世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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原作より映画の方が好き
なんでも消して良いんじゃなくて、主人公の大切なものが消えていく。消えるたびに主人公の体がもぎ取られていくような喪失感の中、自分が素晴らしい人たちと素晴らしい時間を過ごしたことを再確認し死への覚悟が決まる。当たり前と思っていたことは当たり前じゃないという使い古された考えを綺麗に教えてくれる作品。全てに感謝
タイトルに騙されないでw
とても良かったです。
おかあさんの手紙は泣けました。
世界から猫が消えたならというタイトルですが、
命に直面したときに
自分のことを振り返り
世界から自分が消えたときのことを考えさせらえる
とてもじんわり目頭が熱くなり
響く映画でした。
濱田岳くんすごくよかったです。
すごい俳優さんやなぁ。
エモい映像、佐藤健、猫
佐藤健さん主演作品ということで観ました。このレビューのタイトルまんま…それ以上でもそれ以下でもなくという感じです。
カタルシスに欠ける、ありがちな邦画だという印象です。ストーリーで何が伝えたいのかフワっとしているというか、ヒロインの「生きてやる」や末期の母との海辺の写真撮影とか泣き所として設定されているとは思うのですが、個人的にはなんだかそれが逆に薄ら寒く感じてしまいました。
「平凡な青年が自分の人生を振り返ったときにかけがえのないものに支えられて生きていたんだな、と実感する話」ではあるのですが、啓発書のような説教臭さを節々に思わせられました。
佐藤健さんの1人2役的な演技や、猫ちゃんの可愛さだけを楽しむにしても尺がそれなりに長くて物語の起伏がないのと、話全体の雰囲気が重いのとであまりオススメはできないかなぁ…と思いました。
映画好きなら是非!
オムライスを食べるとき、パセリをそっとよける僕(佐藤)。悪魔(佐藤二役)が何かを消せばと言ったとき、つい「パセリ」と言ってしまうが、何を消すかは悪魔が決めること。電話を消すから、最後に電話したい人を選べと告げられ、映画館ミナト座に勤める別れた彼女(宮崎)を選ぶ。元々は間違い電話が縁で付き合ってた2人。世界から電話が消えると、彼女との関係までもが消えてしまう。
次に消すのは映画。毎日僕にDVDを貸してくれるタツヤ(濱田)に死ぬ前に観る映画を借りようとするが見つからない。そして、映画が世界から消え、タツヤが勤めるビデオ店も本屋に変わり、映画に関するものが全て消え去ってしまう。『メトロポリス』、『ライムライト』、『ブエノスアイレス』、『花とアリス』、『太陽を盗んだ男』・・・全てだ。
アルゼンチンのエピソードは唐突すぎて理解不能になりそうだったけど、旅先で知り合ったトムさん(奥野瑛太)が別れ際に交通事故死してしまい、人が死ぬということはこの世からいなくなることなんだと改めて知らされる僕と彼女。徐々に、消えるということがどういうことなのかを訴えてくる内容だ。大切な人との関係も消えてしまう・・・
次は時計が消える。僕の父親(奥田瑛二)は町の小さな時計店を営んでいる。母は病気のため他界したが、その関係も怪しくなってくる。そして、猫を消すと言われたとき僕は考える。大切なものを失ってまで命を延ばしていいものなのか?そして遺書を書くことになるのだ。
前半に、電話、映画と消えていく描写がわざとらしいほど素敵。映画ファンならば泣いてしまうかもしれない(笑)。猫のネーミングも子供時代に拾った時の段ボール箱からレタスと名付け、そして二代目はキャベツ。何となく、猫よりも映画が消えた方がショッキングだったのは映画ファンならではのことなのかもしれない。
生きるとは
この作品、タイトルだけ見た時は完全なる動物フォーカスの「旅猫リポート」とかそのあたりの作品と似たようなものかな、と勝手に思ってました。が、違いました。
内容はまさかのファンタジー。
主人公は佐藤健さん演じる、キャベツという名の猫と暮らす30歳の「僕」。
郵便配達員として働いていたとある日、自転車から倒れた先の病院で余命1週間の末期の脳腫瘍であることを伝えられる。
そんな僕の前に自分と同じ顔をした人物が現れて自分を悪魔だと名乗り「この世界から何かを消す代わりに1日の命を与える。しかし消すものを決めるのはアタシ」という取引を持ち掛けられる。非現実的な出来事に困惑しながらも主人公はその取引に乗る。
この世界から最初に消えることになったのは電話。
電話が消える前に最後の電話相手として選び待ち合わせたのは宮崎あおいさん演じる元カノの「彼女」。
