いまはなき日本最古の映画館で撮影された「シネマの天使」公開日決定!ビジュアルを独占入手
2015年5月13日 05:00
[映画.com ニュース] 日本最古の映画館のひとつで、2014年8月に閉館した「シネフク大黒座」(広島県福山市)で撮影された映画「シネマの天使」が、10月31日から広島県先行公開、11月7日から全国順次公開されることが決まった。あわせてティザーポスタービジュアルや追加キャスト情報も公開された。
シネフク大黒座は、芝居や演芸ができる劇場「大黒座」として1892年に開館。1990年代初頭には4スクリーンの映画館として営業していた。「シネマの天使」は、122年続いた大黒座での実話を取り入れ、映画館で働く人々と観客の思い出が交錯する様を、去りゆく名画座の最後のドラマとして、美しくノスタルジックに描き出した。
広島出身で、同じく広島が舞台の「ラジオの恋」も手がけた時川英之監督がメガホンをとり、ヒロイン役となる藤原令子、相手役の本郷奏多、謎の老人役のミッキー・カーチス、女性支配人役の石田えりが出演。撮影は大黒座が閉館した昨年8月31日から、取り壊しが始まる9月15日までの間に行われた。
さらに追加キャストとして、俳優・タレントの阿藤快、広島県出身の及川奈央、広島でカリスマ的人気を誇るアナウンサーで、「ラジオの恋」にも主演した横山雄二らが出演していることが明らかにされた。阿藤はベテラン映写技師、及川と横山は登場人物の夢の中に出てくる不思議な人物を演じる。
また、どこかノスタルジックな印象を受けるティザーポスタービジュアルもお披露目。詳細は明かされていないが、この印象的なビジュアルが映画の中でも大きな意味を持つことになるという。