攻殻機動隊 新劇場版のレビュー・感想・評価
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原作へのオマージュあり
アクション多めは良い。
ストーリーはこのシリーズ観ていなかったので分かりませんでした。
しかし、原作漫画の攻殻機動隊が設立する一話目を膨らませた感じ。
最近原作漫画を読み直したので余計そう感じる。
最後の花見から暗殺までは原作、映画一作目知っている人はニヤリでしょう。
このシリーズの骨格はいつも通りだけど薄まってますね。
このシリーズ今回で最後みたいですがまた違う監督で新しい攻殻機動隊をやって欲しい。
終盤の大どんでん返しと、ラストシーンに感激!
あの素子も騙され(てい)たクルツの正体と、ラストシーンに感激しました。
ラストシーンで、「劇場版ARISE」にしなかった理由がわかった気がします。
あれを見たら、この作品はゴーストインザシェル!
これ考えた人、スゴイなぁ。
最後のほう、
施設の子ども達に向けた素子の言葉。
電脳(脳みそ)があって、ゴースト(魂)も感じられるなら自分で未来を作れ!
というようなあの素子の言葉に喝もらいました!
感激して、パンフレットとマグカップ購入して帰宅しました。
ありがとう攻殻機動隊!
いまいちハネなかった
全体を貫くテーマやスピード感、映像表現は流石の攻殻クオリティ
肝心のストーリーが過去作のオマージュと取るか、焼き直しと取るかで評価が別れそう。
焼き直しに思えてしまって、過去作を見てる気分になった。
また、作画もクオリティが落ちてる気がして、いまいち感情移入できなかった。
クルツとファイアスターターが同一人物だとして、物語のラストで生身の体を捨ててネットに旅立つという、過去の劇場版へのオマージュが描かれてるが、テレビシリーズ版との繋がりがよく理解できなかった…。
客置いてけぼりの説明不足は毎度の事だからいいけど、ストーリーの齟齬無いのか気になって集中できなかった。
攻殻機動隊は、昔は割と観た程度です。 彼女が好きだったので、本を買...
攻殻機動隊は、昔は割と観た程度です。
彼女が好きだったので、本を買ったりしています。
イノセンスは、dvdで買いました、程度のファンです。
攻殻機動隊機動隊成立時の話で、全体を通してスピード感がある場面とゆっくりてなる場面が程よくて楽しめました。緩急を上手くつけてる感じですかね。
草薙素子の声優が変わってますが、全く違和感が無かったです。
自分も、おまえは、パーツに過ぎないみたいに言われたくなる声ですね。
いち7ファンとして大満足
最高だ‼︎ARISEの世界観をしっかりと貫きつつも、過去作へのオマージュをぶっ込んで、ファンを魅了する。最後は嬉し泣きしそうだったぞ。過去の映画・アニメに最上の敬意を表しつつ最高の決別を果たし本格始動する。キャラも過去に捉われずしっかりと確立してきた。もう違和感なんてない。このARISEシリーズ独特の音楽とスピード感がどんどん好きになっていく。バトーさんの素子愛も垣間見れるし、乗れなかったロジコマにも念願叶って乗れるようになっている。完璧すぎて言葉もない。難癖をつけるとすれば、お決まりの説明不足か。501機関の人達や養護施設の描写がもう少しあればさらに感情移入できたのかもしれない。またロジコマの活躍も少ない。タチコマほどの存在感を確立するには至っておらず、どうしてもタチコマを望んでしまう。
世界観は、よくわかるね
初見で、なんの予備知識なしで、見ました。シリーズ物ながら、この一本で、なぜこの作品が、支持されているのか、解ります。勿論絶対的ファンからしたら。何て、見方あるかもしれない。ただ言えるのは、映画館のスクリーンで、没頭する映画。
あっという間の二時間
7時間もののドラマのクライマックス2時間です。それまでの5時間をみっちり見ていれば、伏線をバンバン回収するのでそりゃ面白いですよ。単体の映画として見ると、アクションや映像が凄いのでそこそこ楽しめるけどそんなには楽しめないと思う。難点は二点。最後のシーンは個別の11人をみないと分からないことと、最初のシーンが古い映像であることを表すためにヒスノイズを入れているのだが、これが不愉快な音になっていること。他は満点で良いと思う。あと、坂本真綾さんはよく頑張った。田中敦子さんが若いときはこんな声かなと思えるよう、会話のリズムを相当勉強しないと出来なかったと思う。
失われた20年
途中までは面白かったのだが、終盤話がよく分からなくなった。ファイアスターターとクルツ中佐が同一人物で素子の幼なじみだとすればARISEの頭から一連の事件は自作自演の茶番なのか?また最後に彼女はなぜ死を選んだのか?見落としがあるかもしれないが理解出来なかった。
最初の劇場版はネットという外部へゴーストが旅立つ話だった。20年後の本作では逆にアップデート不可の全身義体とともに朽ちていく悲劇が描かれている。この閉塞感にこそ時代の反映があり、この20年で一番変わったことかもしれない。
人間味のある攻殻機動隊、でもアクションも最高
今までの映像作品よりも、人間味ある少佐が見られるところが面白い。
アンドロイドじゃないのか?ってトグサに疑われた後にサンドイッチを食べるシーンはかわい。
花見すらやらない職場って愚痴に対しても、最後に桜の監視してみたり、なんかやることが可笑しくて、コミカルさが本作では増してる。
とはいえ、シリアスで、ドンパチな部分の展開は魅せてくれる。エンタメもしっかりしている。歴代に比べても全く引けを取らないばかりか、歴代最高クラス。邦画も含めても、かなり上位に来る良作の一つだ。
攻殻機動隊のファンなら満足することは間違いない。
ついていけないと言う人もいるかもしれないが、ちゃんと見れば、ちゃんと理解できるようになっているので、しっかり見よう!