彼女とは大学時代に彼女からの間違い電話がきっかけで付き合うこととなった。
もしもこの世界から電話がなくなったら、という例え話をして久しぶりに彼女に電話をして会いたくなった理由を告げる僕。
彼女は別れ際に「もしもこの世界から電話がなくったら嫌だな。だって電話がなかったら私たちは出会わなかったから」と話す。
しかし時既に遅し。彼女と別れた後のバスの中、悪魔はこの世界から電話の存在を消し去り、電話が消えたことで僕と彼女との思い出も消え、急いで会いに行った先、彼女は僕のことを一切覚えていなかった。
次に悪魔が消すと決めたのは映画の存在。
しかし映画は僕が大学時代にタツヤと親友になるきっかけになった存在であり、大学時代は毎日のように1本ずつ映画をおすすめされていた。
タツヤは現在10年以上レンタルビデオ店で働いており、僕はよくタツヤのおすすめの作品を借りに足を運んでいた。
もしもこの世界から映画がなくなるとして最後に見るなら何の映画がいいか1本おすすめしてほしいと繰り返したのむ僕に違和感を覚えたタツヤはなぜなのかを問う。
そしてタツヤは親友の僕が死ぬことを知り、店内を散らかしながら必死になって僕に見せたい最後の作品を探す。
しかし虚しくも悪魔は映画の存在をさらりと消し去ってしまい、タツヤが働くレンタルビデオ店に走って向かうも、店内はあっという間に書店に変わってしまい、タツヤと僕との思い出も消え、赤の他人となった。
そして時計の存在も消え、自分の母親が亡くなった時以来一切話すことのなくなった父親が経営していた時計店も消え去った。
自分の生き伸びる1日の代償に、この世界から本当はかけがえのない自分にとって大切なものが消えていく。
次に悪魔がこの世界から消すと決めたのは猫。
僕は過去に飼っていた愛猫のレタスが亡くなった日のこと、新しくキャベツを迎え入れた日のこと、レタスとキャベツを可愛がっていた生前の母のことを思い出していた。
僕は悪魔に対し、あなたのおかげでこの世界がかけがえのないものであることを知ることができたと感謝を告げ、この世界から猫を消さずに自身の死を受け入れる覚悟を決める。
すると次の日、自分のことを忘れていた彼女と親友は自分のことを覚えていて、僕は二人に最後の別れを告げた。
そして僕は自転車で父が営む時計店に父宛ての手紙とキャベツを連れて行き、最後は産まれたばかりの僕(赤ん坊)に父が「ありがとう(産まれてきてくれて)」と話しかけるシーンで幕を閉じた。
確かに死ぬことは怖いけど、自分の寿命を伸ばしてまで大切な何かを消すことって、実際にはただただ切なくて虚しいだけですよね。
自分は覚えているのに、大切な人達は自分を覚えていなかったり。思い出が綺麗さっぱりなくなったり。この作品を鑑賞して、存在する大切なもの全ての尊さについて学ぶことができました。
あとこれは個人的に。この作品の中で僕が土砂降りの雨の中キャベツを探し回るシーンがあるんですが、ここ最近では見ることのなくなった佐藤健さんの弱々しい姿のお芝居は、仮面ライダー電王の良太郎を思い出させる部分があり、個人的にグッとくるものがありました。
抑揚のないストーリー
主人公は周りのいろいろなものが寿命とひきかえに消えていくなかで、世界はかけがえのないもので出来ている事を悟る。
親子愛
友情
恋愛
人生
命
様々な要素が詰まっていて、よくできてはいるが、全編にわかり、抑揚が全くなく、全てが静かにであるがピークのような展開。飽きて眠くなる。全編にわたり画面が暗いのもいやだ。
何気なくストーリーがテンポよく、進み、ピークが何箇所かに抑揚ついてあるというのが映画の一般的な形であろう。何か少し 残念だ。
母からの手紙、濱田岳とか会話良かった。
漫画、アニメ、深夜ドラマ、(舞台)向き
展開や台詞回しが冗長的でイライラする。くどい。お涙頂戴的、底が浅い。
文字で読んだほうがしっくりくる。
舞台も合うかなと思ったけどCGで見せられなくなるし猫も出てくるし面倒かな。
猫はあんなに鳴かない。
猫を旅行に連れて行くな。
呼びにくい名前は普通は却下だ。ツッコミもなく決まるの不自然。
コロナ前の映画だけど、本当に必要なもの、ことって何だろう? ってちょっと考えた。パセリは不要不急(あれはクスッときた)
猫が好きでただ純粋に優しい気持ちになりたいなら、、、
批評は気にせず鑑賞するべし。
猫はとにかく可愛いくて癒されるし、
主人公の些細なキッカケから紡がれる人との縁に
ただただ感動する。
“映画が好きでよかった
そのおかげで親友に出会えたから”
(ちょっとセリフ違うかも。。)
この台詞がいちばん好き
ゆるりと見れる
何かをこの世から消してまで生き延びる必要があるのか?
