脳内ポイズンベリーのレビュー・感想・評価
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金魚とチューリップのオブジェ
みんな、なんだかんだ言っても、頭の中で何人かの自分がいるイメージは持ってるのではないかと思うけれど、これだけ脳内を構成しているメンバーがバラエティーに富んでいると、見事な映画に仕立て上がるんですね。
議長の西島秀俊をはじめとして、ネガティブな吉田羊、ポジティブな神木隆之介、書記係に浅野和之、幼い桜田ひよりまで見事なナイスキャスティングで、やりとりのワチャワチャ感が本当に楽しく、あっという間の2時間を過ごしました。
それに加えて、ストーリー全体を、早乙女がつくった、金魚とチューリップのオブジェの「どちらかは息が吸えない」で、ピッと一本筋を通したところもお見事でした。
あのオブジェ、誰の手によるものかはわかりませんが、素直に「好き!」って言える作品になっていて、いちこが、様々な条件とかをぶっ飛ばして、直感的に早乙女に惹かれてしまう感じが、よくあらわれていました。脳内会議では、女を口説く小道具的な軽い扱いをされてましたが、私が見た限り、早乙女の表現に向かう純粋さが刻みこまれていたと思いますし、そこは早乙女を援護したいところです。とはいえ、余りにお子ちゃまな早乙女くん。作品の素晴らしさは、その人の人格とは必ずしも一致しないことの証左のようでもありました。
あと、自分はずっと越智さん推し!
がんばれ越智さん!
考える葦 爆裂。 ドーパミン& 幸せホルモン 逆噴射。
きりんのオススメ、
5つの部屋が、マジ笑わせます。
「リアル生活」のシーンと、
敢えて、わざとチープな大道具の舞台劇にすることでコントラストを付けた「脳内で引き起こっている舞台裏世界」の交錯なのですよ。
日頃、あーしようか、こーしようかと思い悩む我々のオツム。
そんな頭の中を
こんなふうに可視化してくれる原作者=水城せとなサンと映画人達って、ちと頭良すぎじゃないかと。
脳と精神の専門家中野信子さんやら養老孟司さんやら、この映画はご覧になったんでしょうか?
僕のお気に入り お笑い映画Top3は
「シコふんじゃった」、
「クール・ランニング」、
そして実はこの
「脳内ポイズンベリー」なのです。
セロトニン枯渇時の、お笑いのサプリメント効用です。
真木よう子は ボケ役が◎ですね。
やさ男の早乙女クンは、うちの次男坊に性格も容貌も瓜二つなので、大急ぎで本人に知らせたこの映画でした。
[おまけ]
で、いきなり話は飛びますが、
あのスペースシャトル号。
あの科学の粋を極めた宇宙船には「コンピューターが3台」積んであることをご存じですか?
強大なコンピューターに翼とエンジンを取り付けて、そいつを空に飛ばしているのがスペースシャトルです。
その世界最高峰、頭脳明晰なスペースシャトルは、絶体絶命の宇宙空間で3機のコンピューターを使っているのです。
三重連結で完璧を喫しているのだろうって? それは違うんですね。
「決めかねている時」に、また
「ここを外してはお終いだ」という決定的な判断をする時に
あろうことか3台のコンピューターは悩んで迷って「多数決のじゃんけん」をするのです。
場違いです。前時代的です。
まったくアナログな「多い者勝ち」の多数決をスペースシャトルはやっているのです。
2:2では合議にならない。
だから3台の電子頭脳で、2:1 で、揺らぎの中、決断をさせる。
「たぶんこちらが正解だろう」といういい加減さが、あの宇宙船を飛ばしているのです。
それほどまでに「悩んで決める」という行為は、我々人類にとって永遠の、
そして必須の難儀ってこと。
示唆深い話ですよね・・
だからね、僕らがこのちっぽけな脳味噌で、日々、人生、右往左往していることは、恥じることじゃないんだ、
って思うんですよ。
恋愛の脳内でのあるあるですね。わかるなぁと思うこともあったり。 が...
