世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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世界から映画は消さないで
劇場公開時からいまいち話が分からなかったこの作品。
実際見てみて、ああ、こういう話だったのかぁ、と。
余命宣告を受けた青年“僕”の前に現れた、自分と同じ姿をした“悪魔”。
一日延命させる代わりに、“僕”の大切な何かをこの世界から消すと言う…。
このファンタスティックな設定はなかなかユニーク。
内向的な“僕”と意地悪な“悪魔”の一人二役、佐藤健の演じ分けも見事。
元恋人との思い出“電話”。
親友との思い出“映画”。
父の職業“時計”。
母との思い出“猫”。
大切な何かが消え、大切な人との思い出も消えていく…。
失って改めて気付く。
自分の死とどう向き合うか。
透明感ある映像も美しく、訴えるメッセージも普遍的で悪くはないんだけど…
自分に置き換えた場合として、登場人物に個人名ナシ。
が、登場人物たちが描写も台詞も、何かこう、フワッとした感じで、感情移入しづらい。
一つ一つ何かが消えていくが、例えば電話や時計が消えた世界で、この人たちどう生活してるんだろう??…とヘンな点ばかり気になってしまったり。
“悪魔”の正体は自分で、死を受けられない自分の中のもう一人の自分と対話してた訳で、実際は何も消えておらず、つまりは“僕”の単なる妄想…?
ずっと釈然としないというか、乗り気れず。
美しい映像と音楽が睡魔をも誘う。
でも、最後の最後で考えさせられた。
自分も「○○○○○」の言葉で人生を終わりたい。
それから、世界から映画は消さないでよ~!
愛しくて切ない
穏やかな世界観が好きです。
ポイントポイントで、知らず涙が流れました。
なくてもいいものなんてない。
自分がいる世界といない世界が、少し変わっていたらいい。その気持ち少しわかる。
最後のお父さんの「ありがとう」にまた号泣です。
泣けた
泣けた。とにかく泣けた。
原作の本も読んでいて、そのストーリーを知った上で映画を観に行った。だからそこそこ見ごたえはあるだろうと思っていたが、ここまで色々なものを吸収できるとは思っていなかった。
もともと佐藤健ファンということもあり、最高すぎる映画だった。
主人公と自分を重ねながら観ると、本当に考えさせられる。絶対に観たほうが良い。
個人的には映画がなくなってしまうシーンが号泣だった。濱田岳の役がとてもぴったりに思えた。
佐藤健の悪魔シーンも、見ててとても面白かった。原作では悪魔はアロハシャツを着ていたが
映画での悪魔は、姿かたち全て主人公と同じでそれはそれで面白みがあった。
死んだ人はもう戻って来ないが
そうなる前にどれだけのことができるか、その人が生きている間にしてあげられることはなにか、しっかり考えたいと思った。
失ってからでは遅いから。
○
生活が変わりそう
不治の病を告知されて、その後の生活を描いた映画というのは、これまでにも何度も見てきた。
恥ずかしながら、自分自身が、そのような状況にはないため、そのような映画は、感動して涙することはあっても、一つの物語として見ていたことに、この映画を見て気付かされた。
この映画の主人公は、ごく平凡な生活を送っていた時に急に病気を宣告される。
実は、その病気が何であるか、不治の病であるかは、この映画のテーマとしては、実は大きな問題ではないかもしれない。
しかし、病気の宣告を受けて、主人公は過去、人生、命について考えることになる。
死に直面して、自分の過去を振り返ることによって、自分以外、家族や友人たちの存在意義の大切さに気が付き、逆に自分にとって自分以外の人たちの存在の重要さに気が付くことによって、自分の周りの人にとって、どれだけ自分の存在が重要であったかに気が付いたのだろうと思う。(この解釈は、直接表現されてないかもしれませんが。)
私自身に置き換えると、キチンと向き合えていないなぁと思い、これからの生活態度も変わってしまいそう。
いわゆる凡人である自分にも、命について考えさせてくれた映画だと思う。
細かいことを言うと、空想世界や現実世界、過去や現在などの状況が分かりにくかったり、矛盾もありそうな映画かもしれない。
でも、必見の映画だと思う。
大切なもの
悲しそうな主題の映画は苦手だったのですが、母の誘いで見に行きました。
後半部分が良いです。
自分でもなんで泣いているか分からないほど涙が出ました。いつもあたたかいお母さん、不器用だけどとても優しいお父さん。そんな2人に育てられた息子。3人とも素敵な家族で、海辺のシーンは嗚咽が漏れるかと思いました。今思い出しても無理です。
母がいなくなる物語は苦しくてしょうがなかった。ただひたすら泣いてたので鑑賞後は二度と思い出したくもないと思っていました。映画館出てから母に、目が真っ赤だけど大丈夫?!と言われました...。
今になって、あぁ良い映画だった。と思ったのでレビューしてみました。
命より大切なものはあります。大切なものとの思い出が消えた中で1人で生きるなんてつらすぎます。
改めて、それに気づけて良かった。
周りの人を大切にしようと思う映画。
「命より大切なものはない」 と良く言うが、命だけでは自分は成り立っ...
号泣
切なさと温かさ
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