セッションのレビュー・感想・評価
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(>_<)JAZZは戦い
凄い映画を見た。
音楽映画って最後はみんな仲良く一緒に!!!って感じになって清々しい気分になっちゃうのが多いんだけど、この映画は正直最後の最後まで緊張してみました。最後まで戦いなんですよ、これが、、、、。戦いのクライマックスに物凄いセッションが、、、、。
JAZZってアドリブだらけで、いかに魅力的に弾くかで対決になりやすく、JAZZYな人たちってどこか音楽に対して戦闘的な感じが、。
映画として一回も落ち着けない、のめり込んでしまう映画です。
高得点もうなずけます。
最近 星の数が内容に反して組織的に多い映画があるような気がします。絶対おかしい気がしてなりません。
この映画はそれを吹っ飛ばす破壊力のある映画です。本物です。
怒涛のいびりとラスト15分の力
ラスト15分は息をするのも忘れて、見終わったあと息苦しくなってました笑
またラストに辿り着くまでに徹底的に主人公を貶める過程も忘れてはならない。
貶める存在であるJ・K・シモンズ演じるフレッチャーが本当に鬼気迫るとはこの事であるという程の演技で、罵詈雑言や甘言、裏切りなど手練手管の限りを尽くして主人公とぶつかるさま、そこからラスト15分の演奏の中で二人が初めて通じ合っていく様子は下手な伏線では味わえない爽快感が身体を駆け巡り、自分一人でもスタンディング・オベーションを送りたくなるほどでした。
低予算でこれほどの映画を作れることは、これからの映画業界の一つの指針になるのでは?
迸る狂気を燃料に冥府魔道を爆走する師弟を描いた作品。
非常に良かった。
特筆すべきは終盤の圧倒的な密度。
ラスト9分19秒に詰め込まれた怒涛の展開、激しい情感と音/リズム。
ジャズに疎くとも密度の高いリズムに呑み込まれ、強制的に話に引き摺りこまれる。
気が付けばググッと前傾姿勢。意識は画面の奥底へ。
鑑賞後は極度の集中から解放された恍惚感と脱力感に包まれました。
圧倒的な終盤を成立させたのが主演二人の演技と巧妙な描写。
野心的な青年アンドリューを演じるマイルズ・テラー。
突き抜けた指導を繰り返す先生フレッチャーを演じるJ・K・シモンズ。
両者共に狂気を燃料に冥府魔道を爆走する姿を体現。
序盤は通常クラスの二番手で燻り生半可な気持ちでいたアンドリューが。
フレッチャーの特訓地獄を経験して野心と狂気を植え付けられる。
特訓を経る毎に目に、雰囲気に狂気が宿り観る側が畏怖する存在に変貌していく。
対するフレッチャーは最初から狂気の塊。
特訓場面の強烈さは本能的に危険を、自らとの明らかな違いを感じさせる。
徹頭徹尾その姿勢を貫き通す一種の潔さ。
フォルムから抱く印象も併せて強烈な父性、男性性が噴出している。
密度の高い交流が繰り返される中、両者が怪物化していくことに圧倒されました。
また人物像と演奏の評価を明確にしない絶妙な描写もグッときました。
ジャズに詳しい方は作中の演奏で登場人物達の技巧レベルを判断出来るのでしょうが。
ジャズに疎い自分としては正直良し悪しが全く分からない。
そのため演奏以外の描写で判断せざるを得ないのですが……客観的な評価が明示されない。
フレッチャーのクラスは名門音楽学校内でトップクラスと説明されるが。
随所で描かれる演奏の良し悪しと離れた無茶苦茶な追い込み。
その非合理と思われる指導場面が有るためアンドリューへの指導も音楽的に正しいか全く分からない。
常にフレッチャーに対する疑念があるため両者のセッションが全面的に意義あるモノと捉えられない。
意義の無いことに血道をあげている可能性も捨てきれず、その可能性が両者の狂気をより際立たせていました。
迸る狂気を燃料に冥府魔道を爆走する師弟を描いた本作。
話自体に現実感があるかは別として。
音が、リズムがもたらす強制的な高揚感に魅力と恐怖を感じる作品だと思います。
オススメです。
かなりどきどきした。映画館でみたからこそだと思う。 一般からかけ離...