恋愛の脳内でのあるあるですね。わかるなぁと思うこともあったり。
がちゃがちゃの脳内会議。
神木隆之介と吉田羊のやり取りがおもしろかった。
どう見ても子供の早乙女には魅力はわきませんでしたが(笑)
ほんと自分を好きになることは大切。
そんな自分と自分の大切な人と一緒にいる時間が幸せなんだなぁと思う。
真木よう子の代表作
2度目の鑑賞
2015年の作品
原作未読
原作は『窮鼠はチーズの夢を見る』の水城せとな
監督は『シムソンズ』『キサラギ』『ストロベリーナイト』『累』『名も無き世界のエンドロール』の佐藤祐市
脚本は『重力ピエロ』『東京島』『プリンセス トヨトミ』『本能寺ホテル』『さんかく窓の外側は夜』の相沢友子
真木よう子の代表作
真木よう子が一番可愛いのはこの作品
真木よう子って無名塾だけあってやっぱり上手いなあ
コメディー
『私をくいとめて』は1人だけだったけどこっちは約5人
いちこの脳内会議のやり取りが最高に面白い
会議が紛糾すると黒いレザーの真木よう子が登場する
あんな感じで『SP野望編』でもエキストラを鼓舞したのだろうか
桜田ひよりがやけに子供っぽいが当時13歳くらい
今のような目ぢからは活用せず当時は普通に可愛い
この子が実写でまさかチビ太をやることになるとは
赤のニット帽を気にしたのか帽子を変えたがグレーなニット帽とニット帽そのものはやめない拘りが面白い
早乙女を諦め仕事に打ち込むことを決心すると赤いニット帽に戻すところも好き
どうやら精神状態で赤にしたりグレーにしたりしているようだ
彼氏と別れは1人歩く姿がカッコ良い
ラストも良い
赤いニット帽を被っている30歳独身女性で小説家の櫻井いちこに真木よう子
いちこの脳内会議の議長を務める吉田に西島秀俊
いちこの脳内会議のメンバーでポジティブな石橋に神木隆之介
いちこの脳内会議のメンバーでネガティブな池田に吉田羊
いちこの脳内会議のメンバーで嬉しいと翼が現れ宙を飛ぶ子供っぽいトキメキ担当のハトコに桜田ひより
いちこの脳内会議のメンバーで記録係の岸さんに浅野和之
いちこの年下(23歳)の彼氏・早乙女亮一 に古川雄輝
早乙女の友人でいちこの担当編集者に越智宏彦に成河
早乙女の元カノかずみに岡本玲
いちこの友人・川上礼子に野波麻帆
川上玲子の夫に山中崇
いちこの新しい担当編集者にカンニング竹山
ロンドン帰りのデザイナー山崎みほこにともさかりえ
妊娠させた浮気相手と結婚することを決めたいちこの元婚約者に竹財輝之助
ブラックな本能が一番強い
自分もいつも頭の中で脳内会議が起こってますが、事件は会議室で起きてるんじゃない。現場は厳しく、会議が長引き、ついつい返事も遅れてしまいます。その点、このサイトのレビューでは十分思考を巡らすことができるので重宝してます。
自然消滅という言葉が正直心を痛めます。なかなか言えないんですよね。『インサイド・ヘッド』を思い出しますが、あれはあれでいい思い出がありません。で、この映画で一番いいな~と思ったのが、相手が必ず答えの期間を設けてくれたり、即答しなくてもいいという広い心を持っていてくれること・・・逆にヤバい場面もありましたが。
脳内の5人、西島秀俊、神木隆之介、吉田羊、桜田ひより、浅野和之の性格がとても似合っていて、とても楽しかった。それにしても順番が逆になってしまったこともあって、セックスすることと付き合うことってそんなに違うことなのかなとも思った。
帽子の色が変わっていた場面で笑った。 原作を読んだ事がないので、よ...
帽子の色が変わっていた場面で笑った。
原作を読んだ事がないので、よくわかんないのだけれど限界Max時に登場する黒い女は「本能」なのか、なんなのか。脳内会議を強制終了させるパワーを持つ黒い女の役割も名称も説明もなかった。
「ポジティブ」が眠りにつく=自分を殺してダメな相手に自分を合わせている状態を表しているのだろう。恋愛をして人間力が落ちる様をこんな風に映像化できてるのは凄い。
ポジティブが復活するシーンは熱いし神木隆之介の名演が光っていた。
「衝動」役の女の子がチビッコ過ぎて桜田ひよりとわからなかった。実写版ういらぶの佐伯の妹役で美少女なんだけど、3年の間でこんなにも変わるものなんだな、と思った。
脳内会議すごい!
