セッションのレビュー・感想・評価
全851件中、381~400件目を表示
jazzは戦いだ!
知り合いの超オススメとあって鑑賞。
jazzのリズムに乗って観れる、ある音楽を志す学生が主人公の成長物語だ。叱咤する教師と負けずに努力する学生が、2人でjazzという戦いをする。
この教師がなかなか曲者、今では見かけない超体育会系教師である。彼は彼なりに考えることがあるのだが、まぁ、親の心子知らずというもので、学生からは憧れと恐れ、敵意の的である。
そんな先生に師事しながらドラムの技術を磨いていく主人公なのだが……どうなるかはお楽しみだ。
先生がクレイジーとの意見があるけど、意外と色々なことにこういう生き方を選ぶ人はいると思うから特に驚かない。そして、そういう人は大抵、並でない努力をし並でないプライドを持っているものだ、良くも悪くも。
そう考えると、全然クレイジーではない。
主人公もプライドとそれに見合う努力や才能があって、でも成功のためにはさらに時機が大切になる。そういうチャンスを活かせるのかの瀬戸際にいる。そのスリルはたまらなく面白かった。
jazz自体が少し音楽としては王道から逸れていること、さらに端々にrockの味もつけてあり、だからこそのこの表現の仕方なのだろうが、題名の「セッション」から連想されたものとは全然一致しなかった。というか、これセッションじゃなくないか。
内容面で消化不良ではあるが、とてもノリがよく音楽の楽しさ、映像の作りが好きなので3.5だ。
二人だけの世界
JAZZの知識が有ろうが無かろうが関係無し。
マイルスだってC・パーカーだってサッチモだってJAZZの人は不良でとにかく不良の音楽がJAZZである古き良き時代。
この映画は二人しか登場しないキャストは二人のみと断言しても間違いでは無い!?
家族に知人に友人や恋人もドラム以外の演奏者も客も関係無し。
永遠に二人だけの時間が続くお互いの自己満足に完璧な相思相愛への葛藤に奮闘。
ドラムでJAZZが鳴る映画は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に一票。
音楽に詳しい人は思うところがあるのかもしれないが
僕は好きだった。でも音楽に精通する友人とこの映画について話したところ「ジャズであれをやるのは罪深い」と言っていた。ジャズはもっと自由なものだからと。なるほど、そういう見方もあるなと思った。僕はこの映画の言いたいところは「どう生きるのか」というところだと思った。それを投げかけているんだと。主人公は監督そのものを反映させるような生々しいものを感じたし、フレッチャーは主人公の生きる方向性を明確にしていく光のようなものだと思った。鬼気迫る演技には心打たれた。本気を感じた。「お前ら本気か?努力してるふりだけじゃないか?」と問われているようだった。やりたいことがある人は響く映画だと思います。
狂気の二人
鬼のように怖いハラスメント教師と、音楽を出世のための道具としか捉えていないドラマーの物語。
「苦しいことを乗り越えれば希望はある」とかいう、甘ちゃんな物語ではない。そこに、この映画の奥深さがあるのだと思う。
ハラスメント教師は明らかに狂っているし、その生徒であるドラマーも明らかに狂っている。
それをこの映画は、完全に否定してもいるし完全に肯定してもいる。
結末を通じて、この映画は結論を完全に観客に委ねる。
だからこそ、この映画を通じて賛否両論、喧々諤々の議論が繰り広げられるのだ。
「この映画はハラスメントを肯定している!」
「いや、この映画はハラスメントを否定している!」
こんな議論が生まれている時点で、この映画の目論見は達成されている。
最高で最低の映画だ!
いやーなかなか
熱い映画でした。
逆に怖い。みんなクレイジー。でも何故か魅入ってしまう。
吹奏楽経験アリには、練習風景が懐かしい。さすがにあそこまでの熱血さやスパルタではなかったけども。
いい音楽を求めだすと、上限がない。気持ちはわかるが人間らしい生活をするには限度が必要だなと。
音楽だけ見据えた登場人物たちは狂気すら感じるほどで怖かった。
でも最後の仕打ちは意地悪い。それに必死で食らいつくニーマンはかっこよかった。
●プロの仕事。
J・K・シモンズの怪演とはよくいったもんで。THE体育会系。軍隊組織。上官のいうことは絶対だ。どんなに罵倒されても、人格否定されても。
逃げ出したいならいつでもどうぞ。ヘタレが付いていけるか。ホンモノだけが残ればいい。モラハラと紙一重。というかTHEモラハラ。追い詰める。生き残りたけりゃヘタレを返上するしかない。ヘタレが大人になっていく。勝ち取ったポジションを死守する。狂ったように。
ラストがまたいい。やっぱヘタレか、あの情熱はどこいったと思いつつ。まあ、折れても仕方ないかと。
コンプラやら、やさしいグローバルスタンダードやら、ブラック企業をぶっつぶせやら。でも、プロになるってこゆことだよなと、オレは思う。
あそこで弁解の代わりにドラムを叩く。叩き続ける。それが先生が求めて...
