駆込み女と駆出し男のレビュー・感想・評価
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戸田恵梨香は最強だ!
戸田恵梨香が拾った天保メリケンサック!素晴らしい!素敵だ!
メリケンサックが終盤に活躍するのかと思ってたのに、狂った男を退治したのは薙刀だった。戯作者を目指す大泉洋もかなり痛い演出だったけど、戸田恵梨香とキスできたのは役得。俺も歯をぶつけあいたい・・・そのじょご役の戸田恵梨香。ズーズー弁になるところが井上ひさし感満載でした。
完全にフィクションだと思っていたけど、東慶寺は実在してたのですね。鎌倉の縁切寺、群馬県の満徳寺と並んで知られていたらしく、家父長制によって結婚・離婚の概念があったのは上流階級だけだったというのも興味深い話。鉄練りじょごは原作にも中心だったようですが、逃げ出す気持ちもよくわかる。妾でもOKとか、その辺りはどうなんでしょ。
全体的には女たちの24ヵ月の生活ぶりとか、彼女たちに関わる男たちの事件といったストーリーで、大きな展開があるようでないような、ちょっとした人情小噺といった感じでした。もっと艶っぽい話になるかと思いきや、R指定を避けたかのような内容でした。しかし、ハチミツ浣腸だとか、穴を間違えるとか、その辺りはおっさん的にはニヤニヤ。
戸田恵梨香もよかったのですが、法秀尼役の陽月華が好きです。やっぱり宝塚出身。
いろいろ事情を抱えて駆け込む女たち。駆け込み寺という重い話になりそ...
3回目くらい。観返せば観返すほど本当に良い映画。1回目は台詞を聞き...
前半と後半でえらい違い
演技合戦や!!
ストーリーもまあまあ興味深いんですけど、終盤になると東慶寺がどんどん関係なくなるような…雑な感じがして少し残念でした、が!
脚本の妙というんですかね、台詞の一つ一つが素晴らしくて。言い回しというか言葉遊びなどすごく凝ってて見応えありました。邦画の価値というかね。
役者さんもいいとこ揃えたな〜と。個人的に優勝はキムラ緑子さん。ほんっとにすばらしかった。ハマり役なのもあるんですけど、アドリブか芝居か分からないのが多々あって、こういう役者さんが作品を動かす(現実に近づける)んだなあと思いました。大泉洋さん然りです。例えば樹木希林さんや満島ひかりさんが作品の大組を作る、世界観を作るとしたら、彼らはその中で暴れまわってそれに躍動感をつけるというか。抑揚になってる気がするんですよね。単純に観てて面白いし。満島ひかりさんは今回珍しい役どころだったと思うんですけど、後半になるとああ似合うなあと。それと戸田恵梨香さん演じるじょごは役柄自体の性格が変わっていくように見えましたな。それと、武田真治さんの顔面から出る狂気が、もう演技とか超えてて怖かった〜…。あと忘れられないのが、おゆきを演じた神野三鈴さんの芝居ですなあー!!彼女の声とか顔とか印象とかがもうおゆきをおゆきとしてるというか、彼女以外考えられないというか…マジで憑依でした。芝居してるように見えないのが凄いんだよな〜。
と、キャストだけでこんなにも語れる映画って邦画だからこそだとも思うし。奥深い作品だと思います。
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