人の心の中の葛藤を脳内会議でのやりとりで表現しながら、一人の女の子の恋愛模様を描いたストーリー。それぞれ性格の違う脳内会議の人たちの演技が素晴らしい。
ただこれは完全に個人的なタイミングの問題だけど、インサイド・ヘッドと被って観えてしまって目新しさとワクワク感が薄れてしまった。
脳内会議おもしろい
設定が面白い。
お話の内容はそれほどまででも無いにせよ、脳内でいろんな自分の感情がそれぞれあーじゃ。こーじゃ。言ってるってのが面白い。
しかも、悪魔と天使な自分。とか言うのではなくて、それぞれの感情のキャラクターを素晴らしい俳優陣のキャスティングによって、さらに視聴者を楽しませてくれました。
ネガティブな吉田羊さん演じる池田さんは、言ってることネガティブだけど、まともやなー笑
古川くん演じる早乙女君みたいな男は危険やなー。
セクシーやったし、ファンが見たらよだれ止まらんかったやろな、、、とか、とにかく主人公の真木よう子さん筆頭にとても良いキャスティングだと思う。
誰が好きかよりも、誰といる自分が好きなのか。
人との付き合い、恋愛だけでなく、生きていく中でとても重要なポイントでしたね。
関係ができるまでは どうせダメだとか 付き合ってもいいことがないと...
関係ができるまでは
どうせダメだとか 付き合ってもいいことがないとか
きっと相手は悪い人なんだとか
色々理由をつけて 始めようとしない
でも 関係ができれば今度は
自分が我慢すればいいとか 今更遅すぎるとか
暴力振るうけど本当は優しい人なのとか
色々理由をつけて 手放そうとしない
それをネガティブという
ポジティブとは
楽観主義のことではない
自分自身を好きになる選択を選ぶということだ
脳内会議をコミカルに!自分のことも好きにならねば
プライムビデオの配信期限が迫っていたので、見てみました。
恋について迷う女性の脳内の感情の葛藤を描いた恋愛物語です。
脳内の感情の葛藤を描いているのはディズニーのインサイド・ヘッドなんかが近いのかもしれないです。
私はインサイド・ヘッドを見たことがないので、間違ってるかもしれませんが。
私はこの脳内ポイズンベリーの原作は見たことないです。
脳内会議してる人のキャストがすごく豪華でした!
西島秀俊さんとか神木隆之介さんとか吉田羊さんとか。
脳内会議の様子は序盤はコミカルに描かれていて面白かったです。
まず、脳内会議の結論が出ず、揉めあったときに突如現れる謎の女性。
計3回出て来ましたが、何者だったのでしょう。
理性とは反対の本能のようなものでしょうか?
これは憶測ですが。
早乙女くんに対して思い切った行動をしてましたね。
あとラストは予想していたのとは違う展開だったので、見てて興奮しました!
メッセージ性のあるいい作品ですね!
「早乙女くんと一緒にいる自分が好きになれない」
早乙女くんといるとポジティブな感情を抑えてしまう。
恋愛って相手が単に好きだからで成立するものではないのだと感じました。
「早乙女はやめよう」と言ったポジティブな感情のところが意外でした。
自分を好きになることは大切ですね!
結局幸せなのか……?
いかにも邦画のドタバタコメディといった感じ。脳内会議のシーンはドタバタでテンポよく進み、なかなかおもしろかった。普段見ない西島さんのキャラもよかった。
不安定な年下イケメンと、同年代の安定した冴えない男どちらを取るかで話が進みますが、最後の選択はすっきりするものでした。
なのに、最後の靴のシーンが余計だ。それだったら誰ひとり幸せじゃないんじゃないか?