あそこで弁解の代わりにドラムを叩く。叩き続ける。それが先生が求めていた答えであり、主人公の魂だ。多分先生だって本気で主人公が告げ口したなんて思ってないはず。そう信じたい。
ドラムの上手い下手はわからんが
ひたすら先生に認めてもらおうと頑張る主人公の気持ちはわかる。先生はとことん酷いことしか言わない。最後は先生に必要とされたのかなと思いきや最後までひどい仕打ちする先生が怖かったよ。
一番最後のドラム演奏の所はいまいち凄いのかそうでもないのかよく分からない演奏でした。
いやこれは・・・
面白くないでしょ
何故かって?
タイトルのセッションもしてないし
教師はただの悪い人で終わりだし
彼女も出す必要性全くなかったし。
ストーリーが所々破綻してるけど賞ほんとに取ったの?
高評価取ってるのがイマイチよくわからない・・・
さらに最後のドラムソロなんだあれ?
コンテストであんな長ったらしいソロ聞かせるの?
現実感なさすぎるでしょ。
たった今見たけど二時間返してほしい程の清々しいクソ映画
主演の二人はうまかったと思うけどただそれだけ感想としては。
二度と見ることはないかな。
圧巻のドラム
主人公の承認欲求の強さ。鬼教師の、後世に名が残るような演奏者を育てたかったのは本当だったと思う。ただ、試練を与え続けることで出来ると思っていたから、結果として行き過ぎた指導になった。
映画自体は、観客との距離の取り方が良い。一貫している。キャラクターの人間性や背景に迫らず、余計な説明をせずに淡々と、でも十分見せている。
最後のシーンは主人公が「認められたい」から脱した瞬間と、認められた瞬間がある。間違いないのは、主人公のドラムの上達は鬼教師の存在があったからということ。
個人的には…
過去にドラム経験があるので これは…!!と思いTSUTAYAで即レンタル。
音楽的な面は本当に素晴らしく
聴いていて何か熱くなるものを感じた。
鬼教官フレッチャーは非情なうえ理不尽でありながら、教え子の死に涙するなど時々人間らしい部分を見せてくる。
だから途中までは、この人には何か非情にならなければいけない理由があり、そのせいで生徒にも厳しく当たっているのだと観客に想像させる。
厳しい指導のせいで自殺者を出してしまい訴えられ教職を辞することになったフレッチャー。
久しぶりに会った主人公に彼はこんなニュアンスのことを言う。
「昨今では倫理的な面で私のような指導が出来ない。だからジャズのレベルもどんどん落ちていくのだ」と。
正論である。まっこと正論ではあるのだが死者を出しているというのは事実だし、今までの主人公への仕打ちも相まって
「それにしたってやりすぎでは?少しは反省すべきでは?」と、どこか私の心の中でモヤモヤが残ってしまったのは事実である。
しかしどこか丸くなったように見えるフレッチャー。
「また一緒に音楽をやらないか」と主人公を誘う。
やさしい表情で油断させておいて本番でまさかの仕打ち。
これは流石にありえない(笑)
音楽を教える立場でありながらこの復讐だけはやっちゃダメだろう…と
主人公も主人公である。最大の見せ場であるドラムソロも悪く言えば自分勝手で、本番でやるなど言語道断。
ドラムって音楽の土台を支える裏方の楽器だから出しゃばるのは良くないよー、他のメンバーも混乱してるし。と一応ドラム経験者ながら思っていたら
まさかのノリノリでシンバルを直すフレッチャー。
そして次第に二人の心は通じ合っていき…
ってなんじゃそりゃ!!でした。
しかしレビューをのぞいてみたらほとんどが高評価でビックリ。
某映画評論家の方も絶賛されていたし、
私の見方がひねくれているのか??と思いつつも
少し厳しめの評価をさせていただきました。
才能か努力か、根性か。
楽器に詳しくないので、この映画を観てもほんとのところ楽器をやってる人の10分の1も主人公の青年の葛藤が分からないのかと思うと惜しくもあり、救われた気もする。
それくらい痛々しい。
鬼教師に見込まれて天狗になったり、ライバルに主奏者の籍をとられて狂うほどに練習したり、自分はドラマーとして生きていくんだという主人公の覇気や執念が伝わってきた。
鬼教師フレッチャーもさることながら、主人公の演技が上手くて惹き込まれた。
血の滲むような努力を重ねて、という言葉があるが、この映画を観て、自分はそれだけの事を日々やれているのかと思わされた。
また少し経ったら観てみたい。
全851件中、381~400件目を表示