「こんな映画を創る方が、インポッシブルだ!」ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな映画を創る方が、インポッシブルだ!
一言、これぞスパイ映画!
いろんなスパイ&アクション映画の
オマージュ満載だよ。
世界中を舞台にした上質な世界観に、
ウイットな絶対ヒーローに、
ミステリアスな女スパイ。
007で言えば、
ショーン・コネリーなクラシック派も、
ダニエル・クレイグなレセント派も、
ファンが求める要素が全てが詰まってる。
アクション設定も、
大劇場での争いや、
細い路地でのカーチェイス、
崖っぷちのバイクレース、
危機一髪なリモート爆弾。
監督のリスペクとしているさまに、
いちいちニヤニヤしてしちゃう。
映像は前編にわたって、
とにかくスタイリッシュ。
何よりイーサン・ハント演じる
トム・クルーズの本気の演技が、
スクリーンに満ちている。
自らのスタントは、
カメラもフレームアウトしたりせずに
堂々と狙えるから、
とてつもない迫力だ。
マッドマックスもそうだったけど、
リアリティに勝るものはないよね。
ヒロインの
レベッカ・ファーガソンが抜群にいい!
アクションも美しいし、
敵なのか味方なのか
いろいろな表情を魅せる女子力に、
ドキドキしっぱなしだ。
キスシーンがなかったのも、
不思議な距離感で素敵。
「アリスのままで」、「ブルージャスミン」と、
ここ最近の話題作で存在感をだしてる
CIA長官役のアレック・ボールドウィンもうまい。
超ベテランが脇を固めると、作品に奥行きがでるなぁ。
脚本はサスペンスとして、
綿密に計算されている。
誰が一番優位なのか、
先読みの先読みをしているのは...。
そんな展開に
観客はハラハラしながら、
ラストまで目が離せないよ。
そして幕引きの仕方も、
なんとクールでお洒落!
いやぁ、爽快で後味が心地いい。
アクションもミステリーも、
ツッコミどころのない、
パーフェクトな良作だよ。
妥協せず、きっちり仕上げていて好感。
最近の映画じゃ
こんなミッションって、
なかなか
インポッシブルなんだけどね(笑)