女の子全開の作品!😹✌️
神木隆之介くんの大ファンです。
そして 原作のファンで、
今までなんとなく本作をみてきませんでした。
思いつきでやっと今更映画をみたけど、
やっぱり 原作の方が好き かなぁ。
もちろん映画も映画ならではのよさがあって好きです。
でも、できれば原作も ぜひ読んでみてほしい!
( それにしても、適当に選んだマンガを読みおわって
割とすぐに映画やる、しかも神木くんがでる と聞いて
勝手ながら 運命を感じたのが5年前ってやばすぎる。。笑)
原作のラストシーンは、子どもの私にはなかなか理解できなかった記憶があります。
でも絵がかんわいくてすごく好きなんだよねえ
ほんとうに 女の子の恋愛中の脳内って、
こんな感じですよね🧠😖🤍🤍
映画だと、なぜだかネガティブの発言にイライラしてしまった(笑)吉田羊さんの演技がうまいから余計。。
あ、これ めちゃくちゃ褒めてます!
それと 真木よう子さんの作品を今まで見てこなかった気がするのですが、しゃべり方に結構クセがあるんですね。
個人的にはそこだけ 苦手でした😖💧
目が大きくて 全然オバサンだなんて感じない(笑)女だけど守りたい。。お部屋も可愛くてそこは原作に忠実で素敵!
相手役の方もすごくイケメンで、演技も自然で、好き。
劇中でも言われてましたけど、ほんとうに 女はみんな、
ああいうのに抱かれたがるんだよなぁ と思いました(笑)
神木隆之介くんに関しては もう、なにもいうことがない。
役、めちゃくちゃハマってる。大好きです。
映画みて いい意味でも悪い意味でも
あ、恋愛ってこんな感じだよな
って思い出しました(笑)私なんかは がきんちょですが。。
安定しなくて形がつかめなくて、振り回されて。
でも説明ができないくらいドキドキして
どうってことのない毎日が輝いて💖
とにかくたのしいんです。観ていてそんな気分に浸れます。
みなさん仰ってる通り、名言もきけて
ほんとうにこんな恋を経験した気分。
主人公たちの年齢に近づけば、
感じるものがまた違うのかなと思います。
それを感じるのも 楽しみ。
私もステキな恋を経験して、
また観にこようと思います♥️
わかる
これを見たきっかけは舞台化されることが決まり、好きなグループのメンバーが出演するからでした。その人がどんな立ち位置の役なのか知りたくなって見始めました。
実際に見てみて、脳内会議している感じがとても分かる!と思いました。主人公と似ている部分もあるのでよりそう思ったのだと思います。
個人的に、「すき」という感情の中にLoveという感情を持っていないのではないかと思うことがあるのですが、主人公が『あなたのことは好きだけどあなたといる私は嫌い』といったことを言っていてそれがストンと落ちてきて、とても胸に響きました。多分そういうことなんだなと思ったんです。
また、悩んだら観ようと思います。
頭の中に神木隆之介を。
脳内会議のメンバーがとても魅力的。西島秀俊も、吉田羊も、神木隆之介もよかった。
アラサー女子のネガティブ思考にすごく共感してしまったけど、本能や衝動に従うこともやっぱり大事で。。そしてここぞというときには頭の中の神木くんを忘れずに、前向きな決断をしていきたいと思った。
脳内会議がわちゃわちゃ
主人公いちこの頭の中では絶えず会議が繰り広げられていて、幸せになる為に最善と思われる行動を選択しています。
西島秀俊さんや吉田羊さん、神木隆之介さんなど豪華俳優♡
ネガティブ、ポジティブ、直感を信じるタイプ。誰でも持っている色んな面が議論で闘っている姿が面白いです。
毎回号泣出来る映画
意外と評価が賛否両論だけれど、個人的にインサイドヘッドより大好きで、僕は毎回号泣して震えるほどに感動してしまいます。
何がそんなに感動出来ないんだか?めちゃくちゃいい映画です!
西島さんのアツく語りまくるあのシーン
打ちひしがれたポジティブ神木くんの絶望の中からのあの蘇りのシーン
ひよりちゃんのあの 世界が割れるほどの感情的叫びのシーン
そして永遠のような心の世界が壊れそうになるあのシーン
思い出すだけで涙が出て来る。
それぞれの大物俳優さんたちが安定の神演技!