かなりどきどきした。映画館でみたからこそだと思う。
一般からかけ離れているように思えるけど誰もが共感できる作品。
どうしようもなく怒られて怒られて怒られて、のシーンでは似たようなこと自分にもあったなぁ、と思って自然と涙が出ました。
そして同じくできないできないできない、を超えて、ある日ふっとできるようになる。この感覚も、いつか自分にもあったような気がして、、
超人になる話ではない。私みたいなザ・一般人にこそオススメしたい映画でした。
親子の話だと思う。
母親がいない、主人公は、
父親が母親がわりである。
父親と、主人公は一緒に
映画に行くのが日課で、
普通の10代の男であれば、
気持ちが悪いほど、
ファザコンである。
そこへ出てきたのが、
スパルタ教師フレッシャーであるが、
彼の絶対的な支配は、
古き「父性」であると思う。
実の父親と、スパルタ教師を
対象的に描いている。
クライマックス。
まんまとフレッシャーにしてやられた、
主人公は、一度はステージを後にするが、
出口に迎える母親のような父親を、
背にして、もう一度フレッシャーと
対決する。
これはファザコンを断ち切り、
大人への成長を意味すると思った。
僕には、不愉快という感情しか残らなかった
演奏の凄さ、鬼気迫る。
向上心、名誉欲、そこに見返してやろうとする反骨心がモチベーションを掻き立てる。
そして、最後に最高の演奏を見せつける!
・・・・それがいいなら、5点満点でしょう。
超一流になるのなら、それなりの試練を越えなければいけない。そのメッセージは、映画の中にもある。
しかし。
そのために、あれほど追い込まれることが必要なのか?
恋人を悪しざまに捨てることが、将来のためなのか?
なにより、フレッチャーから感じるのは、教え子や「原石」に対する愛ではなく、踏みつけても這い上がってくる若造を快楽的に潰そうとしているとしか思えない。
潰したつもりが、また立ち上がってくるの見ながら嬉々としている。自分のキャリアを棒に振ってまで、そこに快感を感じているのは、精神が病んでいるとしか思えない。
もし、顧問の体罰によって部活をやめた過去をもつ誰か、そしてその親がこの映画を見た時、同じ思いになると思う。
声に出して叫びたい!
最後までの苦痛、堪えるのに必死だった・・・上げては落とすの繰り返し、悪役の手の上で踊らされる気分だった。事故のシーンからガラッと展開が急変、狂気の沙汰じゃねえぞファッキンホモ野郎。
超絶技巧を堪能。
演奏のシーンはどれも圧巻。ドラムの事は何も知らない私が観てもすごいのがわかる。
息をのむとはまさにこの事。途中、本当に呼吸するのを忘れてたくらい。
終始、緊張感が半端ない。
あと、先生の鬼教官ぶりには私が怒られてる訳ではないけど、怖くて、悔しくて、涙が出た。
ただ、
現役鬼教官時代の先生の本当は優しい人エピソードをちょいちょい挟むのは要らない気がする。
人間的にはまあまあ大丈夫よって事だろうけど、最後に復讐を仕掛けるくらいのクズな訳だし。
あと、主人公のドラム狂いっぷりもベタだなーと思った。
叩きすぎて流血とか。
事故って血だらけで大事な演奏会に駆け付けるとか…
ラストシーンでこの映画のタイトルである「セッション」の本当の意味が分かる瞬間、鳥肌が立った。魂の共鳴とはまさにこの事だ。
本年、観入った度No.1!!
クライマックスシーンは、伝説になること間違いないでしょう!!