物語にあるように電話や映画が亡くなって、大切な人たちとの関係も無に返すなら、その世界に意味はないな。
「映画は無限にある。だからこのやりとりも永遠に続く。」
ツタヤ(濱田岳)のこの言葉、グッときたよ。あと、佐藤健と濱田岳の友情が芽生える回想シーンのBGMが好き。
大切な人や物とのかけがえのない思い出
死を受け入れるまでの心の葛藤を描く。
自問自答を繰り返し人生を振り返る。
例えば、何かと引き換えに寿命が1日延びるとしたら?
電話、映画、時計、猫…
世界から物が一つ無くなる。その物の存在自体が全ての記憶から消える。
家族の思い出は猫との記憶。
猫が消える事は、母との記憶も消える事。
友人、恋人、家族の記憶を思い出しながら僕は死を受け入れた。
僕が死を前に見た走馬灯だったのだろう。
レタスもキャベツも可愛いかった。
佐藤健×猫
佐藤健さんが、一人二役をこなすという点が
なによりもの楽しみであり、案の定、演技は素晴らしく
悪魔役の指の長さを変えるという細かな設定まで行き届いた演技を楽しませてもらいました。
表情、立ち振る舞い、声の質感などなど、同じ人が演じることの難しさと面白みを感じることができただけでも、娯楽としては成功だと思います。
話の内容は、他の方も書いているように、自分が今どの立場にいるかで、感じ方が違うのだろうなと思いました。
私自身は猫も飼っていなければ、両親も元気。
自分の寿命があと数日。という状況でももちろんなし。
ただ、想像力を働かせ、映画の一つ一つに集中して、寄り添えば、より面白く鑑賞できる作品かと。
正直私は一度見ただけではよく分からないポイントが多々ありました。
何で2人は別れたのか?とかね。そんで、なんでまた急に最後に宮崎あおいさんはハグするのか?とかね。
佐藤健さんと佐藤健さんが愛してやまない猫との絡みもまたホッとさせてくれます。
間違っても猫映画ではありません。
本を読めば、、、
中1の時に原作を読んでからみました。
映画ではどうなるのかなと思い見てみると案の定号泣。
特に母親のための旅行で宿探しのため走る父親と息子の姿、朝の浜辺で写真を撮る父親の泣き姿にどこか共感しました。
家族に対してちゃんと接して後悔を少なくし、ありがとうと言いたくなる映画でした。
身の回りの大切なものをちゃんと大切にしたいと思った
自分が生き延びるのと引き換えに大切なものを失ってしまうなら私は自分が消えてしまうほうがいいな
自分が大切にしているものや関係性、思い出がなくなってしまったら、生きている意味がなくなってしまいそう
宮崎あおいと海外の景色が似合いすぎてびっくりしたし、色鮮やかでオリンパスのCMかと思った
宮崎あおいは旅行のシーンもデートも映画館にいる時も電話もどれも良かった
初めて会った時の電話のジェスチャーはときめいた
濱田岳の映画のシーンは笑えたしその分すごい泣けた
最後のほうの猫のキャベツが可愛かった
カモメ時計店のフォントも可愛かったし家族のエピソードも良かった
佐藤健は寝顔も美しかった
声を上げて号泣させられます。
No.1泣いた作品です。
映画ではほとんど泣いたことのない私ですが、この映画では主人公との年齢も近く、環境も似ている部分が多くあったためとても感情移入してしまいました。
ストーリー序盤
突然の余命宣告により、主人公は絶望の淵に立たされます。
もっともっと生きるはずだったのに、そう思っていた主人公に「死」が身近なものになって現れます。
あと何冊本が読めるのだろうか、あと何本映画を観れるのだろうか、あと何回愛猫に餌をあげられるのだろうか
、、、
そんなところへ、主人公と同じ姿をした悪魔が現れ、「この世から1つ何かを消す事で、寿命を1日のばしてやる」という話を持ちかけられます。
