セッションのレビュー・感想・評価
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観終わったあと席から立ち上がれません。
圧巻。
ぞわっ
ものすごい緊張感で展開されるニーマンに対する揺さぶり。まんまと嵌ま...
息がつまる
狂気と音楽
プロやアマチュア演奏家でもなければ、普段はクラシックしか聞かないような自分にとってはとても満足できる内容だった。
演奏者からみると、ところどころ音と演奏の映像が一致しない部分もあるが、ストーリーや、役者の表情、その空気を感じるだけでその違和感が吹き飛んでしまう。
ストーリーとしては、話の流れから結末が読めてしまう人もいるだろう、
しかしその先を読むまでもなく、その瞬間の緊張感に圧倒されて先なんて読む余裕もなくなってしまう。
音楽の前知識がなくても、大丈夫。
ただ、根性だとか、厳しい練習だとかそういうのが嫌いな現代人には向かないし理解もできない話だと思う。
そのむかし部活や仕事で、今はなき体罰や暴言で理不尽に本当に厳しくされた30代40代以上の大人こそ、厳しさを乗り越えることの意味、全てを捨て狂気じみてのめり込む意味がわかり、最後のシーンの意味がわかるだろう。
一言一言が、無駄ではなく、意味をもつ台詞なので、見逃さないようにしてほしい。
ラスト爽快で胸がスカッとしました!
息をもつかせぬテンポと先の読めぬ緊張感!アッと言う間の107分!
ジャズは好きですが、そんな聴き込むほど詳しくも有りません、マニアの人からは漫画みたいなんて評価も有るようですが…
映画としてはリアルで主人公の肉体的、精神的な苦悩、苦痛がよく描かれており作品の世界にアッと言う間に引きこまれました。
体罰的な指導が大きな要素にもなっていますが、その部分は劇中で消化されており、そこを描いた話しでは無いのでステレオタイプに「体罰反対」とかと言う内容の作品ではまるで無いです。
ラストの落ちがまた爽快で胸がスカッとしました、一つ物を成し遂げると言う事はこう言う事なんだと感動。
こんなに気持ちのいい落ちも久しぶり!
そしてエンドロールの絶妙なタイミングのに劇場内から拍手が沸き起こり、観客が作品のラストを創ると言う、最後の最後まで魅せてくれる作品でした。
映画として本当に良く出来た作品で、オスカー受賞の「バードマン」なんかより断然面白かった!
画面に釘付け!!
見応えたっぷりの人間ドラマ!
狂気って究極に純粋な感情の事なんですかね。真っ直ぐな、それしか見え...
狂気って究極に純粋な感情の事なんですかね。真っ直ぐな、それしか見えない状態。それを画面から受け取れます。もっともっともっともっとと要求され、限界を越えていこうとする。越えて欲しいと思う。凄くシンプルな関係性なんですけど、それらは周りから異常と思われるんですよね。凄く羨ましいなと見ていて思った。こんな殴り合いはなかなか拝めないですよ。
好きこそ物の上手なれじゃないですけど、好きだから熱中して向上心が湧く。突き詰めれば必ず壁があり、それをこじ開ける方法を模索する。これが上達って事なんでしょうけど。
これを導くのが指導者であったり、師であったり、先生だったりするんですよね。
もちろんこの作品ではその指導が過剰です。うえーて思うほど。しかし興奮する映像だと思います。血がたぎると言うか。何かに本気で取り組んでたって自負できる人にはこれを見て、抉られる何かがあると思います。
ラストのワンステージは見ものです。いろんな感情が湧く数分です。
最後の笑顔が何を望んでいたのか、目指していたのか、どうなりたいのか、どうなって欲しいのか、、、全てを物語ってます。
そんな終わり方です。
素人がみれば凄いかも。
是非映画館で見て欲しい!この映画を見て、さらに映画が好きになった。...
これはバトル映画です。はい。
褒めて伸ばす現在に一石を投じる作品
『セッション』を鑑賞。
アカデミー賞にて三部門受賞した話題作であり、「バードマン」に次ぐ注目作でもある。
名門音楽大学に入学したドラマーのニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。だが、フレッチャーのレッスンは完璧を求め、わずかなテンポのズレも許さない狂気のスパルタレッスンだった。
「バードマン」では肩透かしを食らったが、今作は違う。
凄まじい師弟関係に観客は最初から最後まで一瞬たりとも目を離す事は出来ないだろう。
いつ降板させられるかわからない中での厳しいレッスン、そして浴びせられる罵声。ニーマンが精神的に追い詰められていく様は実にリアルで胸が締め付けられる。完璧な演奏のみを求めるフレッチャーと、偉大な音楽家になりたいニーマン。二人の関係性は徐々に狂気に満ちて行く。
特に呼吸する事を忘れるほどの緊張感且つ鳥肌が立ちっぱなしの圧巻のラスト10分間は必見である。
褒めて伸ばす事が良しとされるご時世に、真逆とも言えるこの師弟関係、是非劇場でご覧いただきたい。
わかる人にはわかる
卓越した演出の数々
"完璧"から生まれる"美"。必要なのは"努力"と"才能"、そして"狂気"…
映像とサウンドに終始圧倒される作品でした。微かに流れる空気音が、孤独と緊張感を表現しています。それを支えるJ・K・シモンズの演技が素晴らしいとしか言えません。あの表情、声、さらに熱意までも伝わってきました。彼の登場と共に部屋が一気に静まり返り、地獄のレッスンが始まる瞬間がとにかく怖かったです。疑似体験しているような感覚に陥りました。
彼らが心を通わす方法はただ一つ、音楽です。音楽で全てを語り、思いをぶつける。もちろん目には見えません。しかし、本作ではそれを"感じる"ことができました。
この唯一無二の映画体験は、劇場じゃないと味わえませんね。
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