このシーン観たさで、3回劇場鑑賞した。
もっと鑑賞した方もおられるだろうが、3回とも最後列にて、このシーンになると劇場内の雰囲気が、一変した!私も含めてだが、我を忘れて、とり憑かれたように、あの二人を観入ってた。
年間200本ぐらい劇場鑑賞するが、滅多に味わえる雰囲気ではない。それぐらい、一人一人の鑑賞者が、同じ思いだったのではないだろうか。
ジャズの伝説、逸話は、本編でフレッチャーが、チャリー・パーカーを話すシーンに見られるように、私もある小説を読んだ時にジャズ好きの主人公が、有名ミュージシャンの伝説を語っていたのを思い出す。いずれも普段の状況ではなく、重さ、程度の違いはあれ、極限まで追い込まれた時に、伝説が生まれているような気がする。
あくまで、映画のストーリーではあるが、仮にアンドリューが、この先、有名なミュージシャンになったとしたら、このクライマックスシーンは、伝説として語られるだろう。
公開前から、J・K・シモンズの怪演ぶりは、話題になっていたが、助演オスカー受賞は大納得!!
フレッチャーが、時間通りに、教室に入った時のピリッとした緊迫感、緊張感が、全てを物語っている。
二人きりで話すシーンと教室内のレッスンシーンのフレッチャーは、比較要素としても本作の見所の一つ。特にレッスン時のセリフの言動の迫力が凄まじい!!
アンドリューとの再会時に、死んだジャズという言い方をしていたが、完璧主義というより生きたジャズを追い求めるが故に、とことん容赦なく追い込む。だからといって、人としての尊厳まで傷つけていいとは思えないが、この辺は、賛否あるかもしれない。
あのフレッチャー楽団が形成されるで、いったい何人脱落者が出たのか。それでも、必死についてくる所から、優秀なミュージシャンを育てたのも事実なのかもしれない。
猛レッスンに耐えに耐えて、実力で主奏者に選ばれての初のコンテストの道中での出来事も、その後の乱闘、そして、学校の退学、密告による退職も、クライマックスシーン前のこの期に及んでのフレッチャーの仕打ちも、出番は少ないが、笑顔のかわいいニコルとの別れも、全てが、あのクライマックスシーンまでのストーリーの積み重ね、伝説を生む土俵といえよう。
これは、、、
ただ単純に「凄い」という一言では片付けられないけど、まず観終わってからの頭に浮かんだのは「凄い」という一言。
終わってからしばらく鳥肌が立つのがおさまりませんでした。
まだ観ていない人は是非映画館で。
素晴らしかった
とにかく音楽の好きな私には面白かったし、感動した。最後のシーンのカメラワークや、演奏してる人たちの一体感、主人公のドラムさばきには鳥肌が立った。また、教師役のj.k.シモンズの狂気ぶりは圧巻だった。
ビッグバンドの演奏がそのままアクションシークエンスになっている画期...
ビッグバンドの演奏がそのままアクションシークエンスになっている画期的な映画。邦題では表現し切れない異常なまでに漲ったテンションがハンパない。ジャズ版『愛と青春の旅立ち』かなと思ってましたがここにはそんなロマンスは欠片もなくて、ほとばしる汗と血マメが潰れて飛び散る血飛沫に溢れている。これは全ドラマー必見だと思います。
音楽版ロッキー。
飛行機内鑑賞①。
音楽好きなので、と思い予備知識ゼロで鑑賞。
いや~。。。
これ、R指定ついてるのかな?R-15くらいがいいと思う。
これ、小学生の時に見てしまったら、ストイックな性格の子供だったらそのあとの人格形成に少し影響を与えてしまいそうなほど怖い。
描写が少し過激すぎると思った。
昭和的、ロッキー的感覚、狂気の沙汰ともいえるストイックさ。
モンモノの「狂気」に手に汗握って、鑑賞後はかなりの疲労感。。。
久しぶりにこんな刺激的な映画を見た。
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