恋のエチュード

劇場公開日:

恋のエチュード

解説

ヌーベルバーグを代表する監督フランソワ・トリュフォーが、「突然炎のごとく」でも知られるアンリ=ピエール・ロシェの小説「二人の英国女性と大陸」を原作に、フランス人青年とイギリス人姉妹が繰り広げる親密にして激しい三角関係を描いた物語。20世紀初頭、パリ在住のフランス人青年クロードは、母の旧友である英国婦人の娘アンに誘われ、ひと夏をウェールズで過ごすことになる。しかし、イギリスを訪れたクロードはアンの内気な妹ミュリエルとひかれ合うようになり……。脚本は、同じロシェの小説を映画化した「突然炎のごとく」と同様、トリュフォーとジャック・クリュオーが共同で手がけた。クロード役は「大人は判ってくれない」のジャン=ピエール・レオ。アンとミュリエルの姉妹はキカ・マーカム、ステイシー・テンデターがそれぞれ演じた。日本では1972年の初公開時は106分に編集されたバージョンだったが、後にカットされたシーンをトリュフォー自身の手により復元した130分のバージョンが「完全版」として1987年に公開された。

1971年製作/130分/G/フランス
原題または英題:Les deux Anglaises et le continent
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2022年6月24日

その他の公開日:1972年12月23日(日本初公開)、1987年5月30日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2

(C)1971 LES FILMS DU CARROSSE / CINETEL

映画レビュー

2.5ちよっと残念な映画

2024年9月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

お硬い英国人姉妹を両方モノにした男の思い出話なんてどうだってよい、…と、突き離したくなりつつも最後まで見た。単なる好奇心と、フランス人からみた英国風という視点がそれなりに興味深かったから…。しかしその英国らしさものが、これでもかと繰り返され誇張され、制作側からするとここは釣りポイントなのだろうが、鬱陶しく安っぽくも感じる。
またウェールズでは貞操な雰囲気を醸していたアンが、フランスに来ると急に自由を謳歌する緩い娘に変化してしまうのはどうか。その変わりぶりを男は楽しめとでも言いたいのだろうが、わたしには軽さが気になる。
さらに最後の妹との一夜の場面。安っぽいAVでもみているかのような気分にさせられる。特にシーツ云々のくだりで評価が決定的にダウン。

ナレーションはなかなか面白いが、そのややお茶目で機知に富んだ感じが、英国娘のピュアな涙とちょっとミスマッチな印象で、かえって両方ゆっくり楽しめなかった感。

好奇心をそそる映画という意図が前面に出てちょっと。この映画、当時、不評だったらしい。わかるような気がする…。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
あま・おと

5.0一応、三角関係

2023年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(ジャン=ピエール・レオ)はパリに住んでいる。
母の友人の娘に誘われてひと夏をイギリスで過ごすことに。
美しい姉妹がいて、妹の方は目を患っていたが、主人公は恋をしてしまう。
結婚を申し込むが、主人公の母の反対で一年間様子を見ることに。
主人公と姉妹の駆け引きのような、本音のぶつかり合いのような関係が、とてもスリリング。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いやよセブン

2.5初めてサガンを読んだ時の気持ちが蘇った まじで何が言いたいのか分か...

2023年3月11日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
こな

4.0恋に練習曲はありません

2022年11月13日
iPhoneアプリから投稿

女性一人に男性二人の三角関係はフランス映画の定番だけど、今回は男性一人が女性二人の間で優柔不断に揺れ動くときたら、トリュフォー名物アントワーヌ・ドワネルの出番!と思ったら、二人の女性は姉妹でイギリス人と言う楽譜では、もはや練習曲なんてレベルではありません。この難曲と言うか難局を、さすがにトリュフォー監督は見事に捌いていて、数年にわたるフランス人青年とイギリス人姉妹の恋とも愛とも愛欲ともつかない、複雑な心境の変化を実に丁寧に描いています。イギリスの海辺に立つ邸宅の風景や姉妹の衣装デザインなども美しく、細部にまで神経が行き届いてます。エピローグで、過去の恋に囚われた男の惨めさをバッサリ切り捨てる幕切れもいい感じです。役者では、ジャン=ピエール・レオーが、繊細でいながらどこか傲慢な青年役を好演。姉妹の妹役のステイシー・テンデターもクールでいながら恋に狂う女性を見事に演じてました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
シネマディクト