチがアレですか・・。
士郎さんの原作もこんななのだろうか???
いや。
タチコマは皆が好きだけどさ・・
これはなぁ・・。
突っ込みどころ満載です。
映像に誤魔化されてSF大作を期待していましたが、期待はずれでした。そこはそうしちゃダメだろう!なんでこうなんだよ!と、映画としておかしな突っ込みどころがたくさんありました。割り切って観ないとがっかりするかもしれません。
ゲームのストーリーを全て映像化したらこんな感じ
昔からゲームが好きでよくやった。特にRPG。
が、いつも思っていたのは、
「戦いとか面倒だから、全部ムービーにしてほしい。操作しなくて良い。」ゲームじゃないなそれじゃ、、
とまあ、そんな気持ちが常にあったわけで、
この映画はまさにそのゲームのストーリーを映像化したような内容だったように思う。
ストーリーは単純でありきたりだったかな。
けど、ちゃんとそれなりなメッセージが込められていたように思うので個人的には満足。
凄いなぁ
漫画も読んだことなく、予備知識ゼロでみました。けど、まぁ楽しめました。キャラの生い立ち?やらの説明はありませんがまぁ流れでなんとか。サイボーグの人が死ぬパターンと死なないパターンがあってそこがちょっと腑に落ちなかったかな。
あと、悪役のボス的な人が特に強いとかないのねw
まぁ、CGはすごかった。圧巻。
初めて観ましたが、面白かった
もともと興味がなく、当然に予備知識もなく、日本作品のCGアニメということで観賞しましたが、実写でなく、あくまでアニメの領域内としてみれば、映像は見易く迫力あるし、楽しかったです。続編が観たいです。もちろん手書き風のマンガでなくフルCGの方で。
普通におもしろかったですよ
映像が綺麗で良いですね
最近みたSFアニメ映画は「楽園追放」だったのでこのタイプのCGはなおさら綺麗に見える気がします(楽園追放とは映像的に目指すものが違うので比べるのもおかしな話ですが……)
音楽もダブステップなどの現代的電子音楽を使ってて思わず鑑賞後にサウンドトラックを買ってしまったほどです。
ただストーリー的にはありきたりですしアクションがめちゃくちゃカッコいい訳でもないため見る人によってはとてもつまらないと思います。
アイリスとオルソンが死ぬところも「ですよねー…………」って感じで死にますし
私自身はそれほどつまらなくは感じずに普通に引き込まれました
ただまぁレンタルでも良かったかなという印象でした。
やはりありきたりなストーリーであるため映画をみながら
なるほどそうきて…………からの~?
あ、なにもないのね
と思うことが何回かありました。
全体的には良くできてるとは思います、映像はとても綺麗でもういちど見直して隅々までながめたいほどです。
いかに生きるかということを問いかけてくるような重厚な映画だと思います。
ただ数あるSF映画の中の一つかなぁという感じです。
抜きん出てるものは感じませんでした。
戦いの果てにあるものとは。ド迫力のCGアクション!!
【賛否両論チェック】
賛:前知識がなくてもなんとか楽しめそう。人間が生きることの意味を考えさせられる、重厚なテーマの作品。迫力のCGアクションも堪能出来る。
否:サイボーグが沢山登場するフルCGのアクションなので、世界観も含めて好みは分かれそう。
前作までの知識は、最悪なくてもなんとかなりそうですが、やはり何かしらの前知識はあった方がイイと思います。CG技術を駆使して、迫力のある戦闘シーンが次から次へと展開されていくのが圧巻です。そんな中で、人間の生きる意義や戦う必要性など、荒んだ時代ならではの問いかけが、観る者の心を揺さぶります。
シリーズファンは勿論ですが、まだご覧になったことのない方でも、充分楽しめる作品に仕上がっています。
微妙
ブリアレオスの使い込まれた金属の質感、ライフルやハンドガンの表現等、メカニカルな素材のCGは素晴らしいのに、人物となると今一つ。デュナンの髪が風になびくのは良いが、頭を動かしているのに、その動きに髪がついていっていないとか。
ストーリーも平凡で、話が読めてしまう。
一部の声優の不自然な演技もあって、最後までどうもちぐはぐな印象が拭えない。
音楽はなかなか良かったが、もうちょっと聞きたいと思うところで終わってしまうのは、サントラを買わせる作戦だろうか?
4DXで観たせいもあるのか 、集中できず、どうにももやもやする。
CGがイマイチな気が…
リアルな映像なんだろうけど期待したほどでなかったな。サイボーグとかメカニックはたいしたもんだけど人間の表情がイマイチ。それみて現実に引き戻されちゃう。物語も目新しさなく全体的に標準な仕上がりでした。
期待していたのに残念ながら
ストーリーも薄く味気なかったです。
何よりもデュナンが最初からJOYさんにしか見えなくて、入り込めないまま終わってしまいました。この部分、製作中に誰も触れなかったんでしょうか…
また制作側の見せたい部分がCGの質感にだいぶ偏ってるんだろうな〜という残念感がありました。デュナンにしろアイリスにしろ女性キャラとしての魅力要素が皆無なので感情移入できません。髪の毛とブリアレオスの質感は良くできてました…。
バトルシーンも2014年の「楽園追放」のカッコよさには届きません。
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