少しでも生きたい主人公は、その話に乗り、電話、映画、時計、そしてついには猫を消し去られてしまいそうになるのです。
そして主人公は消えてしまう存在やそれとともに失ってく繋がり、思い出までもが消えてしまうことの辛さを感じ、今まで生きてきた世界がどれほどかけがえのないものだったのかを知っていくのです。
この映画を観て、生きて行く中での繋がり、いつも身近にいてくれる人、自分を支えてくれる人、「ありがとう」という言葉がどれほど大切であり、どれほど暖かいものであるかを知りました。
中でも、心に残ったシーン、私が号泣してしまったシーンは次になります。
☆大好きだった母がなくなるシーン
旅館で「ありがとう」といってくるシーン
☆朝いなくなった愛猫キャベツを探すシーン
名前を叫びながら雨にずぶ濡れになって探すシーン
私自身も母と飼っている猫が大好きであり、もしいなくなったらと考えると涙が止まりませんでした。
もっともっと身近にいる人、味方になってくれる人、そして自分自身のことを好きになって感謝していかないとだなと感じました。
濱田岳が光ってた
彼には好きな映画を語り合える親友がいる。
彼はどんなに幸せか。
ただ、そこに気づいたのが余命宣告され、映画が世界から消えると妄想した時。
電話が無くなると元カノとの記憶も無くなる。
時計が無くなるとどうなるのかは語られず、猫がいなくなると母親の記憶がなくなる。
人との関係はそこに何かしら介在するものがあり、不必要なものなどありはしない、ましてや君自身も。
という映画。
佐藤健の演技見てらんなかったな。
口すぼめてぼそぼそ話す。ダメだな。
トムさんの件。
スゲー浮いてた。宮崎あおいは可愛いけど。
原作だとなんかもっと響くエピソードだったんだけど。
唐突だった。
悪魔にはアロハシャツ着せてほしかった。
悪魔が悪魔
世界からなくなってもいいものを1つ「選ぶ」としたら目に入ったどうでもいいもの選べるのに、
悪い悪魔が主人公の周囲との繋がりや思い出の品を消そうとするあたり意地が悪い。
自分の命よりも大事な、人との繋がりを持っている主人公は少し羨ましくも感じた。
んー。という感じ。
泣ける人には泣ける映画。
しかし、話の内容に現実味が欠けている。
突然、外国の話になったり、いろいろ悲劇で悲しい場面の詰め合わせという感じで。
映画の全体的な内容のつながりにかけていると感じた。
あまり感動しない映画だった。
あまり理解ができなかった。
時間で生活を縛って生きているのは人間だけだ。
という言葉にはとても共感した。
僕の父は時計屋なんです。
その言葉もなんだかヘンテコなものに感じ、このやり取りは好きである。
ほわぁっとした
死という話題だけど、ポジティブな映画だったと思いました。
題名が猫だけど、主人公にとっての大きなものが猫だから猫って題名に入ってるだけで
そんなに大きな意味はないのだなと思いました。
観る前は、猫がテーマなのかなと思ってしまってた。
そこにあるものでも、思い出があったり、今後のきっかけになる人脈を広げる大切な物ばかりなんだなと前向きになれます。
宮崎あおいちゃんも、佐藤健くんも大好きだから
ビジュアルもお似合いな感じで観れました。
The Secret Life of...
日本郵政のCMキャラクターをしていた佐藤健が郵便局員役で登場し、掴みはOKでした。ポエムのような語りや気取った感じが初めは鼻に付きましたが、シンプルな設定かつ段階的に死を受け入れるという残酷な内容に次第に引き込まれていきました。きれいな言葉遣いもとても合っていました。この感じが川村元気の真骨頂なのだと思いました。宣告後の主人公はずっと昏睡状態にあるのでしょう。
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