シネマの天使
劇場公開日:2015年11月7日
解説
122年間にわたり地元の人たちから愛されながらも、建物の老巧化などを受けて2014年8月に閉館した広島県福山市のシネフク大黒座。映画館の閉館をめぐるさまざまな人たちの思いを、大黒座での実話などを盛り込みノスタルジックに描く。閉館を目前に控えた大黒座で働き始めたばかりの明日香は、館内で謎の老人と出会う。老人は奇妙な言葉を残し、忽然と姿を消してしまう。明日香の幼なじみでバーテンダーのアキラは大黒座で映画を見て育ち、いつの日か自分の映画を作ることを夢見ていた。閉館に反対する人々をなだめ、気丈に振る舞う大黒座の女性支配人。劇場の壁に町の人が書いたメッセージで埋まり、大黒座は閉館の日を迎えた。劇場を埋め尽くした観客は、最後の映画が映し出されたスクリーンにそれぞれの思い出に胸を熱くする。そして明日香の前に、あの老人が再び現れた。監督は本作同様に広島を舞台にした「ラジオの恋」を手がけた広島県出身の時川英之。
2015年製作/94分/G/日本
配給:東京テアトル
スタッフ・キャスト
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2022年4月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
初鑑賞
監督と脚本は『彼女は夢で踊る』の時川英之
舞台は広島県福山市
122年続いた閉館間際の映画館大黒座
大黒座の従業員明日香に藤原玲子
映画監督志望で大黒座の常連客アキラに本郷奏多
大黒座館長に石田えり
大黒座映画技師に阿藤快
大黒座の怪人にミッキー・カーチス
仙人に横山雄二
仙人の助手に及川奈央
閉館寸前の映画館が舞台といえば『浜の朝日の嘘つきどもと』を連想するがあっちと違いコメディー要素はほぼない
映画館に対する愛情は伝わってくる
ただただ話が淡々と進む
知っている役者が少ないせいか全体的に地味
低予算丸出し
少々退屈で侘しい映画だ
監督はこういうタイプの映画を撮るのが好きなんだろう
実話に基づいているのでドキュメンタリーっぽい一面もある
エンドロールが泣ける
閉館した映画館の数々の写真
動画サイトなどの台頭で最近映画館が減っているようだが実際に最も減ったのはテレビが一般家庭に普及した頃じゃないか
たしかどんな田舎町にも小さな映画館があったのではなかろうか
映画は全て映画館を観るのが理想だがなかなかそうはいかない
動画サイトでいいじゃんと言ってのけるアホとは価値観が何一つ合わないので苦痛の極み
ジジイになったら1000円で観れるようになるのでできるだけ長生きして映画館にたくさん足を運びたい
あと映画で人生が変わる人は羨ましい
僕なんていくら観ても相変わらずだ
2022年1月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
近隣住民に愛されてきた映画館が閉館を発表した。最後の日を前にそれぞれが想いを募らせ…。
実在の映画館の閉館に纏わる物語をモチーフとした作品。スピリチュアルな要素の存在意義に疑問があるが、映画館が消えていく寂しさが近隣住民でないのに伝わる作品ではありました。
2021年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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2014年に閉館した広島県福山市に実際にあった映画館「シネフク大黒座」、閉館を前に面影を後世に残したいと願った劇場関係者の熱意に押されて広島出身の時川英之さんが脚本・監督を引き受け映画化、ドキュメンタリーとフィクションが融合したメモリアル作品、消えゆく映画館の映画です。
昔はどこの街にもあった映画館、消えてゆくのは時代の趨勢と分かっていても淋しいものですね、特に映画が娯楽の中心だった頃に青春期をおくった世代の人達には感慨無量でしょう。
ただ、映画の作りとしてフィクション部分は今一つの感。
若者世代を意識したのか主人公は劇場に働く少女と幼馴染で映画作家を夢見る青年に据えました。劇場に住むと言うシネマの天使がミッキーさん扮する髭の老人、一見ファンタジー調ですが天使は無理でしょう、落ちでは実在したホームレス?、でも屋上の「仙人のプール」お悩み相談は意味不明、名物アナウンサーや地元出身の女優さんなど地元色を出したかっただけなのか、支援を申し出るのがやくざの親分というのも広島らしい。
まあ、この辺は作家性なのでセンスが合うか好みの問題かもしれません。
終幕あたりの小部屋のシーン、壁一面に映画パンフレットが張られており圧巻でした。
エンドロールで新宿ミラノ座、日比谷映画をはじめ全国の24館の閉じた映画館のスナップが映されます、通った館もあり、束の間、当時が蘇り感慨に浸ってしまいました・・・。
映画が好きでよかったなぁって、見終わってからつくづく思いました。
映画を愛するすべての人へ、この映画を送りたいですね。