「人工知能は暴走し、恐竜は脱走し、そしてイーサン・ハントのスパイ組織IMFは常に解体の危機に陥るんです!」ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
人工知能は暴走し、恐竜は脱走し、そしてイーサン・ハントのスパイ組織IMFは常に解体の危機に陥るんです!
シリーズ5作品目にして、最高傑作との呼び声が高い本作を観てまいりました!
人工知能は暴走し、恐竜は脱走し、そしてイーサン・ハントのスパイ組織IMFは常に解体の危機に陥るんです!
ええ、お約束です。
実は今まで、MIシリーズを映画館で観たことがありませんでした。
なんか、スパイ・モノに萌えなくて。
あ、萌える萌えないで決めてすみません!
でも今回は、予告でサイモン・ペッグ演じるベンジーが大活躍しそうな予感がし、50歳を超えたとはいえ、まだまだ!いやまだまだ!な肉体のトムさんが、上半身裸で手錠で?括り付けられてる姿を観て、俄然Sの血が騒いで映画館に行った次第です。
だってベンジーって、"映画界で私を心配させるキャラ・ランキング"3位なんですもの。
因みに。
1位:身体能力が高い人間なのに、縦一つで無理な戦いを強いられるキャプテン・アメリカ。
2位:身体能力は普通の人間なのに、ブラック・ウィドウより弱いのに、弓矢で無理な戦いを知られるホーク・アイ。
3位:身体能力は普通以下の当然人間なのに、ITに精通してはいるけどマウスより重い物を持ったことがないのに、無理なミッションを強いられるベンジー。
最高傑作を鑑賞した後、私の脳裏に浮かんだ疑問は「あれ?イーサンの奥さんってどうしたんだっけ?」です。
なので映画館からの帰りしな、前作シリーズ4作目の「ミッション:インポシブル/ゴースト・プロトコル」のDVDをレンタルしたのでした。
そうそう!思い出した!
奥さんのジュリアって、離婚した→死んだ→生きてる?みたいな少ししか登場しないキャラになってたんだ!だから、本作にいないんだ!
まるで"渡る世間は鬼ばかり"の、知らない間に死んでた"石野真子さん""木の実ナナさん""香川照之さん"みたいな感じだ!
すっきりしたと同時に思ったのは、"ゴースト・プロトコル"のほうが、アクション的に凄いなぁー!でした。
確かに本作の冒頭のつかみ、地上1500メートル、時速400キロで走行する飛行機上、バイク&カーアクションとか、CGやスタントに頼らないトムさんのアクションは素晴らしいです。
でもなんだかデジャブ感。
バイクアクションや謎の女イルサとナイス・コンビネーションで敵と撃ち合う姿って、キャメロンさんとの"ナイト&ディ(2011)"を思い出させて、尚且つあちらより興奮度は低いんです。
イルサにキャメロンさんほどの華がなくて(すみません)。
そして本作にあった、水中無理ゲー・ミッションですら凌駕する、"ゴースト・プロトコル"の世界一高いビルに浸入するアクション!
あれ、むっちゃドキドキしました。
あと"ゴースト・プロトコル"では、トムさんがジェーン(ポーラ・パットン)と、任務とはいえちゅーするシーンとか、ちょいラブい展開になるの?と思わせるシーンがあるし、レア・セドゥも小悪魔的で可愛い。
本作の綺麗どころは、イルサ(レベッカ・ファーガソン)だけです。
地味なんだもん。あ、綺麗ですけど、地味。
イーサンとなんかありそうだけど、ラブい関係になる距離感でないことは、私みたいな妙齢な映画好きには容易に想像がつきます。
本作ではそんな綺麗どころの代わりに、ゴリゴリの男達がイーサンの為なら一肌も二肌も脱ぐぜ!と集結。
"男の友情"や"男の絆"でいっちゃいっちゃします。
あれ?ちょっと待って!なにこの感じ!?
そう!あれですよ、あれ!
本作もアベンジャーズと同じ目線ですよ。
ええ"腐女子目線"です(言い切りました。すみません)!!
謎の女イルサの立ち居地って、スカヨハのブラック・ウィドウと同じ。
身体能力の高さも、あのキャラを彷彿とさせます。
ほら、アベンジャーズと同じ構図でしょう?
怒られることを承知で書くと、ミッション:インポシブル/ローグネイション"ってBLなんです!
あ、今、はぁ?って声が聞こえましたが、心が強いので続けます!
先ほど、アクションにはデジャブ感があって目新しくないしー、"ゴースト・プロトコル"のほうが凄くない?また、もうちょい綺麗どころが絡んできても良くない?と書きました。
でもそれでも。足し引きした"トータル"で本作が面白いと思うのは、ベンジー役のサイモン・ペッグのコメディセンスの賜物だと思います(あ、好きだから贔屓目です)。今回はベンジー活躍してるもん!
でも心配させるランキング3位なだけに、高級車を乱暴に運転するトムさんの隣で、絶妙な間でジタバタして私を心配させるベンジー。
案の定、車が横転、横転、横転!
「ほら言ったでしょ!もう、ベンジー無理しないで!」
お姉ちゃん人生の私は、心配性なんです。
こう、両手でベンジー頬を挟んで、言ってあげたいです。
「怪我するから、無茶しないの!」って。
でも、こんなに弱々しいのに、「このまま帰れるわけない!君は僕の友達じゃないか」ってイーサンに言うんですよ!腐女子へのサービスシーン(思い込みです。すみません)!
ベンジーってば、なんて可愛くて良い子!お姉ちゃん、泣く!
もう私、ベンジーが可愛くて可愛くてしょうがないんです。
今まで"ミッション:インポシブル"シリーズって、トムさんが自分の体の限界に挑戦するドMアクション映画だと思っていたのですが、腐女子目線という新たな鑑賞ポイントと、ベンジーの可愛さで、次回作(ありそうですね)も映画館に行くと思います!