あれが自分の脳内で起こっているとしたら、自分の魂たちが辛い時も苦しい時も切ない時も、一緒になって真剣に向き合って、泣き叫んでくれている。
自分ひとりで生きてるんじゃないんだなぁ〜
見えないところで繋がっている。
ひとりで落ち込んでいる時も、
嬉しい時も喜ばしい時もあんなにポジティブになったりネガティブになったりしながら生きているだなんて、こんなに元気になれる映画って他にはなかなかないとも思える。
インサイドヘッドも良かったけれど、インサイドヘッドよりも、大好きな映画です。
インサイドヘッドのカナシミくらいの暖かくてインパクトあるキャラクターが、5人いるって感じでした。
インサイドヘッドよりも世界観がより深く創り込まれていて、価値観や論理を生み出すキャラクターいるので大人でも共感しやすく哲学的でもある映画です。
たぶん自分の中に、いつも似たようなこと考えているほぼ同じような設定のキャラクターがいるから毎回号泣出来てしまうのかも?
頭で論理的に考えて議論して考えてしまう自分。
衝動的な自分。
ネガティブな自分。
ポジティブな自分。
淡々とことを進める自分。
本能からの自分。
混乱してフリーズしてしまう自分。
なんかいるんだよなぁ〜
そしてその一生懸命さに、泣けてしまう。
どれにも感情移入しづらかった場合は、ただの箱庭映画ぐらいにしか思えないのかもしれませんが、僕にとっては大切な映画のひとつです。
自分に正直に
その人が好きというよりも、その人と一緒にいる自分が好きという人を選ぶ。自分を好きでないと、幸せにはなれない。デザイナーの彼が作った魚とチューリップが一緒になった作品。彼、「どちらかが息をしていない」。好き同士の2人なのに、2人でいると息苦しい。ただの、恋愛映画でなく、幸せとは何かを感じさせてくれる映画でした。恋愛に迷っている人に教えてあげたい考え方ですね。また、自分がこの人といて幸せなのかどうか考える指標にもなりそうです。脳内にいる、さまざまな考えを持つ人が議論をしながら展開していくストーリー。その構成も面白かったです。
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自宅(CS放送)にて鑑賞。水城せとなの同名漫画を原作とし、揺れ動く心理状態を脳内会議と云う形で視覚化した恋愛ドラマ。少ない出番乍ら“山崎未歩子”役のともさかりえが佳かった。不満として、成河の“越智公彦”がつれなく見えたのと古川雄輝の“早乙女亮一”との破綻に至る過程が端折られ、いびつになる脳内の描写も唐突。ただ“櫻井いちこ”の真木よう子は脳内でテンパッた際、登場するクールなドSの男前“黒い女”を始め、ビックリした驚いた表情が印象的な上、クライマックスの別れを切り出す独白が忘れ難く魅せられた。70/100点。
・本作を評する際、よく引き合いに出されるピクサーの『インサイド・ヘッド('15)』は“ヨロコビ(声:A.ポーラー)”、“カナシミ(声:P.スミス)”、“ビビリ(声:B.ヘイダー)”、“イカリ(声:L.ブラック)”、“ムカムカ(声:M.カリング)”の表層的な五つの感情に対し、議長である西島秀俊の“理性(吉田)”、吉田羊の“ネガティブ(池田)”、桜田ひよりの“衝動(ハトコ)”、神木隆之介の“ポジティブ(石橋)”、浅野和之の“記憶(岸さん)”とより深層的な五つの感情となっている。尚、水城せとなの原作は'10年開始されている。
・成河の“越智公彦”は、原作版で見せる様々な男気あるエピソードが割愛されている。原作版では、結婚を控えた一年後がラストとなるが、本作でもその雰囲気のあるラストとなっている。オープニングと同じボタンを追い掛けるシーンが再登場するが、そこで出逢う相手は原作版と同じ彼氏を示唆する。そのヒントは、直前のシーンとアップになるスエード地の靴の先端である。エンドクレジットは、役名と共に可愛いらしく役柄を端的に表したワンポイントのイラストと共に流れる。
・鑑賞日:2016年6月12日(日)
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