「衰え知らずのトム・クルーズ」ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
衰え知らずのトム・クルーズ
トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」シリーズ5作目。
今回の敵は、“シンジケート”と言う謎の組織なんですが、007シリーズで言うところの“スペクター”ですかね?冷戦も無くなり、テロの時代の今、明確な敵が判らなくてこう言う作品は作りにくいのではと思いますが、こう言う謎の犯罪組織と言うのは、敵役には丁度いいのかもしれませんね。
って言うかねぇ、このシリーズでいつもいつも思うんですが、IMFって、何でいつも見方からも狙われるの?組織間の対立と言うのは有るにせよ、どうなんだろうなぁ。NSAも真っ青の秘密中の秘密組織で、何でもありの組織だから、他の組織から目の敵にされて狙われるということは有るのかもしれませんが、抹殺するほど狙われるとはねぇ。って言うか、CIAのみならずMI6も敵にしてしまったからなぁ。
主演のトム・クルーズが、劇中の様々なアクションシーンにスタント無しで取り組んでいることがウリになっています。って言うか、トム・クルーズ、53歳だぜ。特に話題になっているのが、軍用機の側面にへばりついたまま、軍用機が飛び立つシーン。もちろん命綱は付けていますが、それでもねぇ、事故はありうる訳で・・・、凄いな。マッチョタイプでは無いと思っていたんですが、演技に対しては貪欲というか、本物主義なんですねぇ。一般的に、辛い食べ物なんかは、最初辛いと思ってもだんだんと慣れてしまっていって、より強い辛さを求めてしまいまう事があります。これもそれと相似形で、最初の頃のスタントで満足していても、そのうち慣れて満足しきれなくなってしまって、より激しいスタントを求めるようになってしまったということでしょうか?そう言う意味では、トム・クルーズはスタントジャンキーだったりして(苦笑)。
それと、今回もバイクによるチェイスシーンがあります。『ミッション:インポッシブル2』の時もあって、それはジョン・ウー監督の趣味なのかと思いましたが、いまもやっているということは、トム・クルーズの趣味なんですかね?
今回驚いたのが、阿里巴巴が製作陣に入っていること。今回は舞台に中国は入っていないんですが、出資はしているんですね。