新たな攻殻の幕開け
攻殻機動隊の新シリーズ劇場版
当初はSACから声優も変わったということで抵抗を覚え見てませんでした。
でも偶然CS放送で1作目を見て、これは面白いと思いそこから一気にレンタルで見てそのあと3作目、4作目は劇場鑑賞。
そしてやって来ました新劇場版!
今までの4作を通して生まれた謎と集めた仲間が素子という人間を軸に絡み合う展開はとてもスリルと興奮があって楽しめました。ここで特に9課が一つになる過程でのそれぞれの掛け合いや行動は、違うシリーズでは完成された形でしか描かれていなかったチームとしての9課のバックボーンを補ってくれてとても新鮮だった。
また電脳と義体のビジネスとしての弊害が述べられたのも今までにない挑戦だが、そこに企業が介在する限り必ず生まれる利益追求と切り捨てられる存在はある訳で、逆に何故いままで取り上げられなかったのかが不思議なぐらいマッチしていた。
他にもロジコマのシリーズ通しての成長や、今まで以上に9課の人員それぞれに見せ場が用意されている点、所々に見られる前シリーズへのオマージュなど、攻殻機動隊として見たかったものがキチンと見られた劇場版だったように思う。
特に最後のシーンとエピローグにかけての素子の描写はニヤリとせざるを得ない笑
ただ、幾つか制作側としてやりたい事は分かるのだが作品の背景として説明不足な点も見られて、そう言った意味でこれまでのシリーズのような敵というか相手側の心理描写なども細かく描いて欲しかった。
これがこれまでの攻殻機動隊にあって、今作には欠けていた点だろう。
まあ、これで今シリーズも一段落したわけだが、今回のおかげで攻殻機動隊の世界はまだ拡がる余地があることが証明されたと思うので、ぜひ今後の展開も期待していきたい。
普通のアニメ映画(辛口です)
総評:クオリティは作画、脚本共に中の上。頑張ったけど過去シリーズには至れていない印象。詰め込みすぎな話は展開が早くアクションも繊細さはなく、情報量と派手さで圧倒する感じ。そのわりにカタルシスは少なめ。映画と言うより2時間弱のTVアニメといった方が正しい。展開にもっとメリハリがあったらイメージが変わっていたかも。エンターテイメントとしては良いのかも知れないが、個人的にはもう少しテーマ性と素子の心理描写が欲しかった。
内容:素子達が9課に所属する直前の話。基本的に独立部隊の設立を動機として捜査。大使館襲撃、総理暗殺、大型船での戦闘、ハリマダラ重工に買われた501機関への突入、養護施設でクリスとの離別と盛りだくさん。盛りだくさん過ぎて、政治的背景とか理解出来ない。そもそもキャラが多いから顔と名前を覚えるので精一杯。終盤にはクルツの正体(クリス)やファイア・スターターの出所などが明かされるが、イマイチぱっとしない。頑張って考えたのだろうけれど、もう一度1800円払って観たいとは思えない。途中のアクションシーンを減らして、素子とクリスのやり取りに時間を割いていれば、従来の攻殻らしさは出たかもしれない。銃撃戦がほとんどのシーンを占めるなかで、素子がバトー、トグサとサンドイッチを食べるシーンがとても印象的だった。
映像:一昔前なら評価されたかも知れないが、今ではどこの制作会社でもやれる事をしている。新しい側面は感じられない。最後のghost in the shell冒頭のオマージュ(絵コンテから一緒)は動画の技術不足が露見しただけなのでやらない方が良かったと思うが、喜ぶファンも多いだろう。あと未だに前髪パッツンは慣れない。可愛いけど。
音楽:よく言えばスタイリッシュ。悪く言えば味気無い。正直僕には何がいいのかわからないのとほとんど印象がないのでコメントできない。少なくとも見終わってから口ずさめる音楽ではない。
演技:有名どころの声優を使っているので(一部除く)特に言うことはないが、男性陣が低音ボイスなので声だけだと区別しづらい。
まとめ:普通のアニメでした。過去作の様な傑作にはならないでしょう。
[後半ネタバレ]新しい攻殻に違和感なし!
