「スパイ超作戦」ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
スパイ超作戦
トム・クルーズの大ヒットシリーズ第5弾。
個人的にこのシリーズ、「Ⅱ」でコケ、「Ⅲ」でV字回復、前作「~ゴースト・プルトコル」がシリーズ最高作と思ったら、今回もメチャメチャ面白い!
「ワイルド・スピード」が回を重ねるごとに面白くなっていくが、このシリーズだってそう!
007ばりに開幕早々、度肝を抜くアクション。
予告編で驚きの、ポスターにも使われている飛行機にしがみつく空中アクションがいきなりオープニングとは!
オペラ座での首相暗殺計画。
オペラも相乗して、ハラハラドキドキ!
音楽×アクションorサスペンスは名シーンが生まれる。
水中潜入シーン。
作戦が滞りなく行く訳がない。
水中なので思うように動けず、酸素切れのタイムリミット、数分間の息止め…。
イーサン、ピンチ!
モロッコの路地裏カーアクション。
充分スリリングなのに、すぐさまバイクに乗り換え、またまたスリリングでスピーディーなバイク・アクション!
アクションの見せ場をテンポよく織り込んで飽きさせない。
しかも、全てトムのノースタント。
軍用機しがみつきも、6分の息止めも、カー&バイク・アクションも!
トム、恐るべし!!
今回の敵は前作のラストで台詞でチラッと出てきた謎の組織“シンジケート”。
さらに、IMFが解体へと追い込まれる。
シリーズ最大の“不可能な任務”に相応しい絶体絶命の危機、最凶の敵。
非常事態に非常手段で挑む。
5作目ともなるとレギュラーメンバーが増えていくのもお楽しみ。
「Ⅲ」から登場。サイモン・ペッグは今回はトムの相棒と言っていいくらい出番が増えた。前作に続き、スリル満点のアクションの合間に、ちょいちょいユーモアを加えてくれる。
前作から登場。ジェレミー・レナーが本部から密かにイーサンらをバックアップ。
1作目からの準レギュラー、ヴィング・レイムスの本格復帰が嬉しい。前作の唯一の不満は、ルーサーがミッション終わってラストにしか登場しなかった事。ルーサーという腐れ縁居てこそのイーサンのチーム!
今回、ヒロインが大活躍!
敵か、味方か? 美人でバイクもお手のもので滅法強い女スパイ、イルサ。
レベッカ・ファーガソンがタフな魅力と美貌を存分に発揮。
オペラ座でのドレス姿がまたセクシー。
不満な点は…
序盤と中盤のアクションが凄すぎて、ラストのアクションがちょっと地味。
今回のラスボス、勿論威圧感はあるが、こちらもちょっと華に欠ける。
前作でもそうだが、フィリップ・シーモア・ホフマン級の大物が欲しかった。(決して演じたショーン・ハリスが悪い訳じゃないが)
以上総評して、大満足のアクション・エンタメ!
監督のクリストファー・マッカリーが以前トムと組んだ「アウトロー」はまあまあだったが、大化け!
間違いなく監督のキャリアベスト。
そしてトム、今回もグッジョブ!
このシリーズ、新作は大体4~5年空くが、早くも6作目が決まったとか。
さて、次なる“不可能な任務”は!?