多くのファンの方は攻殻機動隊ARISEから一新された攻殻に違和感をぬぐいきれなかったことと思いますが、今作ではその違和感は新鮮さに変わったと印象を受けました。
舞台は公安9課が結成される直前、ARISEで観た不完全ともとれる人間的な一面を持った草薙素子がどのようにして、どのような思いで公安9課の草薙素子になるのか
それがとても濃く描かれた作品でした。
また、音楽、特殊効果、戦闘シーンのアニメーション、タチコマの活躍(沢城さんの可愛さも笑)、電脳空間の演出、トグサ、どれをとっても「あっ、攻殻ってこれだわ」と感じることが出来ました。
以下、若干ネタバレ
私が注目したのは作中で何度も素子が口にした
「お前たちは私の最高のパーツだ、パフォーマンスが発揮されないならいつでもパージしてやる。」
物語が進むにつれてこの台詞の語りかけてくる意味にどんどんと引き込まれていきます。
そして物語後半、素子はある事実に直面し全てを語らないまま単独で動き出します。
それをきっかけに一度はバラバラになったかのように見えたメンバー、でもなんやかんやでみんな動いちゃうんです。この辺りは終始しょぼいトグサがダントツで最高にかっこいい。ボマーがマジでいい仕事する。サイトーやったれえええ!!といった感じで自分のゴーストが電脳汚染にでもあったかのような興奮状態に見舞われます。
終盤、なんやかんやで素子を助けに来るみんなに鳥肌。
助けにきたみんなに素子はありがとうの一言も言わないどころかバトーにツンツン。
そして「来るなと言っただろ。お前たちのようなパーツは二度と揃わないんだぞ。」的なデレ台詞に鳥肌。
ここまで前のめりで見てしまうとは、してやられました!
ただ一つ星5でも申し分ない内容ですが、車の中で素子との掛け合いのシーンでのNAOTOさんの演技が残念でした。素人のくせに厳しい目で見てしまっていたのかも知れませんがこれは共感される方は多いと思います。
冒頭のシーンで登場した時は「おっ、いけるかも!」となりましたが、このシーンでそこまでの興奮が一旦リセットされちゃいました。
アクのないスッキリした攻殻
テレビ版ARISEで予習しての観劇
これまでの映像化攻殻機動隊のテーマである、自分を自分たらしめているものはなにか。記憶、ゴーストとは。の様なテーマ性は少なめ。漫画原作の様にクライム物としての様相だ。
テレビ版とは画面のクオリティも磨きがかかり、素子の人形的デザインなど押井版へ意図的に繋げる演出が小気味よい。細かな画面演出にマニア心をくすぐられ、2度3度見たいと思わせられる。
ストーリーは少々複雑かつスピーディに進行するので素子たちは何を追っているのか、事件の全容を理解することがむつかしい。ARISEを予習していれば細かな語句は理解できるが正直、予習はあまりストーリー大筋とは関係がない。
この作品で初めて攻殻機動隊に触れると言う方はむしろ、押井版1作目を見た方が良い。でなければ劇中、クルツの行動、言動が理解しがたく最後はポカーンで終わるのではないだろうか。
スタンドアロンであることの強度
良く出来ている。TV版で放映されたシリーズの総括としても、作品の質としてもそれを上回っている。
この映画版の大きなテーマは攻殻機動隊の成立の物語だか、実際には、ゼロ歳児から国家と研究所に記憶も体も行動も、そして、成長の過程さえも管理されてきた草薙素子を中心としたスタンドアロンであること=単独性をいかに勝ち取るか、と言うテーマが変奏曲として描かれている。
多国籍企業が電脳経済の発展とともに益々巨大化し、国家の存立の危機の事態こそが草薙素子のチャンスである。巨大企業は、軍さえも民営化し、運営する立場となっている。劣勢状態の国家に対してチャンスを見出すのが、草薙素子率いる最高と独立したパーツたちである。戦争状態の中で、義体化を選んだものたちは、己の体の管理そのものを国家に預けたモノたちである。ほとんどのモノたちは、己の体の維持メンテさえもままならない。規格品に換装されたモノたちの運命として、古い規格となった時が人生の終わりなのである。
国際法で認められた法制度の舞台で、最優先の独立攻勢性の部隊であることを彼女たちの自由意思で選択する時スタンドアロンであることが、最も輝く瞬間である。桜の24時間監視シーンのコミカルな美しさはどうだろう。桜という古い文化コードを舞台に彼らか予算通過を待つストライキの中にこそ、クリティカルな危機をチャンスに変える彼らのスタンドアロンであることの強度が確認されているのだろう。
ARISEシリーズのまとめとなっていて、此処から起動する話で、世界...
ARISEシリーズのまとめとなっていて、此処から起動する話で、世界観が固まった感でスッキリ。様々な台詞一言に重みが有って、脚本:沖方丁の組み上げに感服。
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